『アスラクライン2』第15話(第2話)「悪魔に喰われた副葬処女」の復習ノート

1. 第15話ダイジェスト

 夕焼け空の下での戦闘。
 最後の魔力弾を放った瞬間。黒鐵は崩れ落ち、操緒は消滅した。
 智春はベッドから起き上がり、ようやく夢であることを知る。
 鳴桜邸の一室。イクストラクタが置かれている部屋。
 全ての始まりだったイクストラクタ。直貴が智春に送ったものだ。
 智春は直貴に会わなきゃいけないと考えた。


OP



 7月6日、七夕の前日。
 朱浬が巨大な笹を調達してきた。
 一仕事終えてくつろぐ朱浬に、智春は早速考えていることをぶつけた。

智春「あの、朱浬さん。僕、兄貴に会いたいんです」
朱浬「直貴さんに? どうして?」
智春「今起きていることを、真実を知りたいんです。朱浬さん、兄貴と連絡をとる方法知りませんか」
朱浬「いいえ、残念だけど」
智春「でも、朱浬さんが持ってきた黒鐵のトランクは兄貴から受け取ったんじゃ……」
朱浬「あれは、ロイヤル・ダーク・ソサエティで預かったものなのよ。あなたに届けるよう指示したのは直貴さんだけど」
操緒「ロイヤル・ダーク・ソサエティって……なんだっけ?」
智春「えっと、確か……、世界的な黒科学の研究団体で……それで……えっと……」
朱浬「洛高第三生徒会のスポンサーよ」

 ロイヤル・ダーク・ソサエティは第三生徒会のスポンサー。
 そういうことならば、冬琉は知っているかもしれないと智春は考える。
 朱浬も時間があれば調べておくと言ってくれるのだった。



 サブタイトル「悪魔に喰われた副葬処女」
 急ぎの登校。何とか始業時間前に滑り込むことに成功。
 後ろから、真日和もヴィヴィアンに乗ってやって来る。
 だが、そこに冬琉が現れ、刀一本で、ヴィヴィアンを受け止める。
 冬琉の力に興味を持っていた智春は、朱浬に質問する。

智春「冬琉会長のあの力って、何なんですか」
朱浬「ああ、彼女は元演操者なのよ。悪魔も機巧魔神も影響しない体。魔力無効化能力を持った人間よ」
操緒「それって、ある意味最強じゃない」
朱浬「あー、そうね。そうかもしれない」
操緒「智春もなりなよ。元演操者。朱浬さん、それってどうやったらなれるんですか」
朱浬「えー、まあ、色々よ」

 元演操者になる条件を知っている朱浬だけに、とてもじゃないが操緒に伝えることは出来なかった。
 そうこうしているうちに、始業ベルがなり、遅刻になっていた。



 休み時間、樋口を除いた科學部部員一同は部室でたむろっていた。
 そこに冬琉が現れる。コアラ部長の本名を言いながら。
 コアラの本名は荽塔貴也。コアラ自体は擬似感覚入出力デバイスであるため、もちろん本人は生存している。
 現在、落第間近の不登校児ではあるものの、持ちうる能力は高い。
 例として以下のようなものが挙げられる。

  1. 五感をぬいぐるみと共有させることのできる擬似感覚入出力デバイスの作成。
  2. 真日和のヴィジェット
  3. 朱浬の武装
  4. 副葬処女システムへの知識(擬似感覚入出力デバイスの話を聞いたニア曰く)

などである。
 副葬処女システムという単語に智春は反応する。
 しかし、埒があかないと部室から立ち去ろうとした冬琉を引き止めるため、頭を切り替えて、冬琉に直貴の居場所を尋ねた。
 居場所は知らないが、連絡をとることはできるだろう。直貴の後見人であるダーク・ソサエティに聞けば、直貴と話をするぐらいは出来るはずだと冬琉は言った。
 智春は連絡をとってくれるよう依頼する。智春が仕事を請け負うことを条件として、冬琉は了承する。
 仕事とは、塔貴也を登校させること。この任務を果たせば連絡をとってみてもいいというのだ。
 智春はすぐ請け負うことに決めた。
 ただ、その時の冬琉の浮かれた反応を見て、普段のキャラとの違いに智春は戸惑う。操緒が言うには、コアラ絡みの話題になると反応がおかしくなるとのことである。
 とにかく、部長の登校任務を智春は請け負うことになった。



 校庭の道を歩いていると、第一生徒会が群れを成していた。奥から玲士郎が姿を見せる。
 玲士郎は立ち止まっている智春に話しかける。当然、操緒への反応はない。
 智春が何をしに行くのかと訊くと、玲士郎は答えた。

智春「あの〜、それは?」
玲士郎「翡翠の祭壇だ。これからGDに渡しに行く」
智春「翡翠の……祭壇?」
玲士郎「知らないのか。全ての機巧魔神は対になる祭壇のトランクを持っている。この祭壇を使って、機巧魔神に副葬処女を捧げる儀式を施した人間が、演操者の資格を得るのだ。若干の例外もあるがな」
智春「例外?」
玲士郎「副葬処女を封印した段階で、他の人間が既に機巧魔神を現世に呼び出している場合だ。二人の演操者が同時に一体の機巧魔神を呼び出すことは出来ないからな」
智春「って、黒鐵は前に誰かが使ってたんですか?」
玲士郎「君は何も知らされていないのか。……いや、いい。すぐに分かることだ」

 玲士郎は最後だけ濁して、その場を去っていった。




 智春は部長の家へ到着した。
 巨大な家二軒に挟まれた立方形の建物、これが部長の家であった。
 どうやって引篭もり部長を外にだすか勘案していると、冬琉と瑶が声を掛けてきた。
 冬琉は家が右手にあるため、瑶は冬琉に稽古をつけてもらうためだ。
 隣同士なら冬琉自身でやればいいのではと智春は訊く。
 だが、冬琉は自分では出来ないと言った。
 キョトンとする智春。その時、操緒が障壁に弾かれて倒れた。
 塔貴也の家の入口には、護法障壁が展開されており、射影体が入ることも、核兵器で破壊することも出来ないのだった。
 塔貴也の念入りな引篭もり精神に呆れる智春。冬琉は、自分がいるせいで塔貴也が外に出てこないのだと呟く。
 そのまま去っていった冬琉。過去に何か悲しい出来事があったのかと奏が瑶に尋ねる。
 奏の推察に驚いた瑶は、そのまま塔貴也と冬琉の過去を智春たちに話し始めた。



 塔貴也と冬琉、そして冬琉の姉の秋希はいつも行動を共にしていた。
 とりわけ、塔貴也と秋希は仲が良かった。
 その後、秋希は黒鐵の副葬処女となった。冬琉が演操者だった
 そして、ある時、力の使いすぎで消滅したのだった。
 瑶の話を聞いて、冬琉や玲士郎のことや、いつか来るかもしれないあの悪夢のことを智春は思い出す。
 操緒がいなくなることを防ぐため、何としても塔貴也を外に出し、直貴に会わなければと、智春は考えるのであった。


Aパート終了。
Bパートへ



 その日の夜。
 ニアはとっくに短冊を吊るし、ついでにコアラも洗濯して笹に吊るしていた。
 一方、智春はまだ願い事を書けずにいた。
 操緒が色々と案を出すも、智春にはしっくりこない様子。
 そんな智春の表情を見てか、操緒は自分のことは気にしないでと言い、先に寝るため部屋へ戻っていった。
 結局、智春は何も書くことなく、短冊を吊るした。
 ただ、智春の中には、願い事が在った。

智春「僕は……変えたい。演操者の持つ運命を、副葬処女の運命を……、僕は変えたいんだ」


 深夜、直貴を探しに、関係する場所を捜索する朱浬。
 目の前を過ぎった影を見て、一瞬直貴と錯覚するも違う。
 そこにいたのは女が一人。
 氷のフェニックスにまたがり、月夜へ去っていく女の姿を見て、朱浬は鳳島一族の女ではないかと推察した。



 翌日の放課後、冬琉が慌てて姿を現した。
 「秋希のところへ行く」という置き手紙だけを残して、塔貴也が姿を消したのだった。
 フラっと倒れそうになる冬琉を瑶が支える。
 智春は瑶に、塔貴也が行きそうな場所はないかと質問する。
 秋希の思い出の場所という言葉に引っかかった瑶と冬琉。
 瑶は、塔貴也が秋希のいなくなったある場所に行ったのではと考えた。



 その場所とは、とある海岸。
 智春たちは捜索を始める。だが、手がかりすら見つからない。
 行きそうな場所を絞り込むため、何か別な要素がないかと思い、智春は質問した。
 秋希の最期のことを。




 魔神相剋者討伐の任務。
 当時、塔貴也はGDの最高司令官だった。
 魔神相剋者といっても、多勢に無勢、GDによって倒された。
 だが、その時、黒鐵が崩れ落ち、中の副葬処女は消滅していた。
 塔貴也も冬琉も、その時が来ていたことを初めて知り、強い衝撃を受けるのだった。



 瑶は言う。

瑶「何も特別なことじゃない。それが演操者の運命だ。その時まで何をして何を残せるかが大事なんだ」

 その言葉を重く受け止める智春と奏。
 その時、冬琉が崖の上にいる塔貴也の姿を見つけ、走り出す。
 智春たちも後を追いかけた。



 冬琉は塔貴也を捕まえる。
 なぜ逃げるのか問いただす中で、結局両方が相手に気を使いすぎていたことが分かる。
 泣かない冬琉も、部屋を出ない塔貴也もどちらもだ。
 ようやく和解した二人、冬琉は塔貴也の胸に抱かれ、泣き叫ぶのだった。



 次の日、智春と操緒が科學部部室を訪れると、部室内は本の山に占拠されていた。
 奥から塔貴也の声がする。
 ダーク・ソサエティも直貴に連絡を取ることは出来なかったということを人づてに聞いたのか、智春に尋ねてきた。
 智春は無念そうな表情をして同意する。
 それを聞きつつ、塔貴也は更に続ける。
 運命は最終結果として運命として扱われるだけで、その結果に行き着くまでには個人の選択次第でどうとでもなるものだ。
 つまり、運命は望まざる方向から望む方向へと変えることが出来る。
 智春が一昨日の夜に言及した演操者や副葬処女の運命もそれと同じだ。
 もし、運命を変えたいのならば、協力しよう、と。
 智春は、貴重な協力者を一人得たのだった。


ED


次回「自由で不自由な選択肢」


2. 第14話までのまとめ
(1)登場人物

  • 夏目智春-

第1話
 主人公。現在は高校1年生。
 中学時代には陸上とバイトに励む普通の生徒だった。
 両親の再婚により家を追い出され、洋館に住み着くことになった。
 中学時代に飛行機事故で大怪我をし、その時操緒に取り憑かれた。
 兄である直貴にコンプレックスがありそうだ。
第2話
 アスラ・マキーナの演操者となった。
第3話
 機巧魔神の演操者。自らの影からいつでも黒鐵を召喚できる。
 科學部に入部した。
第5話
 体調が悪いと黒鐵を呼び出せないようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、飛行機の部位の下敷きになったような描写が見られる。
第13話
 機巧魔神を使う代償を理解する。
第14話
 洛芦和の遺跡に在った研究所の施設で、一巡目の世界の存在を明確に認識する。
第15話
 直貴に会わなければいけないと強く考えるようになる。

第1話
 同い年の少女。3年前の飛行機事故から智春に取り憑く幽霊。
 見える人間が限られているらしい。何らかの要素を持つ人間のみが視認できる?
 どのようにして着替えているのかは謎。
第2話
 生霊のような存在でありながら、アスラ・マキーナによる物理的攻撃には対処できる模様。
第3話
 黒鐵の副葬処女として、「生きている」状態。
第5話
 智春とリンクしている可能性がある。
第6話
 安定装置を黒鐵が取り込むことにより、周囲誰しもが視認出来る様に。
 洛高に編入した。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、中学校の制服を着ている。外に更に上着を羽織っている。
第14話
 一巡目の世界の記憶を一部引きずっている


  • 嵩月奏

第1話
 クラスメイト。
 巫女っぽい服を着ているときがある。
 炎の能力を使えるらしい。
第2話
 悪魔である。悪魔や演操者、機巧魔神に対する知識を持っている。
 嵩月組社長の一人娘である。そのため、あまり友人はいないようだ。
 智春を護るために戦う存在。
第3話
 科學部に入部。
第5話
 保険委員である。
第7話
 智春との関係に関わる話になると妄想モードに入るときがある。
第12話
 黒鐵を使った戦いから智春を遠ざけようとしている。
 非在化が始まっている。
 智春と同じく、一巡目の世界の映像を見る。

  • 黒崎朱浬

第1話
 高校2年生。科學部部長代理
 直貴の知り合い。イクストラクタとそれに纏わるトラブルを運んできた。
 何か知っているようだ。
 体から銃器やら刃物やらをバンバン出してくる危険な人。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティとの繋がりが深い。
第3話
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)との関わりが深い。
第4話
 第二生徒会の六夏とは仲が悪い。
第5話
 双子の妹に紫浬がいる。
 瑶と知り合い。
 3年前の飛行機事故と関係している。
第6話
 昔は結構乙女チックな学生だったようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故に妹紫浬と共に巻き込まれた
 最初自分のことを紫浬だと認識していた。恐らく今でも変わっていないようだ。
 ただ、対外的には朱浬として振舞っている。
 自身を朱浬と認識する瑶に対して、反発している。

  • アニア・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第8話
 愛称はニアという。
 災厄の王であるフォルチュナ辺境伯の末娘であり、運食らいであるクラウゼンブルヒの家系に生まれた。
 いわゆる天才であるが、運動能力は低い。
 ラック・イーターと呼ばれる能力を持つ。相手の運気を吸い取り、または分け与えることによって幸不幸を調整することができる。
 日本にやってきた目的は2つ。
 1つが、安定装置をつけた黒鐵とその副葬処女である操緒についての調査
 もう1つが、行方不明になった姉の捜索。
第10話
 科學部(鳴桜邸など)を自分の居場所と認識した模様。

  • 佐伯玲士郎

第1話
 変な白い服を着た集団の長。
 実力行使を厭わないタイプらしい。
第2話
 イクストラクタを回収しようとするが失敗。智春を演操者にさせてしまう。
 玲子の兄。
 第一生徒会会長にして神聖防衛隊隊長。
 「演操者と悪魔の交わりによる禍」を防ぐため、智春か奏のどちらかを排除しようとする。
第3話
 翡翠の演操者、哀音を副葬処女とする。
 「禍」を二度と引き起こさないことが行動原理。そのためには智春と奏を抹殺することも厭わない。
第8話
 GDの指揮下で活動に参加することがある。
第13話
 哀音と引換に、生徒たちの生命を守る。
 翡翠と哀音を失い、元演操者となった。
第14話
 GDへ翡翠の祭壇であるイクストラクタを返却した。

  • 志津間哀音

第3話
 翡翠の副葬処女。
 感情に乏しい
第11話
 昔は、大雑把で悪戯好きで負けず嫌いな少女だったらしい。
第13話
 限度を超える魔力を用い、魂を失って、死去。

  • 佐伯玲子

第1話
 クラスメイト。中学でのミスコン優勝者。
 美人で、気が強い。
第2話
 玲士郎の妹。
 「怪物」の誕生を防ぐため、智春と奏の交わりを絶とうとする。
第3話
 なるべく穏便に禍を除こうと考える。
 哀音に対して負い目を持っている。
第4話
 哀音を視認することが出来ない。

  • 樋口琢磨

第1話
 クラスメイト。
 女たらし。そのため女性関係の情報には詳しい。
第4話
 科學部に入部していた。

  • 大原杏

第1話
 クラスメイト
 中学時代は陸上をやっていた。高校でも続けるらしい。
 大原酒店の娘。智春と一緒に仕事をしている。
第2話
 陸上部に入ったようだ。

  • 夏目直貴

第1話
 智春の兄。
 学生でありながら世界を飛び回る。
 いくつもの特許を持ち、大企業とのつながりも深い。
 鳴桜邸の家賃を支払ってくれているぐらい金も持っている。
 陰で暗躍しまくっている。
 顔は出てこない。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティから奨学金を貰っていた。
 嵩月組にも名声は届いている模様。
第3話
 鳴桜邸を科學部のたまり場としていた。
第7話
 飛行機事故の現場に女と共に姿を見せた?
 紫浬に対して、代理人の女を通して取引を持ちかけた。何の取引かの詳細は不明
第8話
 ドイツでニアと会っていた。
 ニアに鳴桜邸で居住する権利を与えた
第12話
 加賀篝と知り合いであることが判明。
第13話
 加賀篝曰く「智春がいたため失敗した」
第14話
 智春たちがつくまで、洛芦和の遺跡へ唯一たどり着き帰ってきた人物。
第15話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティでも連絡を取ることが出来なかった。

  • 潮泉老人(大家)

第2話
 屋敷の奥深くに引きこもっている変人。
 螺旋大好き。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。

  • 潮泉律都

第2話
 奏の知り合い。
 自動車免許を持っている。
第6話
 武器や薬を作ることが出来る。
 そういや、回想シーンに出てくる女性に似ている。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。
第13話
 螺旋階段を降り、謎の場所にいる。(ただこれは二巡目の律都でない可能性高い)

  • 橘高冬琉

第2話
 朱浬と知り合い。
第3話
 過去にGD(学生連盟)のヘリに乗り、玲士郎のいる船へと向かったようだ
 第三生徒会会長。悪魔を保護する権限を持っている。
第12話
 性格は真面目。
 剣術使い。
 操緒を見ることができない。
第13話
 元演操者であるため、能力無効化能力を持つ。
 元演操者ということは、元々は演操者であったのだろう。
第15話
 塔貴也のことになるとキャラが変わる。
 外に見せる強さは作られた物で、内側はそれほど強くないようだ。
 昔、黒鐵の演操者だった。

  • 荽塔貴也

第14話
 擬似感覚入出力デバイスであるコアラのぬいぐるみで、智春たちを洛芦和の遺跡へと案内した。
 夏目直貴について、よく知っていそうな人物。
第15話
 科學部部長。
・五感をぬいぐるみと共有させることのできる擬似感覚入出力デバイスの作成。
・真日和のヴィジェット
・朱浬の武装
・副葬処女システムへの知識(擬似感覚入出力デバイスの話を聞いたニア曰く)
のように、かなりの知識、知恵を持ち合わせた人間。
 秋希が存命中はGDの最高司令官をしていた。

  • 橘高秋希

第15話
 黒鐵の前の副葬処女。
 過去の戦闘で消滅した。
 生前は塔貴也と仲が良かった。

  • 鳳島氷羽子

第15話
 朱浬や直貴に対する知識がある。
 氷のフェニックスを駆る。

  • 倉澤六夏

第4話
 第二生徒会会長。
 第二生徒会の人間らしく、経済観念が発達している。
 太ももに二挺拳銃を装備。美人だが人相が悪い。
 普段は三つ編みと眼鏡で凶悪さをなるべく隠そうと試みているがあまり効果は無いようだ。

  • 姫笹

第4話
 「翠晶」の副葬処女。

  • 真日和秀

第4話
 使い魔を捨てた男。
 しかし、周囲からの攻撃や説得に押され、使い魔を受け入れた。
第5話
 第二生徒会に所属していた。
 恩義よりもお金を優先するタイプ。第二生徒会の人間らしい性格である。

  • ヴィヴィアン

第5話
 真日和の使い魔。

  • 雪原瑶

第5話
 機巧魔神「白銀」を使う演操者。
 男に見えるが女である。
 朱浬と対立している。
第7話
 父親に白銀のイクストラクタを託される。
 3年前の飛行機事故に遭遇。その際、黒崎紫浬を副葬処女として捧げ、白銀と契約を行なう。
 その後第一生徒会に所属、さらにGDへと移る。
第8話
 移籍などの知識は豊富。
 里見との仲はあまり良くないようだ。
第15話
 冬琉に剣術?を習っている。稽古をつけてもらっているらしい。

  • 里見恭武

第6話
 GDの一員。
第8話
 「蒼鉛」を操る演操者。
 選民意識のようなものが見られる。

  • 千代原はる奈

第6話
 GDの一員。京都弁を使う。
第10話
 機巧魔神「亜鉛華」を操る。

  • 黒崎紫浬

第7話
 朱浬の妹。
 役者としての才能があったらしい。
 3年前の飛行機事故の際、瑶によって白銀の副葬処女に捧げられる。
 が、紫浬自身は直貴らとの取引により生きているような描写も見られる。
 ただ、詳しくはよく分からない。

  • 加賀篝隆也

第9話
 演操者であり、クリスティナと契約することで魔神相剋者となった男。
 機巧魔神「薔薇輝」と使い魔イングリットを操り、悪魔のエネルギーを収集している。
第10話
 分離機を用いて、琴里を薔薇輝から分離しようとした。
第12話
 点火装置を狙っている。
 夏目直貴と知り合いである。

  • クルスティナ・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第9話
 アニアの姉。加賀篝の契約悪魔。
 2年前に交換留学生としてやってきたが、ある時期に行方不明になった。
 学園生活は取り立てて問題なく、平穏に過ごしていたようだ。
第10話
 分離機の作成により、魔力を消費しすぎ、非在化が始まっている。
 加賀篝には自らの意思で付き添っている。

  • 新屋敷琴里

第10話
 薔薇輝の副葬処女。
 加賀篝を止めるような行動を智春らに見せるため、どうやら加賀篝の行動を望んではいないようだ。

  • 志津間霧絵

第11話
 哀音の母親。玲士郎、玲子の伯母。


(2)第14話までの用語集

  • 病院から出て行った謎の男

 謎。
 ただ、第7話での描写を見るに夏目直貴である可能性。

  • 鳴桜邸

 幽霊が出そう。
 あとセキュリティに問題がありそうだ。
 ぶっ壊されまくっている。
 科學部のたまり場。直貴が決めた。

  • 第1話回想シーンでの会話

 詳しくは不明。とりあえず重要そうだ。

 「それが君の選択なの」「辛い思いをすることになるわよ、智春」
 操緒らしき少女を見て、智春は答える。
 「それで、あいつが救えるのなら」

  • 3年前の飛行機事故

 事故に巻き込まれたのは、智春、操緒、朱浬、紫浬、瑶。
 現場に直貴が姿を見せた可能性がある。

  • 機巧魔神(アスラ・マキーナ)

 何か凄い力を持つロボット。機体によって能力が異なる。
 射影体がいる人間が呼び出せるようだ。
 現状出てきたのは8種類。
 1つ目 奏の家の倉庫にあった、白(銀)っぽい
 2つ目 玲士郎が呼び出した、翡翠(ひすい)、氷を生み出す、対象を凍らせる能力を持つ
 3つ目 智春が呼び出した、黒鐵(くろがね)。能力は重力制御。特異点効果によるブラックホール生成などもできる。
 4つ目 六夏が操る、翠晶(すいしょう)。
 5つ目 瑶が操る、白銀(しろがね)、武器は剣、空間を切り裂く能力を持つ。
 6つ目 里見が操る、蒼鉛(びすます)、武器は槍、回転する。
 7つ目 加賀篝が操る、薔薇輝(ろーどないと)、武器は鎖と時間停止
 8つ目 はる奈が操る、亜鉛華(あえんか)、武器は爆発する糸

  • 演操者(ハンドラー)

 機巧魔神を使える人間。

  • 元演操者(エクス・ハンドラー)

 副葬処女を一度失い、演操者でなくなった存在。
 玲士郎と冬琉が現在確認されている。
 能力無効化能力を持つ反面、射影体(安定装置有りでも)を見ることができない。

 機巧魔神など様々なものが入れられるトランク。
 二階から投げても壊れない丈夫さ。
 機巧魔神が入っていた場合、女性を副葬処女として捧げることにより、機巧魔神との契約がなされる。

  • 射影体

 操緒のような幽霊を指す。
 機巧魔神に捧げられた人柱の霊。人柱は生きているらしいので生霊。
 機巧魔神の中で副葬処女として生存している。
 射影体の能力は演操者の体調にも左右されるようだ。
 本体の副葬処女が消滅すると同時に消滅する。

  • 副葬処女(ベリアル・ドール)

 機巧魔神に捧げられた少女。
 機巧魔神の胸の中にあるカプセルの中で膝を抱え、目を閉じた状態で存在する。
 魂の質量を削って、演操者の願いを叶える存在。
 代償として感情を擦り減らす。そして全ての感情を無くすと、消滅、つまり死亡する。

  • 悪魔

 奏のような能力者の事を指す。
 演操者と契約することによって、魔神相剋者が生まれる。
 魔力を使いすぎることによって、非在化が進行し、最終的に死に至る。

  • 使い魔(ドウター)

 契約者と悪魔の間に生まれる子。
 契約者に対する悪魔の想いの結晶。
 成体になると落ち着く。

 武器を持ったり、武器を生み出したりして攻撃することが出来る人形

  • 機巧護衛機(カスタス・マキーナ)

 一巡目の世界の遺産にまつわる遺跡の守護者。
 多足類な形状をしている。

  • 分離機(スプリッタ)

 機巧魔神の制御システムを欺瞞し、副葬処女を分離する高次元のカラクリ。
 起動するためにも起動後の処理にも多大な魔力を必要とする。町中の悪魔を喰らい尽くすほどである。
 ただ、それでも成功確率が低いため、確率制御能力をもつランク・イーターであるクルスティナやアニアを必要とする。

  • 広域指定悪魔結社嵩月組

 暴力団じゃなくて悪魔結社。
 暴力行為も厭わない人たちである。
 若頭は炎使いと、炎を扱う人たちが多いようだ。
 奏は組の活動を嫌っている模様。

  • 科學部

 直貴が智春のために作った部。
 理科教室棟の化学準備室が部室。
 現在の部長代理は朱浬。
 智春、奏、操緒、樋口が現在確認されている部員である。
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)の傘下にある。

  • 第一生徒会(神聖防衛隊)

 会長は玲士郎。悪魔を排除し、世界の均衡を保つために存在する。
 隊員は銃で武装しており、実力を行使することも多い。

  • 第二生徒会(巡礼者商連合)

 会長は六夏。
 カルヴァニズムを信奉しており、経済意識が強い。
 金稼ぎこそ神の思し召しと考える集団。
 真日和もここに所属

 会長は冬琉。
 直貴とのつながりも相当深いと思われる。

  • GD(ガーディアン・ドラグーン)・学生連盟

 校内で演操者が問題を起こした場合、すぐに駆けつけ、解決することなどが仕事。
 第三生徒会と繋がりがあるようだが、詳しくは不明。
 瑶、はる奈、里見の所属が確認されている。

 生徒会間の戦いのこと。

  • 安定装置(スタビライザ)

 機巧魔神のプラグイン
 射影体を特定の能力者以外の人間にも見えるようにする。

  • 点火装置(イグナイター)

 現行の機巧魔神どれとも適合しない謎のプラグイン
 だが、夏目直貴や加賀篝はその用途について知っているようだ。
 加賀篝曰く、プラグインではなく、歪んだこの世界を正すための鍵とのこと。
 現在、GDが捜索中。

  • 一巡目の世界

 二巡目の世界を始めた人間たちがいる世界。
 機巧魔神や悪魔などの存在原因もこの世界にあると言う。
 ブラックホール実験の失敗により、世界全体が非在化し始め、危機に瀕している。

  • 一巡目の世界の遺産

 二巡目の世界へ伝えられた物。
 機巧魔神やそれにまつわるものが保管されていることが多い。

  • 洛芦和の遺跡

 一巡目の世界の遺跡の中でも最重要文化財の一つ。
 研究所が存在し、智春の記憶を呼び起こす原因となった

  • 二巡目の世界

 智春たちがいる世界。
 加賀篝曰く、(第13話時点で)あと631日後に滅亡する世界。

 演操者と悪魔の契約によって成立する。
 本来は拮抗するはずの二つの能力を得た『存在するはずのない禁忌の存在』である。
 通常は消費されるだけの魔力を、アスラクラインは使い魔と機巧魔神の間で循環させることで、限りなく増大させることができる。
 結果、他を圧倒する強大な力を持つことが出来る。



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