『日本史問題集 完全版―大学受験(東進ブックス パーフェクトマスター)』
東進講師である金谷俊一郎先生の最新刊です。
金谷先生は一問一答やセンター対策の本を多く出していることで有名ですが、今回は二次私大まで対応の問題集を出してきました。いつかは出ると思っていましたが、ようやく発売されましたといった感じです。
まだ途中までしかきちんとやっていませんが、レビュー。
1.データと作者の言葉
- 問題別冊、ページ数は問題編が256ページ、解答編が245ページ。全部で131題あり、総合問題形式。
- 同著者の『日本史B一問一答―完全版』と『日本史史料問題一問一答―完全版』をベースとして制作している。
- 応用力が身につくような、問題を集め、解説をしてある。
- 全ての小問に難易度を掲載して、落とせない問題と捨てるべき問題を提示した。
2.次に自分が見てみたところ、
長所は、
- 通史全体を網羅、重要語句はほぼ抑えてあること。
- 上記の一問一答とも対応しているため、併せてやると効率的であること。
- 論述以外の問題形式にほぼ対応していること。
です。
短所は、
- 分量が多い。
- 論述形式の問題が無い。
- マイナーなとこも抑えているために、かなり全体的に難易度が高い。
- 解説がZ会の『実力を付ける日本史100題』と比べてしっかりしていない(詳しくない)。
といったところでしょうか。
3.全体的なまとめです。
この本の対象となる人は、やはり難関私大の方であると思います。
私大専願の方はこの本と上記の一問一答、それに過去問を少しやれば、日本史に関しては心配ないでしょう(論述が無い場合)。
一方で国公立やセンターのみの人はここまで手を出さないでいいです。もし総合問題を解きたいならば、Z会の100題をお勧めします。
東大などの論述しかないところを受ける人は、この本に手を伸ばす必要は全くありません。時間が掛かる本ですし、論述問題集や過去問を重視した方がいいです。この本では論述特有の物の見方、解き方を教えてはくれません。
4.感想
分量多いし、なかなか手強い、終わらせるのには最低でも3ヶ月ぐらい掛かりそうだ。もう少し難度緩めても良かったのでは?まあそれじゃあ意味無いんだけど。
一問一答と対応しているという点はいい。何処間違ったかで記憶してないとこがすぐにわかるしね。
日本史にこんなに掛けれるのは私大専願の人ぐらいだろうなあ。国公立志望は無理だろ……常考……
日本史問題集 完全版 (東進ブックス パーフェクトマスター)
- 作者: 金谷俊一郎
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2007/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 2回
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日本史B一問一答―完全版 (東進ブックス―大学受験高速マスターシリーズ)
- 作者: 金谷俊一郎
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2004/03/01
- メディア: 単行本
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日本史史料問題一問一答 完全版 (東進ブックス―大学受験高速マスターシリーズ)
- 作者: 金谷俊一郎
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2006/09/25
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