『ゴールドライタン』第27話「ドラキュラパニック」のわかりづらい戦闘

脚本:四十物光男
演出:丸輪零(押井守)、澤井幸次
作画監督:鄭雨英


第27話の戦闘パート前半が妙に分かりづらかったので詳しく見てみると

まず1枚目なんですが、ライタンの右回し蹴り。
これを受け流すんですけど、ライタンは何故か敵の正面に転倒。
運動エネルギーからすると敵の右手側に行くのが正しいような気がしたんですが、
上に跳ね除けたとするとこの倒れ方もさして間違えてないのかもしれないです。

で倒れたライタンに向かって敵が跳びかかる。
ライタンは飛びかかってきた敵の足を掴み、自身後方へと投げる。
敵着地。


そして、この次。
ライタンが敵の背中を攻撃するシーン。
ここで、敵は受けるわけでも避けるわけでもなく、受け流して
その上でライタンに向かって右パンチを放つ。


まともに食らったライタンは、また吹っ飛んで敵前方へと転倒。
敵は跳びかかり、ライタンは蹌踉めきながら立ち上がる
そこに敵の牙が襲い掛かる。
ここがもう1つ分かりづらく、流れから正面から噛めばいいような気がするんですが、
何故か背中側からエネルギーを吸いに行く。


とここまで見て気づくのはちょっと通常のロボ戦とは違ってるんですねこれ。
通常ロボとロボが戦うと力と力の勝負、右からのベクトルと左からのベクトルが真っ向から衝突すると思うんですが、
この回の戦闘は、基本攻撃を受け流す。
ちょっと柔よく剛を制す的な武道テイストの入った戦闘になっていて、
そこがどうも普段と違う見づらさを生んでるんじゃないかと。


ただ最後のはライタン見せたかったから背中に飛びかからせたんでしょうねこれ。
ライタンのカットの方向性を重視したと。
そりゃそうですね。
黄金戦士ゴールドライタン』なんですから。