『これならわかる倫理(山川出版社)』

 山川出版社から出ている倫理の本
 同出版社のナビゲーター本と同様に、講義調・図表の使用がなされている。
1. 概要
 倫理の効率的な学習を考慮し、傍らに用語集や資料集がなくても学習できるようにした。
 センター倫理を攻略するためのポイントを抑え、短期間に高得点を挙げられるように配慮した。
 「現代の特質」は取り扱っていない。最新の情報を自ら仕入れることによって学習するべき箇所だからである。
2. 構成
 4章構成
  1 青年期と発達課題
  2 源流思想(中国・インド・ギリシアなど)
  3 西洋思想(ルネサンスから現代まで)
  4 日本の思想
 重要ポイントは青文字表記
 図解による要点整理を行い、解説を加えていく。
 ポイントを指摘し、理解すべきところがどこかを示す。
 最後にINDEXが付いている。
 全部で280ページほど、練習問題は無し。
3. 評価
(1) 長所
 網羅性がある。
 講義調。
(2) 短所
 量が多い。
(3) 総合評価と感想
 まあ、比べると一目瞭然なのですが、『面白いほど倫理』と比べて分量が多いです。『面白いほど』のほうはかなり内容を絞っているのですが、こちらのほうは網羅性を重視したものになっています。さらに解説が詳しく書かれているため、要点をさっとまとめた本などに比べて読むのに時間がかかります。
 導入本としては詳しすぎて読むのに疲れるかもしれません。
 75点。問題集を中心にして仕上げるのもアリです。期間は2ヶ月ほどかかってしまう可能性があります。

これならわかる倫理―新課程用

これならわかる倫理―新課程用