『アスラクライン』第6話「闇の向こうに浮かぶ贄」の復習ノート
アスラクライン6話復習ノート
1. 第6話ダイジェスト
アバンは前回のハイライト。
なので特に無し。
OP
サブタイトル「闇の向こうに浮かぶ贄」
どこかの施設の中、周囲には壊れた多足類ロボットが散乱していた。
携帯電話を使って経過を報告する瑶。恐らく彼女が全てやったことだろう。
瑶は、ちょっと寄り道すると言って、電話を切った。
一方、その施設の外?には一組の男女の姿。
男の左胸には「GD」と記されている。向かいの女にも同じようなものが見られる。
両者とも学生連盟に所属しているようだ。
女の喋りは、京都弁掛かっていた。
女は、本気になった瑶は恐ろしいと言った。
翌朝の鳴桜邸。
風邪か何かでうなされる智春。眼を覚ますとそこには朱浬と奏の姿が。
朱浬の調子が元通りであることに気づいた智春。早速紫浬との関係について尋ねるが、はぐらかされてしまう。
そこに一本の電話。朱浬の表情が即座に曇る。
その電話は瑶からであった。瑶はスタビライザーと瑶が所持する、朱浬にとって大事な手紙を交換しないかと申し入れる。
瑶に備えるため、朱浬は準備を始める。
まず、スタビライザーを取り出し、イクストラクタに詰める。
智春の病気もさっさと治療させなければいけないと言う。智春の能力も瑶と戦うには必要だからだ。
そんな中、智春は瑶について尋ねた。
朱浬は瑶について
- GD(関東学生連盟のガーディアン・ドラグーン)
- 洛高の前第一生徒会長だった。後にGDに引き抜かれた。
- 演操者
と述べる。
とにかく、高い能力者であり、対抗するには智春の黒鐵が必要となる。
だから、病気を治さねばならないのだが、と、そこで奏が案を出した。
律都が薬を調合できるという。
2人も同意し、律の下に向かうこととなった。
とそこへ、瑶が現れた。
朱浬が砲撃を行なうも、瑶が呼び出した機巧魔神「白銀」の空間切断能力によって阻まれる。
智春たちは、朱浬の砲撃に伴う弾幕で何とか逃げ出すのだった。
途中でタクシーを拾い、教会、つまり朱浬の家へと向かう。
社内で智春が、スタビライザーと副葬処女について訊く。
朱浬によると、
- スタビライザー
機巧魔神のプラグイン。機能を拡張することが出来る。
朱浬が手に入れた理由は、分解して構造を把握するため。
- 副葬処女
機巧魔神に捧げられた生贄のこと
ということである。
スタビライザーが副葬処女を機巧魔神から開放する鍵では無いかと考えていたのだった。
話の途中でタクシーが急停止する。
前方を見ると、空間を切断して瑶が姿を現した。
タクシーから降り、何とか逃走し、ようやく教会へとたどり着いた。朱浬はものを取りに家の中に入る。
朱浬は新たに荷物を背負う。コルクボードに貼られた写真や新聞記事を見てほんの少し逡巡するも、すぐにその場を後にした。
家の前に出ると、今三度、瑶の姿が。またもや空間を切除し、移動してきたのだった。
朱浬は爆撃を食らわし、その隙に空中へと逃げ出す。
瑶は、交渉の余地は無さそうだと思いながら、空を仰ぎ見るのだった。
Aパート終了
Bパートへ
潮泉家に到着。
障子を開けると、そこには潮泉律都(大家の娘)の姿が。
朱浬は智春の治療を頼む。
そして、朱浬は時間稼ぎのため外に出て行くのだった。
外には瑶の姿があった。空間を切断し、移動してきたのだ。
こうして、朱浬と瑶の戦闘が始まった。
一方、部屋の中では熱で苦しむ智春への薬が完成し、治療が行なわれていた。
そんな中、外の戦局は、瑶の圧倒的優位で進行していた。
機巧魔神を持つ瑶と、持たない朱浬。戦力差を考えれば、当然の結果だった。
そこで、朱浬は切り札を出す。
「闇より昏き絶望より射ゆし…其は、科学の罪に嘆く牙」
自身を副葬処女として、機巧魔神の人柱とする。そして、そのエネルギーを用いて魔力弾を生成し、発射する武器である。
発射間近、瑶の機巧魔神から声がする。
「闇より深き深淵より出でし…其は、科学の幻影を裁く剣」
声を聞いて、朱浬は呟いた。
「朱浬……姉さん……」
一瞬動揺した朱浬だが、魔力弾を発射。
白銀も魔力エネルギーを帯びた剣を振りかざし、切りつける。
結果は、白銀の力が勝り、朱浬を吹き飛ばした。
瑶は言う。
「白銀に対抗できる機巧魔神は現状いない」
と。
そして、止めを刺しに歩み寄った。
そこに漸く、回復した智春たち一同が駆けつけた。
奏の炎撃を切欠として、智春は黒鐵を召喚。白銀と戦闘を開始。
戦闘はほぼ伯仲といった形で進む。
そんな中、黒鐵の魔力弾と白銀の魔力断が真っ向から衝突。
空間に歪みが生じ、智春にある映像が映し出された。
智春も、さしもの瑶も動揺は隠せない。
瑶はとうとうスタビライザーを破壊する決断を下す。
しかし、智春の黒鐵によって阻まれてしまった。
黒鐵はスタビライザーを掴む。すると、黒鐵はそのままスタビライザーを飲み込んでしまったのだった。
結局、スタビライザーはどちらの手にも渡らず、黒鐵の元に取り付けられてしまったのだった。
瑶はそのまま姿を消した。
そして、自体は終結したかに見えたのだが……。
次の日、教室で試験勉強に励む智春。
樋口が現れ、一冊の雑誌を机に置く。
そこには朱浬と紫浬が並んで撮影されている写真の載った記事が。
朱浬と紫浬は双子だったのであった。
ドアを開け、教師が疲れた様子で現れる。
そして、一人の編入生を紹介した。
それは水無神操緒。操緒である。
スタビライザーを取り込んだことにより、周囲が視認出来る様になったのであった。
智春は大きくため息をつくのであった。
ED
次回「無情な空に散った夢」
2. 第6話までのまとめ
(1)登場人物
- 夏目智春-
第1話
主人公。現在は高校1年生。
中学時代には陸上とバイトに励む普通の生徒だった。
両親の再婚により家を追い出され、洋館に住み着くことになった。
中学時代に飛行機事故で大怪我をし、その時操緒に取り憑かれた。
兄である直貴にコンプレックスがありそうだ。
第2話
アスラ・マキーナの演操者となった。
第3話
機巧魔神の演操者。自らの影からいつでも黒鐵を召喚できる。
科學部に入部した。
第5話
体調が悪いと黒鐵を呼び出せないようだ。
- 水無神操緒
第1話
同い年の少女。3年前の飛行機事故から智春に取り憑く幽霊。
見える人間が限られているらしい。何らかの要素を持つ人間のみが視認できる?
どのようにして着替えているのかは謎。
第2話
生霊のような存在でありながら、アスラ・マキーナによる物理的攻撃には対処できる模様。
第3話
黒鐵の副葬処女として、「生きている」状態。
第5話
智春とリンクしている可能性がある。
第6話
安定装置を黒鐵が取り込むことにより、周囲誰しもが視認出来る様に。
洛高に編入した。
- 嵩月奏
第1話
クラスメイト。
巫女っぽい服を着ているときがある。
炎の能力を使えるらしい。
第2話
悪魔である。悪魔や演操者、機巧魔神に対する知識を持っている。
嵩月組社長の一人娘である。そのため、あまり友人はいないようだ。
智春を護るために戦う存在。
第3話
科學部に入部。
第5話
保険委員である。
- 黒崎朱浬
第1話
高校2年生。科學部部長代理
直貴の知り合い。イクストラクタとそれに纏わるトラブルを運んできた。
何か知っているようだ。
体から銃器やら刃物やらをバンバン出してくる危険な人。
第2話
ロイヤル・ダーク・ソサエティとの繋がりが深い。
第3話
第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)との関わりが深い。
第4話
第二生徒会の六夏とは仲が悪い。
第5話
双子の姉もしくは妹に紫浬がいる。
瑶と知り合い。
3年前の飛行機事故と関係している。
第6話
昔は結構乙女チックな学生だったようだ。
- 佐伯玲士郎
第1話
変な白い服を着た集団の長。
実力行使を厭わないタイプらしい。
第2話
イクストラクタを回収しようとするが失敗。智春を演操者にさせてしまう。
玲子の兄。
第一生徒会会長にして神聖防衛隊隊長。
「演操者と悪魔の交わりによる禍」を防ぐため、智春か奏のどちらかを排除しようとする。
第3話
翡翠の演操者、哀音を副葬処女とする。
「禍」を二度と引き起こさないことが行動原理。そのためには智春と奏を抹殺することも厭わない。
- 佐伯玲子
第1話
クラスメイト。中学でのミスコン優勝者。
美人で、気が強い。
第2話
玲士郎の妹。
「怪物」の誕生を防ぐため、智春と奏の交わりを絶とうとする。
第3話
なるべく穏便に禍を除こうと考える。
哀音に対して負い目を持っている。
第4話
哀音を視認することが出来ない。
- 樋口琢磨
第1話
クラスメイト。
女たらし。そのため女性関係の情報には詳しい。
第4話
科學部に入部していた。
- 大原杏
第1話
クラスメイト
中学時代は陸上をやっていた。高校でも続けるらしい。
大原酒店の娘。智春と一緒に仕事をしている。
第2話
陸上部に入ったようだ。
- 夏目直貴
第1話
智春の兄。
学生でありながら世界を飛び回る。
いくつもの特許を持ち、大企業とのつながりも深い。
鳴桜邸の家賃を支払ってくれているぐらい金も持っている。
陰で暗躍しまくっている。
顔は出てこない。
第2話
ロイヤル・ダーク・ソサエティから奨学金を貰っていた。
嵩月組にも名声は届いている模様。
第3話
鳴桜邸を科學部のたまり場としていた。
- 潮泉老人(大家)
第2話
屋敷の奥深くに引きこもっている変人。
螺旋大好き。
- 潮泉律都
第2話
奏の知り合い。
自動車免許を持っている。
第6話
武器や薬を作ることが出来る。
そういや、回想シーンに出てくる女性に似ている。
- 第三生徒会会長
第2話
朱浬と会話している。ダーク・ソサエティとの関わりも。
第3話
過去にGD(学生連盟)のヘリに乗り、玲士郎のいる船へと向かったようだ
第三生徒会会長。悪魔を保護する権限を持っている。
- 倉澤六夏
第4話
第二生徒会会長。
第二生徒会の人間らしく、経済観念が発達している。
太ももに二挺拳銃を装備。美人だが人相が悪い。
普段は三つ編みと眼鏡で凶悪さをなるべく隠そうと試みているがあまり効果は無いようだ。
- 姫笹
第4話
「翠晶」の副葬処女。
- 真日和秀
第4話
使い魔を捨てた男。
しかし、周囲からの攻撃や説得に押され、使い魔を受け入れた。
第5話
第二生徒会に所属していた。
恩義よりもお金を優先するタイプ。第二生徒会の人間らしい性格である。
- 雪原瑶
第5話
機巧魔神「白銀」を使う演操者。
男に見えるが女である。
朱浬と対立している。
(2)第6話までの用語集
- 病院から出て行った謎の男
謎。
- 鳴桜邸
幽霊が出そう。
あとセキュリティに問題がありそうだ。
ぶっ壊されまくっている。
科學部のたまり場。直貴が決めた。
- 第1話回想シーンでの会話
詳しくは不明。とりあえず重要そうだ。
「それが君の選択なの」「辛い思いをすることになるわよ、智春」
操緒らしき少女を見て、智春は答える。
「それで、あいつが救えるのなら」
- 機巧魔神(アスラ・マキーナ)
何か凄い力を持つロボット。機体によって能力が異なる。
射影体がいる人間が呼び出せるようだ。
現状出てきたのは5種類。
1つ目 奏の家の倉庫にあった、白(銀)っぽい
2つ目 玲士郎が呼び出した、翡翠。
3つ目 智春が呼び出した、黒鐵。
4つ目 六夏が操る、翠晶。
5つ目 瑶が操る、白銀。
- 演操者(ハンドラー)
機巧魔神を使える人間。
現状、智春と玲士郎、六夏、瑶の四人が使用可能と判明。
悪魔と結びつくことによってアスラクラインとなり、とてつもない禍が生まれるらしい。
- イクストラクタ
機巧魔神など様々なものが入れられるトランク。
二階から投げても壊れない丈夫さ。
機巧魔神が入っていた場合、女性を副葬処女として捧げることにより、機巧魔神との契約がなされる。
- 射影体
操緒のような幽霊を指すらしい。
機巧魔神に捧げられた人柱の霊。人柱は生きているらしいので生霊。
中で生存しているとされている。
黒鐵の操緒、翡翠の哀音、翠晶の姫笹、白銀の紫浬?の三人が判明。
演操者の体調にも左右されるようだ。
- 副葬処女(ベリアル・ドール)
機巧魔神に捧げられた少女。
機巧魔神の胸の中にあるカプセルの中で体を抱え、目を閉じた状態で存在する。
- 悪魔
奏のような能力者の事を指すようだ。
演操者と結びつくことによって、禍(アスラクライン?)が生じるとか。
- 使い魔(ドウター)
契約者と悪魔の間に生まれる子。
契約者に対する悪魔の想いの結晶。
成体になると落ち着く。
- 殺人人形(ウィジェット)
武器を持ったり、武器を生み出したりして攻撃することが出来る人形
- 広域指定悪魔結社嵩月組
暴力団じゃなくて悪魔結社。
暴力行為も厭わない人たちである。
若頭は炎使いと、炎を扱う人たちが多いようだ。
奏は組の活動を嫌っている模様。
- 科學部
直貴が智春のために作った部。
理科教室棟の化学準備室が部室。
現在の部長代理は朱浬。
智春、奏、操緒、樋口が現在確認されている部員である。
第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)の傘下にある。
- 第一生徒会(神聖防衛隊)
会長は玲士郎。悪魔を排除し、世界の均衡を保つために存在する。
隊員は銃で武装しており、実力を行使することも多い。
第二生徒会(巡礼者商連合)
会長は六夏。
カルヴァニズムを信奉しており、経済意識が強い。
金稼ぎこそ神の思し召しと考える集団。
真日和もここに所属
- 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)
朱浬の知り合いである女性が会長と考えられる。
直貴とのつながりも相当深いと思われる。
- GD(学生連盟)
第三生徒会と繋がりがあるようだが、詳しくは不明。
瑶、他二名の所属が確認されている。
生徒会間の戦いのこと。
- 安定装置(スタビライザ)
機巧魔神のプラグイン。
射影体を特定の能力者以外の人間にも見えるようにする。
演操者と悪魔の交わりから生まれる禍。
強大な力を持つ。