『BLASSREITER - ブラスレイター』第24話 約束の地
えーっと、第24話、最終話、なんですが……、どう言えばいいのだろうか。
まずこの台詞から始めることにしましょう。
「板野は、俺の(予想を)凌駕した」
……いや本当に凌駕されました。まさか最終回、ここまでやってくれるとは……。
いい意味でも悪い意味でも予想をはるかに超える展開でした。
では、振り返っていきます。
遂に位階を上り詰めたジョセフ、ザーギンとの戦いを始めます。
1時間戦い続ければ倒せる?この時点では一体どのように倒すのか想像もつきませんでした。
前回の感想を見ていただければ分かるように、自分は1時間のうちに決着をつける?意味だと解釈しました。しかし、展開からして、それは違っていたようです。
ジョセフが即効でやられていました。作中経過時間は不明ですけど。まあとりあえずここでちょっとあれ?と思ったのです。ジョセフぶっ倒れてどうするのだろうか、と。
で、場面は三途の川付近へ。そこには良く分かりませんがゲルトとヘルマンが。ゲルト曰く、自分たちが時間を稼いでやるんだとのこと、ゲルトはジョセフに憑いて、現実世界で実体化し、ザーギンに戦いを挑みます。
何でここに場面が切り替わったのかは良く分からない。というかなんでそこに二人がいるのかも分からない。まあ最終回ですし、多少の超展開もありにしましょうか……。見た目的には面白いですしね。とここでもスルー。
一方で、メイフォンやサーシャに視点は移ります。第7世代型ICBMを落とすために奮闘する彼女たち。そこにエレアが現れます。機械のあるところ何処でもここでもって、本当に電子小人なのねぇ。エレアがヴィクターに呼びかけると、ヴィクターも普通に反応。えっ、ヴィクターさん以外にまともなんすね。てっきりいかれたと思っていたんですけど。ヴィクターの前回からの豹変ぷりに驚きながらもICBMへの対策へ。
回想も挟まります。メイフォンやサーシャの伏線を回収。メイフォンがクローンであったことなどが明らかにされます。
舞台は現在に戻り、戦闘は続きます。サーシャはICBMの外装をぶっ壊したところで力尽き、メイフォンは中の戦闘機?を身体を張って止めて話から退場。結局役に立ったのか立たなかったのかは良く分からないまま、ヴィクターも機能を停止。個人的には正直ヴィクターをここで持ってくる必要は無かったんじゃないかと思いました。ヴィクター無しでも話を進めるには十分でしたし。何よりも、ヴィクターには力に飲み込まれた存在として退場して欲しかったですから。
ザーギンとゲルトの戦闘は、ゲルトの敗北で終わり、次はヘルマンが憑依し、戦いに挑みます。
「お前のためじゃないからな、アマンダのためだからな」
アマンダのためもあるけど、きっとゲルトの言うことだから、ってのもあるのだろうなぁ、と推測。妙にツンデレ台詞に聞こえるのは気のせい。
ザーギン対へルマン、ヘルマンの奮闘もありましたが、やはり位の差か、ザーギンには遠く及ばず、敗れます。
ここで漸くジョセフ再登場。イシスの効果が発動した模様です。どうやら、1時間経過したみたい。まあ、アポカリプスナイツ側で30分だの何だの言っていたですし、何よりも夜に舞台が移っていますから、そこから推測することは出来ますね。
で、このジョセフ、なんか凄く位階が高くなっています。台詞も色々神々しく変わっています。
ザーギンの攻撃を片手で受け止め、一言。
「俺はお前を凌駕した」
ジョセフの癖にカッコいいぞ(別にいつもかっこ悪いということではありません)。漸くまともに働かせてもらえるときが来たのか。
と思ったら、ザーギンが「力で抑え込もうとするのか」と言っています。そうだ、相違やどうやって勝てばいいんだろう、と思ったわけです。
でジョセフが剣を出します。結局戦うの?と思った矢先、ジョセフはザーギンの剣を受け止めながらも、ザーギンの尻尾によって深い傷を負います。
確認は取っていないのですが、ここの体勢がちょっとだけ「磔」「十字架」っぽく見えました。もしかしたらそんな感じことを表現したかったのでしょうか。
ジョセフはイシスによって死に、同時にそのジョセフの最後の力はザーギンを含むそこにいる全てのデモニアックに対して、死をもたらします。デモニアックとなることは苦しみと怒りに支配された状態となっているわけですから、そこから解放するということは安らぎを意味しているのでしょうか。ザーギンもまた過去に苦しみと怒りに支配され、超越し、ここに至っているのですから、滅びへと進むのは安らぎをもたらしているのかもしれません。
「一粒の麦が地に落ちて、死ななければ、それはただの一粒のままである、しかし、もし死んだなら豊かに実を結ぶようになる」
ジョセフはまさしくこの言葉を体現した人生を送ったのでしょう。
残されたのはアマンダ、マレク、エレアです。彼らはジョセフたちが残してくれた未来をきちんと残すために再び歩んでいきます。
そして、5年の歳月が経ちました。
すっかり復興したドイツ。XATもそこにまたありました。XATはアマンダが立て直したとのこと、中々凄い活躍ですね。
教官を辞めるみたいです。鬼だったらしいですから、きっとそれは口やかましかったのでしょう。
現在の隊長は……、声が隊長でしたww
マレクがXATに入ったみたい。隊長曰く、マレクと一緒に融合体としての差別されている人々を救ってくれといわれます。だから、XATがまだ必要なわけか、納得。
そして、アマンダはそれを受諾。
バイクに乗って移動を開始します。どうやらガルムをそのまま使っている?のでしょうか。エレアが出てきていました。
エレアが探し人を指し示すと、そこには懐かしい格好をした一人の男が。
ジョセフなのだろうかと思って近づくと、それはマレクでした。ジョセフはマレクが目標としている存在ですから、きっと真似でもしたのでしょう。
マレクのバイクにもエレアと同じ存在、マリアが搭載されていました。マリアには融合体のケアプログラムが付いているみたいです。
アマンダとマレク、道は険しいですが頑張っていって欲しいものです。
END
……ではありませんでした……。
どうして……、どうしてここで終わらなかったんだーーーーwwwwww!!!!
普通に、
「まだ苦しんでいる人が大勢いる。行こう、アマンダ」
「ええ、マレク」
で終わりにして良いじゃないですか。超普通ですけど、これで良いじゃない。
なんでいきなり裏返って、投影した画像を映すかな。なんですかあれ。画面見ながら大笑いしそうになったぞゴラァww と言いますか、とても笑いましたよ、この野郎ww
板野さん、板野さん、表現しなくても視聴者に伝わるということに気づいてくださいww
全部言葉にする必要は無いんです。全部映像にする必要は無いんです。ある程度抜けていたって、言いたいことは十分伝わるものなんです。
そういえばスノウが死んでいたのか。ずっと死んでないもんだと思ってた。というか、死んでないほうが良かったのでは……。スノウ自身もジョセフに感化を受けた一人として、強く生きているとしたほうが良かったんじゃないかなあ。
シドウの話辺りから妙な印象があったんですけど、ひょっとしてノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキも板野監督のアイディアなんでしょうか。今回のシナリオを見て、とてもその印象が強くなりました。
あと、ジョセフなんですが、うん、ヘルマンやゲルトをそこで登場させる必要は無かったんじゃないかなあと。せめて最終回ぐらいジョセフに活躍の場を与えてやっても良かったんじゃないでしょうか。ジョセフがゲルトやヘルマンによって諭されて、彼らの力を利用しながら戦うって感じにしたほうが良かったんじゃないかと。そちらの方がアンドロマリウスっぽいし。
ジョセフが崩壊して、当たり一帯に安らぎをもたらすシーンにも。ここはもう少し尺とって欲しかった。「俺はお前を凌駕した」→「ゲフッ」→「終わり」じゃあちょっと……。戦いはしないというジョセフが剣を出していたのもちょっと妙な印象でしたし。あそこは剣も出さず、じっくりネットリと描けなかったのだろうか。最後の件(精霊会議始まるところ)を無くしたら、もうちょっと時間取れたよなぁ。あとOPも削って。ここら辺削って、ジョセフとザーギンとのこのシーンに時間を取って欲しかった。それほど動かさなくてもいいですから、じーっと場面を描いて欲しかった。
全体的に詰め込みすぎて、声と声の間が取れてなかった気がします。コメディでもないのに掛け合いになっている印象。もう少しどうにかならなかったのかなぁと思いました。
全体としては、とてもいい話で終われたんじゃないかな〜と言いたい。しかし、最後がなあ、最後がなあ、最後がなあ〜〜〜〜。
何でそこでネタに走っちゃうかなあ。大真面目にやったのかもしれないけど、傍から見たらあれはネタにしか見えないよ。
最終話だけでも良いからほんの少し再構成して作り直してほしい。とてもそんな時間は無いんでしょうけど。せめてドラマCDでも付けてくれたら嬉しい。
以上、ブラスレイター第24話感想でした。
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