『ToLOVEる −とらぶる−ダークネス』第2話――「Doubt and dish−疑惑と料理−」
第2話、絵柄が迷い猫オーバーランからとらぶるっぽくなってきた気がします。
1. 概要
第1話に引き続き、大きく分けて3者の行動で構成されています
A) モモ・ベリア・デビルーク
・リトを中心とするハーレムを形成させるため、リトに迫り、既成事実を作ろうと試みている。
・リトへの襲撃、それと伴に行われたヤミへの働きかけを脅威として認知。いち早くボディーガードとしてのポジションを得る。
B) 金色の闇
・結城家にて料理を作りリトに感想を求める、ハプニング時もリトへ物理攻撃を加えない、など引き続き「揺らぎ」の状態。
・彩南高校に転入。
C) 黒咲芽亜
・マスターの命令に従い、ヤミに旧き本質、過去へと回帰するよう迫る。
2. 感想
A) ストーリー
過去と現在に揺らぐヤミに対し、芽亜が接触し、過去へ戻るよう告げる、という第2話の進捗としては極めて有りがちな話。
そのため、話についてはとりたてて述べることはありません。
ただ、このままで上手く話が進んでいくのかなという点で懸念を抱いています。
その懸念点とは
a) サービスカット
b) ヒロインの人数
の2つです。
まずサービスカット、要するにエロですが、1話で何回か必ず入れなければいけないという縛りです。こちらに関しては、決して日常的な面のみではなく、戦闘時にもある程度加えることが出来るため、懸念度合いは少ないと思われます。
ただ、『ToLOVEる −とらぶる−』の戦闘におけるサービスカットにも
・戦闘の過程にて発生する付属的なエロ(戦闘重視)
・戦闘にて発生したエロ(エロ重視)
の2種類があり、特に後者が目立った場合、話がボヤケてしまわないかなという心配があります。もちろん後者こそが『ToLOVEる −とらぶる−』の世界観を維持してきたファクターではあるのですが……、このあたりのさじ加減を誤ると、何をやりたいのかサッパリ分からない話になってしまうのではと思っています。
次に、ヒロインの人数です。『ToLOVEる −とらぶる−』全18巻を通して肥大化したリトを中心としたコミュニティ。このコミュニティの維持をダークネスで行う余裕があるのだろうかという懸念です。
今回、特定のヒロインを中心として描くサイドエピソードにしたため、当然他の登場人物に関しては描写が制限されざるをえない。一方で、描写を増やしてしまうと話が進まない上に、テーマがボヤケる。週刊連載で1話読切が多く、融通が利いた『ToLOVEる −とらぶる−』ならともかく、月1連載で続き物のダークネスでこれが上手く保てるのかという心配です。
これについてですが、本筋を進めると同時にキャラクターのちょっとした描写や変化を交える。今回のナナのような使い方がベターなのかなと思います。ただしそれでも描写が減ってしまうのは仕方ないのでしょうけど。
B) 描写
ヒロインの描写については、流石に素晴らしい出来。
その中でも、美柑、ヤミ、ナナの3人への不満は一切ありません。私としても、美柑の多彩な表情を拝むことが出来、満足しております。
モモについては、半分良くて半分悪いというか、ちょっとやりすぎ感があります。もともとそういう設定になっているんでしょうが、もう少し控えめにしたほうが『ToLOVEる −とらぶる−』らしいんじゃないかなと。
まあ、ハーレム計画で既成事実の作成という時点で、あれぐらいの描写を行わなければいけないのかもしれませんが。こりゃまた塩梅の話になりますので、次回どうくるか楽しみにして待ちます。
ララ、春菜、唯はどれも描写量が少ない。春菜と唯に関しては、今後もこのような登場になってしまうと予想しています。戦闘能力が皆無だから仕方ないです。
他のヒロインに関しては、御門先生あたりはホイホイ出せるでしょうけど、沙姫一門については厳しいなと思います。なんとか機会を作って出してもらいたいものですが……。
んなわけで第2話でした。今後の展開に期待して次回を待つことにします。
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