『英会話問題のトレーニング』
『英会話問題のトレーニング』(Z会出版)
取り合えず一周しましたので報告します。
Z会らしく、問題を解いていくことによって徐々に英会話の知識を蓄積させるという参考書です。
まず構成は
第1章で英会話の決まり文句を扱います。この章では、入試において必須の英会話の基礎知識をマスターしていきます。
16のセクションから成り、1つのセクションは例題→解説→練習問題の3段階構成となっています。
例題を解いて、解説を読み、練習問題を解いていけば、確実に英会話の必須能力が備わるように作られています。
第2章ではセンター試験への対策をしています。
高得点を狙う受験生にとって、センター試験の会話問題は落としてはいけない問題です。
このセンターの問題を攻略するための方法として、疑問詞・指示語・新情報・旧情報の4つの視点を示し、センターの会話問題に対する能力を高めていきます。
第3章は英会話の長文問題対策です。
一般的な論説文などとは異なる英会話長文読解に対し、全25題を解くことによって、その対応能力を高めます。
次に長所と短所です。
長所は
- 文法的な要素で解ける問題を排除している。
- 解説がしっかりしている。
- 毎日の分量が決められていることにより予定が建てやすい。
- 英会話の決まり文句が最後にまとめられていて、暗記しやすい。
短所は
- レイアウトが悪い。「センター試験出題回数」や「Key Wordの研究」、そして「コラム」があちらこちらに散らばっていて、参照しづらい。
- 最後の「決まり文句」一覧も巻末折込ではなくて、ページ内にまとめられていた方が個人的には良かった。
最後に総合的な評価ですが、
内容に関しての不満点は特にありません。入試用としては非常に充実しています。本の作りとして、上の3つを最後にまとめて欲しかったことぐらいでしょうか。あと、出てから結構経つので改訂してもいい時期ではないか、と思います。
所要時間は大体1ヶ月もあれば十分でしょう。
英会話問題に関する基礎知識が抜けいている人やセンターの会話問題をよく落としてしまう人にお勧めします。
- 作者: 風早寛
- 出版社/メーカー: Z会出版
- 発売日: 1996/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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