『とある科学の超電磁砲』第22話「 レベル6(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの)」(書きかけで終わり)

 手段は違えど、向かう目的は同じ。だからきっと分かり合える。


1.内容
 春上が美琴ら4人に見せたロケットにあった写真、自らが「チャイルドエラー」であるという告白から美琴は、木山のことを思い出した。木山の記憶を覗き込んだとき、写真に写っている少女、枝先を見ていた。
 美琴は黒子とテレスティーナに枝先の話をする。ただ、初春には話せなかった。それからすぐに木山が保釈されたという情報が入る。また木山が何か企んでいるのではという考えに至り、美琴は木山の記憶にあった施設に潜入する。果たして、そこに木山は居た、子どもたちもそこに。彼女は現在も眠りについたままの子どもたちの覚醒――レベルアッパー事件における木山の目的――のために現れていたのだ。
 木山が言うには、子どもたちを目覚めさせると、AIM拡散力場の共鳴による、RSPK症候群の集団発生が起こり、学園都市全体に被害が出る。それでも、どうしても駄目ならば、最終的には子どもたちを目覚めさせる方を優先させると言う。
 止めようとする美琴、するとそこにテレスティーナ率いる武装した一団が現れ、子どもたちの引渡しを要求してきた。


 一方、初春は春上に付き添い交友関係を深める。同時に、春上の友人を探すため、春上への疑念を晴らすため、初春は一人、取り組むのであった。


2.感想
(1) 黒子と初春の「正義」
 第21話、第22話と黒子と初春が見解を巡って対立している。両者における考え方の違いを上手に扱ったエピソードである。
 以下、二人の考え方を見ていき、一つ一つ考察したのち、関係性を考えていく


 まずは黒子である。
 黒子の「正義」は公私の分離が為され、主に公の面で表出する。
 今回の場合だと、目の前で起こった事件であるポルターガイスト現象により、人々に被害が及んでいるという問題があり、目の前で不審な行動をとった友人(春上)がいた。
 となれば、彼女を「きっかけ」として、事件の全貌を明らかにしなければならない。その際、友人であることは考慮に入らない。考慮に入れてしまうと、見えるものが見えなくなってしまう。事件が解決せず、更なる被害が発生してしまう。
 だから、まずは「きっかけ」を用いて事件を解決することを求めた。
 このように黒子の「正義」は公的側面が強い。「全体の利益」を考え、行動していくものである。