『古文文法問題演習(河合出版)』

 河合塾講師陣古文課の本。
 良書の多い河合出版の本。今一狙いどころが分からないのが魅力w
 ネーミングに懲りすぎて失敗しているような気もする。
1. 概要
 古文文法問題で満点を取るための問題演習本。
 データ解析により、入試に必要な古文文法を絞り込み、問題を収集、作成。
 表題で言語遊戯をしてみた、とのこと。
2. 構成
 第1部〜第5部までの全5部(全30項目)構成。
 第1部が助動詞篇(1〜13)、第2部が助詞篇(14〜21)、第3部が用言・敬語その他篇、第4部が文法の基礎、第5部が別冊で解答解説篇。
 各項目はドリル→ポイント→入試問題で構成。
3. 評価
(1) 長所

  • 演習量が多い。
  • ポイントのまとまりがよく出来ている。
  • 入試問題の別冊、解答解説が豊富。
  • 全訳があり、意味の確認も可能。

(2) 短所

  • 必修問題の解説量が幾ら要らないといっても、もう少し欲しい。

(3) 総合評価と感想
 やはり良書。さすが河合。
 問題数も多く、解答解説もしっかりと。
 といっても、ここまで古文文法を力入れてやる必要があるかは……。
 分量が多いため、文系で余裕のある方はどうぞ。1,2年ならぜひ。理系だとまず要らないかと思います。
 ギャグがつまらないとか、無粋な突っ込みはしないことに。
 満点を取りたい方向け。
 古文全体を見ると80点、古文文法問題に特化した本として見ると90点。

古文文法問題演習―基本テーマ30 (河合塾SERIES)

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