『正しく読める古典文法(駿台文庫)』
駿台文庫から出ている古典文法本。
なんか駿台予備校で指定されているみたいです。
1. 概要
学習指導要領と大学入試問題を調査し、そのどちらにも対応できるように編纂した。
用例や練習問題は駿台古文課の教材から精選。
2. 構成
全10章構成、付録・索引・別冊練習題解答付き。
第1章 古典文法の意義
第2章 用言
第3章 活用形の働き
第4章 名詞・連体詞・副詞・接続詞・感動詞
第5章 助動詞
第6章 助詞
第7章 敬語
第8章 文・文章と表現形式
第9章 修辞
第10章 古典文法出題形式の整理
付録や紛らわしい語の識別
索引
解説は一般の古典文法本よりも詳しい。用例は多い。ページ下方に例文訳、補足説明がある。適宜練習問題が収録されている。
3. 評価
(1) 長所
網羅的に取り扱われている。大学受験までの古文ならばこれで必要十分。
用例が多い。訳文もあるため、学びやすい。
学校で渡されるものよりは見やすい。
出題形式の整理で文法問題対策が練ることができる。
(2) 短所
量が多く、入門書としては向かない。
(3) 総合評価と感想
横に常に置いておきたい本の一つ。文法から読解までさまざまな場面で使える内容が収録されています。
といっても、導入本としては微妙。分量が多く、要点を中心に学習するには不向き。
索引は文法事項・語彙の両面から検索できる。例文を学べば、ある程度の単語力はつくようになってもいる。
まあ、文法本がほしいという人はどうぞ。
80点。必要な期間は無しで、横においておく本であるため。
- 作者: 中村幸弘,高橋宏幸,碁石雅利
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る