『魔法少女リリカルなのはViVid』第1巻 藤真拓哉(漫画) 都築真紀(原作)

 『月刊コンプエース』で連載中の「魔法少女リリカルなのはvivid」が単行本になりました。
 と宣伝文句口調で始めてみましたが、とにかく第1巻が知らぬ間に発売されていましたので、感想を書いてみます。
 てか発売日は1月26日だったのか……。
 早売りしすぎだろ、小売。


 まず大まかに内容を説明した後、チョチョイと感想を書いて、それから見どころを書いて、終わりという方向でいきます。


1.物語の概要
(1)あらすじ
 主人公であるザンクト・ヒルデ魔法学院初等科4年生の高町ヴィヴィオは、ストライクアーツ(「打撃による徒手格闘技術」)大好きな普通の女の子。
 でも、実は古代ベルカ諸王時代に名を馳せた王族、「聖王女」オリヴィエ・ゼーゲブレヒトのクローン。『最後のゆりかごの聖王』であるオリヴィエと同じ遺伝子を持っていたから過去に色んなことがあったけど、今はたくさんの人に囲まれて元気に生活しています。


 そのころ、ミッドチルダに、そんな「聖王女」オリヴィエとしてのヴィヴィオを探している少女が一人現れました。少女の名前はアインハルト・ストラトスといい、ザンクト・ヒルデ魔法学院中等科1年生。彼女もまた古代ベルカ諸王時代に名を馳せた王族、「覇王」クラウス・インクヴァルトの血筋で、「ベルカ古流武術」(「覇王流(カイザーアーツ)」)の使い手でした。
 アインハルトの目的は2つありました。1つが「聖王女」オリヴィエと「冥府の炎王」イクスヴェリアの発見。そしてもう1つが「強さを知ること」「誰よりも強いことを証明すること」でした。


 ある日、とうとう2人は拳を交えます。
 そんなこんなで出逢った2人の行く手には何が待っているのでしょうか……。


 これは、新暦79年春に始まった鮮烈な物語……。
 「魔法少女リリカルなのはvivid」始まります。


(2)テーマ

 「スポーツ格闘魔法少女まんが(原作者曰く)」
 「次世代型文系格闘魔法少女(宣伝帯より)」

2.感想
 物語に流れる「重く苦しい」「痛く辛い」要素は、その主人公に対し、強く生きることを迫る。
 そんな環境の中、主人公は、「必要」に迫られ「強さ」を手に入れる。
 こういった展開を意図的に外しにかかっているのが今作「vivid」。


 1期やA'sにおいて登場してきた魔法少女たちは、みんな「強くならなければならない」状況で強くなってきた女のコだった。
 彼女たちが矛を交える姿、あるいは協力して戦う姿はとても格好の良いものだ。
 しかし、別の視点から見ると、非常に「変」である。
 何よりも使命感バリバリなのである。「己は今、何を為すべきか」「今、何を為さねばならないか」を突き詰め、「為すべきこと」に進んでいく小学3年生。
 精神年齢高すぎである。


 もっと単純でいいのではないか。そんな使命感を持たなくてもいいのではないか。
 ということで、本作のヴィヴィオは、アニメなのはであった負担を取り去った主人公。年齢は9歳と、大人に続く階段を昇る直前。
 一方のアインハルトは12歳。大人への階段を登り始め、血筋やそこに秘められた想いを自覚し、思い悩む年頃。
 気持ちも行動も真っ直ぐに進んでいく少女と、思い悩みながら真っ直ぐに進もうとする少女という構図である。
 昔懐かしい、まあ最近見直した構図であるが、ちょっと違う。舞台は平和、生き死にはない。逆に言うと、暴れ回りづらい、硬直した世界。
 そんな世界で、そんな設定でどうやって面白さを出せるか、なのはらしさを出せるか。
 今のところ、なのはらしさは出ているものの、まだまだ断然に面白いとは言えない。
 しかし、まだ始まったばかり、これからどんな展開にするのか期待しつつ見守っていきたい。


3.見どころ?
 ここでは私的な見どころをテキトーに書き連ねていきます。
(1)ぱんつ
 ……いやこれどうだろう……。
 ぱんつ乱舞です。やたら見えます。やたら出します。
 しかも、低年齢です。堪りませんな。
 ただ、話が進んでいくごとに減っていきそうな気がします。不安です。


 ヴィヴィオは縞で「あるある」な雰囲気ですが、対してアインハルトは「ひも」もあるみたいです。
 あの長いスカートの下はひもなのです。
 そう、あのスカートの下はひもなのです。
 飾りのちょうちょ結びではなく、モノホンのひもっぽいです。
 これは強烈な新人の登場です。
 これは引っ張ってみないといけないと思うのです。


(2)はだか
 やたら風呂に入ります。
 なぎさMe公認よりは入っていませんが。
 これもまた、話が進んでいくごとに減っていきそうな気がします。
 でも、たぶん1度ぐらい地球の温泉やら風呂に行きそうな気がします。


 変身するときに、はだかカットがいつまで入るのかを注目していきます。


(3)アインハルト
 鎬昂昇の話は置いておくとして、男性(「覇王」インクヴァルト)の記憶を体内に宿した少女です。
 男性の記憶を思い出すというのはどんなものなのでしょう。
 興味はあるのですけど、触れられることはなさそうです。


 それにしても中等部の制服が可愛いです。


 以上になります。最後はロクな話してないです。
 プロローグすぎてまだまだ書くこと無いんだもの……。
 また、次巻で。ではでは。