『アスラクライン2』第14話(第1話)「消滅の世界と記憶の残骸」の復習ノート

1. 第14話ダイジェスト


 世界全体の非在化が進行する1巡目の世界。

律都「(あの街はじきに消滅する。私たちは消滅したことにすら気づくことはなく、この世界の始まりから時間も空間も何もなかった事にされてしまう。あの実験が、禁断の扉を開いてしまったのだとしたら……、人類は今……その罰を下されているんだわ)」
 後ろから智春と奏が、イクストラクタを一つ持ち、姿を見せた。
律都「それが君の選択? 辛い思いをすることになるわよ」
智春「はい」


ネタバレ要素満載のOP2



 奏が保健室に運ばれたと言う話を聞いて、急いで保健室へ向かう智春と奏。
 夏服になり、ガッチリとした冬服と異なり、開放的な服装となった。
 それはともかく、この前の加賀篝戦で奏はかなり消耗していた。だから、その影響もあって倒れてしまったのかもしれない、と智春は考える。
 保健室の前に到着すると、躊躇うことなく扉を開けた。
 すると、そこには何ということもなく元気な奏の姿があった。ただし着替え途中だったが……。
 同室内にいたニアに運気を吸われ、智春は散々な目に合うのだった。



 サブタイトル「消滅の世界と記憶の残骸」
 保健室へ駆けつけた玲士郎と冬琉に説教される智春たち科學部一同。
 玲士郎が今一度釘を刺す。
 現在、智春は魔神相剋者に最も近い存在。いざという時には強硬手段による排除も厭わない、と。
 操緒が反発するも、そこにいないかのような玲士郎の態度。
 そこに、冬琉が玲士郎へ注意を加える。
 科學部は第三生徒会の管轄であるから、第一生徒会には勝手な手出しをさせない、と。
 ただ、一方で冬琉は今回の件の罰として、科學部全体によるプール掃除を命じた。



 智春たちはブラシ片手にプールへ。
 操緒は、玲士郎の反応に怒りを隠せない。
 しかし、玲士郎が哀音を失い、元演操者となった。そして、元演操者は射影体(安定装置があっても)を見ることが出来ない。
 だから、玲士郎の操緒への態度もそうなってしまうを得ないのだ。
 操緒はそのことをまだ知らされていない。
 智春は知っている。だが、その時のことを操緒に伝えるのは憚られた。
 お茶を濁したような智春の返答を操緒は変に思うだけだった。
 先頭を歩くニアが、階段脇をコアラのぬいぐるみが歩く姿を見る。智春たちに伝えるも、すぐに姿が見えなくなってしまい、見間違いだと思われてしまう。



 プール掃除を始めると、暇そうな操緒が話しかけてきた。
 話のネタは点火装置について。
 智春が言うに、発信機も反応しなくなって、完全に行方不明。だから今GDが血眼になってさがしている。そのうち見つかるだろうとのこと。
 掃除途中、ニアはコアラのぬいぐるみの姿を再び見かける。
 追いかけるニア、コアラを追ってそのまま地下の用水路に入っていく。
 仕方ないとばかりに、智春たちも後を追うことにした。



 少し一方的過ぎたかと反省する冬琉。
 差し入れを持ってプールに向かうも。そこはもぬけの殻。
 とりあえず、排水を行うため、排水口の栓を緩めた。
 水は地下用水路に流れ込んでいく。



 ニアはまた見失ってしまった。
 智春は外に戻ろうと提案するが、出口が分からない。

朱浬「まずいわね……」
智春「まずいって、何がです?」
朱浬「この奥には洛芦和の遺跡があるのよ」
智春「遺跡……?」
ニア「洛芦和……、一巡目の遺跡か。それは本当か、朱浬」
朱浬「多分ね」
智春「なんか曖昧な情報ですね」
朱浬「だって私が実際に見たわけじゃないわよ」
操緒「じゃあ、なんで遺跡があるって?」
朱浬「過去に一人だけ、そこに到達して生きて帰ってきた人間がいるのよ」
ニア「まさか! 洛芦和は一巡目の遺跡の中でも、最重要文化財の一つだ。特殊機巧護衛機に守られていて、普通の人間が入れるような場所ではない」
智春「誰なんですか、それ」
コアラ「夏目直貴」
智春「えっ」

 話を中断するかのように現れたコアラ。
 そのまま、コアラは奥へと行ってしまう。
 と、その時、排水された水が流れ込んできた。
 智春たちは押し流されてしまうのだった。



 なんとか水から逃れた智春たち。
 前方にはコアラが手招きをしている。
 着いてこいという意思表示と捉え、智春たちも行動を共にすることに。
 一方、朱浬は一人、外に流されていた。



 智春らはコアラの後を歩く。
 ようやく辿り着いたその場所は、なんと洛芦和の遺跡だった。
 巨大な建造物に驚きを隠せない智春。
 その時、第三生徒会の冬琉にも、洛芦和の遺跡への侵入者の情報が伝わっていた。


Aパート終了
Bパートへ




 機巧護衛機を刺激してしまった智春たちは遺跡中枢部へと逃げ込む。
 建物内部に入った操緒が智春に話しかける。

操緒「ねぇ、智春。この建物、どこかで見たような気がしない?」
智春「えっ……?」
操緒「博物館とか……、ん〜病院?」
ニア「研究所……」
操緒「そう、そんな感じ!」

 奥へ進むと、そこには何か重要そうな設備。
 操緒は思わず近づいていってしまう。
 そして、中心にある球体に触れたとき、智春の中に一巡目の世界の記憶が響き渡った。






 科學部ではなく、陸上部に入って活動する智春。
 ある日の夕方、杏は今度の大会が終わったら、智春に話があると照れくさそうに言う。
 部活が終わり、いつものように下校する智春。そこには当然のように操緒と奏もいる。
 街中に立つ巨大な研究所では、直貴や律都を中心としてブラックホールの実験を行っていた。
 智春たちも、直接は関わっていないものの、身内とその友人として施設に出入していた。
 その時、ブラックホール実験が失敗。
 智春たちも、町全体も巻き込まれてしまう。
 異なる場所では、何らかの扉が開かれ、姿を見せるモンスター。
 全てが非在化しはじめた光景が町中に広がっていた。



 律都が機巧護衛機に話しかける。
 一巡目の世界、機巧護衛機はガードマン代わりとして扱われていた。
 智春が現れ、律都に質問する。

智春「律都さん、教えてください。ブラックホール実験失敗のあと、何が起こったんです」
律都「異なる世界同士が接触したのよ。そのせいで街も人も、何もかもが崩れ始めた」
智春「だから……、操緒もあんなことに」
律都「このまま誰にも気づかれることなく、世界は滅ぶわ」
智春「止める方法はないんですか?」
律都「あるわ……、でも……」

 律都の目の先にはイクストラクタがあった。
 一方、別の場所では、点火装置の形状によく似たプラグインらしきものを持つ女の姿が。



 病院には操緒がいた。

操緒「非在化って言うんだって、これ。こんな体、嫌?」
 智春は頭を振る。操緒の隣に屈み、手を握る。
操緒「ずっとずっと、好き?」
智春「うん……」

 二人は口づけを交わした。




 操緒の入ったカプセルを見上げる智春と奏。奏は智春の手を握る。
 智春は律都に言う。

智春「律都さん、僕が飛びます」
律都「それが君の選択。辛い思いをすることになるわよ」
智春「はい、それでも僕は操緒を、世界の消滅を止めたい!」

 イクストラクタが開かれる。
 智春と奏は一巡目の世界を救うため、二巡目の世界へ旅立っていった。



 頭をよぎった一巡目の記憶がようやく終わり、智春は崩れ落ちる。
 操緒が心配そうに近づく。智春が今のを見ていないのかと訊くも、操緒は全く見ていない様子だった。




 建物内に轟音が響き渡る。
 智春たちが建物外に出ると、朱浬が建物を一直線にぶち抜いて助けに来たのだった。
 ただ、その影響もあって、機巧護衛機を怒らせてしまった。
 智春たちと機巧護衛機の戦闘が開始される。
 奏も当然のように能力を使う。
 操緒は智春に黒鐵を呼ぶように言うが、智春はためらう。この前の哀音のことを思い出していたのだ。
 更に通報を聞いて駆けつけた冬琉、構内で演操者が問題を起こした場合駆けつけることになっているGD(ガーディアン・ドラグーン)の瑶も現れる。
 彼らの力により、危機を脱する。
 だが遺跡の崩落が起こったため、急いで脱出することになった。



 用水路の外に何とか出ることができた。
 操緒は早速、黒鐵を呼ばなかった理由を聞くが、智春は回答を濁す。
 次いで、奏が話しかけてきた。

奏「夏目くん。私も見ました」
智春「えっ……」
奏「あの時遺跡で……、多分夏目くんと同じ映像を」
智春「……」
奏「記憶の共鳴……だと思うんです。私たちが見たあれは、一巡目の世界の映像」
智春「じゃあ……、やっぱり……」
奏「あれは夢や幻なんかじゃなく、洛芦和の遺跡に残っていた一巡目の記憶」

 智春は驚くばかりであった。
 その後、ニアがコアラを家に置いていいかと訊くもすぐに却下。
 すると突然、冬琉がコアラの背中をギュっと掴み、吊り下げる。そして、自己紹介を促した。
 コアラは言った。

コアラ「あ、どうも。僕が科學部部長です」

ED


 次回「悪魔に喰われた副葬処女」


2. 第14話までのまとめ
(1)登場人物

  • 夏目智春-

第1話
 主人公。現在は高校1年生。
 中学時代には陸上とバイトに励む普通の生徒だった。
 両親の再婚により家を追い出され、洋館に住み着くことになった。
 中学時代に飛行機事故で大怪我をし、その時操緒に取り憑かれた。
 兄である直貴にコンプレックスがありそうだ。
第2話
 アスラ・マキーナの演操者となった。
第3話
 機巧魔神の演操者。自らの影からいつでも黒鐵を召喚できる。
 科學部に入部した。
第5話
 体調が悪いと黒鐵を呼び出せないようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、飛行機の部位の下敷きになったような描写が見られる。
第13話
 機巧魔神を使う代償を理解する。
第14話
 洛芦和の遺跡に在った研究所の施設で、一巡目の世界の存在を明確に認識する。

第1話
 同い年の少女。3年前の飛行機事故から智春に取り憑く幽霊。
 見える人間が限られているらしい。何らかの要素を持つ人間のみが視認できる?
 どのようにして着替えているのかは謎。
第2話
 生霊のような存在でありながら、アスラ・マキーナによる物理的攻撃には対処できる模様。
第3話
 黒鐵の副葬処女として、「生きている」状態。
第5話
 智春とリンクしている可能性がある。
第6話
 安定装置を黒鐵が取り込むことにより、周囲誰しもが視認出来る様に。
 洛高に編入した。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、中学校の制服を着ている。外に更に上着を羽織っている。
第14話
 一巡目の世界の記憶を一部引きずっている


  • 嵩月奏

第1話
 クラスメイト。
 巫女っぽい服を着ているときがある。
 炎の能力を使えるらしい。
第2話
 悪魔である。悪魔や演操者、機巧魔神に対する知識を持っている。
 嵩月組社長の一人娘である。そのため、あまり友人はいないようだ。
 智春を護るために戦う存在。
第3話
 科學部に入部。
第5話
 保険委員である。
第7話
 智春との関係に関わる話になると妄想モードに入るときがある。
第12話
 黒鐵を使った戦いから智春を遠ざけようとしている。
 非在化が始まっている。
 智春と同じく、一巡目の世界の映像を見る。

  • 黒崎朱浬

第1話
 高校2年生。科學部部長代理
 直貴の知り合い。イクストラクタとそれに纏わるトラブルを運んできた。
 何か知っているようだ。
 体から銃器やら刃物やらをバンバン出してくる危険な人。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティとの繋がりが深い。
第3話
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)との関わりが深い。
第4話
 第二生徒会の六夏とは仲が悪い。
第5話
 双子の妹に紫浬がいる。
 瑶と知り合い。
 3年前の飛行機事故と関係している。
第6話
 昔は結構乙女チックな学生だったようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故に妹紫浬と共に巻き込まれた
 最初自分のことを紫浬だと認識していた。恐らく今でも変わっていないようだ。
 ただ、対外的には朱浬として振舞っている。
 自身を朱浬と認識する瑶に対して、反発している。

  • アニア・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第8話
 愛称はニアという。
 災厄の王であるフォルチュナ辺境伯の末娘であり、運食らいであるクラウゼンブルヒの家系に生まれた。
 いわゆる天才であるが、運動能力は低い。
 ラック・イーターと呼ばれる能力を持つ。相手の運気を吸い取り、または分け与えることによって幸不幸を調整することができる。
 日本にやってきた目的は2つ。
 1つが、安定装置をつけた黒鐵とその副葬処女である操緒についての調査
 もう1つが、行方不明になった姉の捜索。
第10話
 科學部(鳴桜邸など)を自分の居場所と認識した模様。

  • 佐伯玲士郎

第1話
 変な白い服を着た集団の長。
 実力行使を厭わないタイプらしい。
第2話
 イクストラクタを回収しようとするが失敗。智春を演操者にさせてしまう。
 玲子の兄。
 第一生徒会会長にして神聖防衛隊隊長。
 「演操者と悪魔の交わりによる禍」を防ぐため、智春か奏のどちらかを排除しようとする。
第3話
 翡翠の演操者、哀音を副葬処女とする。
 「禍」を二度と引き起こさないことが行動原理。そのためには智春と奏を抹殺することも厭わない。
第8話
 GDの指揮下で活動に参加することがある。
第13話
 哀音と引換に、生徒たちの生命を守る。
 翡翠と哀音を失い、元演操者となった。

  • 志津間哀音

第3話
 翡翠の副葬処女。
 感情に乏しい
第11話
 昔は、大雑把で悪戯好きで負けず嫌いな少女だったらしい。
第13話
 限度を超える魔力を用い、魂を失って、死去。

  • 佐伯玲子

第1話
 クラスメイト。中学でのミスコン優勝者。
 美人で、気が強い。
第2話
 玲士郎の妹。
 「怪物」の誕生を防ぐため、智春と奏の交わりを絶とうとする。
第3話
 なるべく穏便に禍を除こうと考える。
 哀音に対して負い目を持っている。
第4話
 哀音を視認することが出来ない。

  • 樋口琢磨

第1話
 クラスメイト。
 女たらし。そのため女性関係の情報には詳しい。
第4話
 科學部に入部していた。

  • 大原杏

第1話
 クラスメイト
 中学時代は陸上をやっていた。高校でも続けるらしい。
 大原酒店の娘。智春と一緒に仕事をしている。
第2話
 陸上部に入ったようだ。

  • 夏目直貴

第1話
 智春の兄。
 学生でありながら世界を飛び回る。
 いくつもの特許を持ち、大企業とのつながりも深い。
 鳴桜邸の家賃を支払ってくれているぐらい金も持っている。
 陰で暗躍しまくっている。
 顔は出てこない。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティから奨学金を貰っていた。
 嵩月組にも名声は届いている模様。
第3話
 鳴桜邸を科學部のたまり場としていた。
第7話
 飛行機事故の現場に女と共に姿を見せた?
 紫浬に対して、代理人の女を通して取引を持ちかけた。何の取引かの詳細は不明
第8話
 ドイツでニアと会っていた。
 ニアに鳴桜邸で居住する権利を与えた
第12話
 加賀篝と知り合いであることが判明。
第13話
 加賀篝曰く「智春がいたため失敗した」
第14話
 智春たちがつくまで、洛芦和の遺跡へ唯一たどり着き帰ってきた人物。

  • 潮泉老人(大家)

第2話
 屋敷の奥深くに引きこもっている変人。
 螺旋大好き。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。

  • 潮泉律都

第2話
 奏の知り合い。
 自動車免許を持っている。
第6話
 武器や薬を作ることが出来る。
 そういや、回想シーンに出てくる女性に似ている。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。
第13話
 螺旋階段を降り、謎の場所にいる。(ただこれは二巡目の律都でない可能性高い)

  • 橘高冬琉

第2話
 朱浬と知り合い。
第3話
 過去にGD(学生連盟)のヘリに乗り、玲士郎のいる船へと向かったようだ
 第三生徒会会長。悪魔を保護する権限を持っている。
第12話
 性格は真面目。
 剣術使い。
 操緒を見ることができない。
第13話
 元演操者であるため、能力無効化能力を持つ。
 元演操者ということは、元々は演操者であったのだろう。
 智春が黒鐵を呼び出したとき、一瞬表情が曇ったことから、黒鐵の保持者だった可能性も。

  • 科學部部長(コアラ)

第14話
 擬似感覚入出力デバイスであるコアラのぬいぐるみで、智春たちを洛芦和の遺跡へと案内した。
 夏目直貴について、よく知っていそうな人物。

  • 倉澤六夏

第4話
 第二生徒会会長。
 第二生徒会の人間らしく、経済観念が発達している。
 太ももに二挺拳銃を装備。美人だが人相が悪い。
 普段は三つ編みと眼鏡で凶悪さをなるべく隠そうと試みているがあまり効果は無いようだ。

  • 姫笹

第4話
 「翠晶」の副葬処女。

  • 真日和秀

第4話
 使い魔を捨てた男。
 しかし、周囲からの攻撃や説得に押され、使い魔を受け入れた。
第5話
 第二生徒会に所属していた。
 恩義よりもお金を優先するタイプ。第二生徒会の人間らしい性格である。

  • ヴィヴィアン

第5話
 真日和の使い魔。

  • 雪原瑶

第5話
 機巧魔神「白銀」を使う演操者。
 男に見えるが女である。
 朱浬と対立している。
第7話
 父親に白銀のイクストラクタを託される。
 3年前の飛行機事故に遭遇。その際、黒崎紫浬を副葬処女として捧げ、白銀と契約を行なう。
 その後第一生徒会に所属、さらにGDへと移る。
第8話
 移籍などの知識は豊富。
 里見との仲はあまり良くないようだ。

  • 里見恭武

第6話
 GDの一員。
第8話
 「蒼鉛」を操る演操者。
 選民意識のようなものが見られる。

  • 千代原はる奈

第6話
 GDの一員。京都弁を使う。
第10話
 機巧魔神「亜鉛華」を操る。

  • 黒崎紫浬

第7話
 朱浬の妹。
 役者としての才能があったらしい。
 3年前の飛行機事故の際、瑶によって白銀の副葬処女に捧げられる。
 が、紫浬自身は直貴らとの取引により生きているような描写も見られる。
 ただ、詳しくはよく分からない。

  • 加賀篝隆也

第9話
 演操者であり、クリスティナと契約することで魔神相剋者となった男。
 機巧魔神「薔薇輝」と使い魔イングリットを操り、悪魔のエネルギーを収集している。
第10話
 分離機を用いて、琴里を薔薇輝から分離しようとした。
第12話
 点火装置を狙っている。
 夏目直貴と知り合いである。

  • クルスティナ・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第9話
 アニアの姉。加賀篝の契約悪魔。
 2年前に交換留学生としてやってきたが、ある時期に行方不明になった。
 学園生活は取り立てて問題なく、平穏に過ごしていたようだ。
第10話
 分離機の作成により、魔力を消費しすぎ、非在化が始まっている。
 加賀篝には自らの意思で付き添っている。

  • 新屋敷琴里

第10話
 薔薇輝の副葬処女。
 加賀篝を止めるような行動を智春らに見せるため、どうやら加賀篝の行動を望んではいないようだ。

  • 志津間霧絵

第11話
 哀音の母親。玲士郎、玲子の伯母。


(2)第14話までの用語集

  • 病院から出て行った謎の男

 謎。
 ただ、第7話での描写を見るに夏目直貴である可能性。

  • 鳴桜邸

 幽霊が出そう。
 あとセキュリティに問題がありそうだ。
 ぶっ壊されまくっている。
 科學部のたまり場。直貴が決めた。

  • 第1話回想シーンでの会話

 詳しくは不明。とりあえず重要そうだ。

 「それが君の選択なの」「辛い思いをすることになるわよ、智春」
 操緒らしき少女を見て、智春は答える。
 「それで、あいつが救えるのなら」

  • 3年前の飛行機事故

 事故に巻き込まれたのは、智春、操緒、朱浬、紫浬、瑶。
 現場に直貴が姿を見せた可能性がある。

  • 機巧魔神(アスラ・マキーナ)

 何か凄い力を持つロボット。機体によって能力が異なる。
 射影体がいる人間が呼び出せるようだ。
 現状出てきたのは8種類。
 1つ目 奏の家の倉庫にあった、白(銀)っぽい
 2つ目 玲士郎が呼び出した、翡翠(ひすい)、氷を生み出す、対象を凍らせる能力を持つ
 3つ目 智春が呼び出した、黒鐵(くろがね)。能力は重力制御。特異点効果によるブラックホール生成などもできる。
 4つ目 六夏が操る、翠晶(すいしょう)。
 5つ目 瑶が操る、白銀(しろがね)、武器は剣、空間を切り裂く能力を持つ。
 6つ目 里見が操る、蒼鉛(びすます)、武器は槍、回転する。
 7つ目 加賀篝が操る、薔薇輝(ろーどないと)、武器は鎖と時間停止
 8つ目 はる奈が操る、亜鉛華(あえんか)、武器は爆発する糸

  • 演操者(ハンドラー)

 機巧魔神を使える人間。

  • 元演操者(エクス・ハンドラー)

 副葬処女を一度失い、演操者でなくなった存在。
 玲士郎と冬琉が現在確認されている。
 能力無効化能力を持つ反面、射影体(安定装置有りでも)を見ることができない。

 機巧魔神など様々なものが入れられるトランク。
 二階から投げても壊れない丈夫さ。
 機巧魔神が入っていた場合、女性を副葬処女として捧げることにより、機巧魔神との契約がなされる。

  • 射影体

 操緒のような幽霊を指す。
 機巧魔神に捧げられた人柱の霊。人柱は生きているらしいので生霊。
 機巧魔神の中で副葬処女として生存している。
 射影体の能力は演操者の体調にも左右されるようだ。
 本体の副葬処女が消滅すると同時に消滅する。

  • 副葬処女(ベリアル・ドール)

 機巧魔神に捧げられた少女。
 機巧魔神の胸の中にあるカプセルの中で膝を抱え、目を閉じた状態で存在する。
 魂の質量を削って、演操者の願いを叶える存在。
 代償として感情を擦り減らす。そして全ての感情を無くすと、消滅、つまり死亡する。

  • 悪魔

 奏のような能力者の事を指す。
 演操者と契約することによって、魔神相剋者が生まれる。
 魔力を使いすぎることによって、非在化が進行し、最終的に死に至る。

  • 使い魔(ドウター)

 契約者と悪魔の間に生まれる子。
 契約者に対する悪魔の想いの結晶。
 成体になると落ち着く。

 武器を持ったり、武器を生み出したりして攻撃することが出来る人形

  • 機巧護衛機(カスタス・マキーナ)

 一巡目の世界の遺産にまつわる遺跡の守護者。
 多足類な形状をしている。

  • 分離機(スプリッタ)

 機巧魔神の制御システムを欺瞞し、副葬処女を分離する高次元のカラクリ。
 起動するためにも起動後の処理にも多大な魔力を必要とする。町中の悪魔を喰らい尽くすほどである。
 ただ、それでも成功確率が低いため、確率制御能力をもつランク・イーターであるクルスティナやアニアを必要とする。

  • 広域指定悪魔結社嵩月組

 暴力団じゃなくて悪魔結社。
 暴力行為も厭わない人たちである。
 若頭は炎使いと、炎を扱う人たちが多いようだ。
 奏は組の活動を嫌っている模様。

  • 科學部

 直貴が智春のために作った部。
 理科教室棟の化学準備室が部室。
 現在の部長代理は朱浬。
 智春、奏、操緒、樋口が現在確認されている部員である。
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)の傘下にある。

  • 第一生徒会(神聖防衛隊)

 会長は玲士郎。悪魔を排除し、世界の均衡を保つために存在する。
 隊員は銃で武装しており、実力を行使することも多い。

  • 第二生徒会(巡礼者商連合)

 会長は六夏。
 カルヴァニズムを信奉しており、経済意識が強い。
 金稼ぎこそ神の思し召しと考える集団。
 真日和もここに所属

 会長は冬琉。
 直貴とのつながりも相当深いと思われる。

  • GD(学生連盟)

 第三生徒会と繋がりがあるようだが、詳しくは不明。
 瑶、はる奈、里見の所属が確認されている。

 生徒会間の戦いのこと。

  • 安定装置(スタビライザ)

 機巧魔神のプラグイン
 射影体を特定の能力者以外の人間にも見えるようにする。

  • 点火装置(イグナイター)

 現行の機巧魔神どれとも適合しない謎のプラグイン
 だが、夏目直貴や加賀篝はその用途について知っているようだ。
 加賀篝曰く、プラグインではなく、歪んだこの世界を正すための鍵とのこと。
 現在、GDが捜索中。

  • 一巡目の世界

 二巡目の世界を始めた人間たちがいる世界。
 機巧魔神や悪魔などの存在原因もこの世界にあると言う。
 ブラックホール実験の失敗により、世界全体が非在化し始め、危機に瀕している。

  • 一巡目の世界の遺産

 二巡目の世界へ伝えられた物。
 機巧魔神やそれにまつわるものが保管されていることが多い。

  • 洛芦和の遺跡

 一巡目の世界の遺跡の中でも最重要文化財の一つ。
 研究所が存在し、智春の記憶を呼び起こす原因となった

  • 二巡目の世界

 智春たちがいる世界。
 加賀篝曰く、(第13話時点で)あと631日後に滅亡する世界。

 演操者と悪魔の契約によって成立する。
 本来は拮抗するはずの二つの能力を得た『存在するはずのない禁忌の存在』である。
 通常は消費されるだけの魔力を、アスラクラインは使い魔と機巧魔神の間で循環させることで、限りなく増大させることができる。
 結果、他を圧倒する強大な力を持つことが出来る。




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