『ファイト一発! 充電ちゃん!!』第2話「CHARGE2 たいみんぐ!」やたらスッキリしたレイアウト

CHARGE2 たいみんぐ!
脚本:植竹須美男
絵コンテ、演出:岡本英樹
作画監督:竹上貴雄



まずファミレスのシーン
閃登に寄っていったあとは延々切り返しで構成
最後にぷらぐを引っ張って外に出て行くところだけ構図が変わる


2枚目からは延々外のシーン
横アングルのショット以外はプラグ中心の切り返しで構成
時間の流れを表現するために一旦空へと向ける

3枚目、事情説明を受けた後、閃登が自分の考えを述べるシーン
入りの画面で閃登をきっちり真ん中に捉えるも、
その後はぷらぐ中心の切り返しに戻る


ぷらぐ中心の展開が続き、ぷらぐの手が閃登の顎をかすめる
怒ったセントの目で場面が切り替わり、依緒乃のシーンへと移行
ほんの少し画面左手に寄せた形で歩く
この左手に寄せるのはよく見るんだけどどうしてなんですかね
上手下手ですかね
今回のシーンだとその後のシーンを考慮して左手に寄せてると安定した画面が作れるのかなという印象ですが
閃登のエア折檻を見た依緒乃は去っていくのであった



かなりシンプルな、悪く言えば単調極まりない出来なんで全く面白みないっちゃないんですがこういうスッキリした画面作り好きなんですよね
レイアウトコンストラクター岡本英樹の実力が遺憾なく発揮された回だったと思います

『キャッツアイ』第17話「死神には銃弾がふさわしい」

脚本:大川俊道 ディレクター(絵コンテ):大賀俊二

ダッチアングルを多用したシーン構成が見もの


俊夫の視点からすると傾き
何とか元気づけようとする瞳を描くときは普通のアングル
ただ、結局元気づけられず終わるので角度はこのまま



盗みに入る直前シーン。
髪の毛の靡きが美しい。


盗みに入るシーン。
上段2枚目と3、4枚目が合わせると綺麗に見える。
テンポの良い切り替えが惹きつける。


絵を取り外すシーン。
繋ぎ。

そして、銃弾の発射、それに合わせた髪のリアクション。
髪の動きが想像性溢れている。

『ガンバの冒険』第3話「忠太を救え! 大作戦」

脚本:金子裕 ディレクター:御厨恭輔


イカサマ「おーいガンバー。1つだけ聞きたいことがあるんでぃ!オメェどうしてノロイ島行く気になったんだあ」
ガンバ「んなこと俺にもわかんねぇー。海へ出ろ。ノロイへ行けって尻尾が疼くんだあー」
イカサマ「尻尾が……尻尾が疼く……か……」



大分見えてきた。

『ゴールドライタン』第27話「ドラキュラパニック」のわかりづらい戦闘

脚本:四十物光男
演出:丸輪零(押井守)、澤井幸次
作画監督:鄭雨英


第27話の戦闘パート前半が妙に分かりづらかったので詳しく見てみると

まず1枚目なんですが、ライタンの右回し蹴り。
これを受け流すんですけど、ライタンは何故か敵の正面に転倒。
運動エネルギーからすると敵の右手側に行くのが正しいような気がしたんですが、
上に跳ね除けたとするとこの倒れ方もさして間違えてないのかもしれないです。

で倒れたライタンに向かって敵が跳びかかる。
ライタンは飛びかかってきた敵の足を掴み、自身後方へと投げる。
敵着地。


そして、この次。
ライタンが敵の背中を攻撃するシーン。
ここで、敵は受けるわけでも避けるわけでもなく、受け流して
その上でライタンに向かって右パンチを放つ。


まともに食らったライタンは、また吹っ飛んで敵前方へと転倒。
敵は跳びかかり、ライタンは蹌踉めきながら立ち上がる
そこに敵の牙が襲い掛かる。
ここがもう1つ分かりづらく、流れから正面から噛めばいいような気がするんですが、
何故か背中側からエネルギーを吸いに行く。


とここまで見て気づくのはちょっと通常のロボ戦とは違ってるんですねこれ。
通常ロボとロボが戦うと力と力の勝負、右からのベクトルと左からのベクトルが真っ向から衝突すると思うんですが、
この回の戦闘は、基本攻撃を受け流す。
ちょっと柔よく剛を制す的な武道テイストの入った戦闘になっていて、
そこがどうも普段と違う見づらさを生んでるんじゃないかと。


ただ最後のはライタン見せたかったから背中に飛びかからせたんでしょうねこれ。
ライタンのカットの方向性を重視したと。
そりゃそうですね。
黄金戦士ゴールドライタン』なんですから。

『ビビッドレッドオペレーション』第1話はイマイチだった

 とりあえず、画面の繋がりが酷い。
 ここまで流れもへったくれもないと見ていて乗っていけない。
 高村和宏がこんな画面作りしてたかなぁと思って不思議でしょうがない気持ちで見てたら、第1話のコンテも演出も高村和宏じゃなかった。
 ホッとした気持ちと、第1話なのに……という残念感が合わさって何ともかんとも。


 キャラデザの時点ではあまり気にならなかったのだけれど、本編を見るとストライクウィッチーズに比べてキャラが芋っぽい。
 秋にやってたガールズ&パンツァーと比べても、似たような方向に見えるのに、断然ビビッドレッドのほうが芋っぽい。
 島田フミカネを通すという工程がいかに重要だったかを感じざるを得なかった。
 別にフミカネが好きってわけではないんだけど。


 話は吉野弘幸というよりも高村和宏の臭いが強いと思う。
 高村の提案をだいたい飲み込んで脚本に落としたのかなと感じる。
 シーンばかり先に立って、全体の繋がりがいまいちなのはその要因もあるかもしれない。

 
 ちょっと残念な出来だった。