『アスラクライン』第3話「科学の光が落とす影」の復習ノート
アスラクライン3話
※以下、とてつもなくネタバレになります。
1. 第3話ダイジェスト
第一生徒会の建物から駆け出し、イクストラクタを取りに向かう智春であった。
OP
サブタイトル「科学の光が落とす影」
智春は鳴桜邸に戻り、イクストラクタを持ち出そうとする。
そこには朱浬の姿が。どうやら待ち受けていたらしい。
機巧魔神の操り方の伝達。そして、再びの科學部勧誘。
入部をすれば、手助けをしてやっても良いと言う。
智春は拒絶し、囚われの奏を助けに向かった。
第一生徒会室。玲士郎は写真たてを手に取る。玲子、哀音と共に3人で撮った写真だ。
写真を見ながら、記憶を呼び覚ましていた。
とある船。
GD(学生連盟)のヘリが船上に降り立とうとしていた。
ヘリには刀を抱えた女性の姿。朱浬と繋がりを持つ女性である。
着陸しようとした矢先、「怪物」が姿を見せた。
玲士郎は呟いた「ドーターか。あれを狙ってきたのか」と。
回想を終え、玲士郎はじっと写真を見つめ、決意を更に固めるのだった。
一方、智春は哀音と出会っていた。
奏の場所を尋ねる智春に哀音は言う。
- 奏を助けると、操緒を傷つける結果となる。
- 操緒はじきに戻るから心配は無用だ
- 奏と行動を共にすると……。
しかし智春は聞かない。強い調子で哀音に迫ると、仕方無しに哀音は一つの建物を指差した。
佐伯兄妹の回想へ。
哀音は致命傷を負ってしまった。
残る選択肢として玲士郎が眼をやる先には「イクストラクタ」が。
力が必要ならば、身はどうなってもよいと哀音は言うのだった
第一生徒会による裁判。
悪魔の危うさを滔々と述べる玲士郎。そして、悪魔である奏を再び地獄へ戻すと告げた。
その時、イクストラクタを抱えた智春が現れた。
智春がイクストラクタを開くも、中には2枚の入部届けが入っているのみだった。
玲士郎の掛け声と共に銃撃が開始される。
空のイクストラクタを投げつけ、逃げ出す智春と奏。
第一生徒会の隊員は彼らを追いかける。
そして、3度目の回想。哀音をイクストラクタへと入れることによって、玲士郎と哀音は共に生きることを選択したのだった。
「ここで終わらせる。そして二度と繰り返されることが無いよう、共に生きよう」
闇が彼らを呑み込んだ。
Aパート終了。
Bパートへ。
部屋に逃げ込んだ智春と奏、しかしそこから更に逃げる道は無かった。
朱浬が声を掛けてきた。入部したら助けてやると言う。
止むを得ず、智春と奏は入部届けに署名。朱浬の助けを借りることに。
隊員たちが乱入。朱浬ともども倒そうと発砲してくる。
朱浬も彼らに向けて、攻撃を開始。
隊員を退け、智春たちを逃がそうとするも、そこには玲士郎の姿が。
玲士郎はすかさず翡翠を呼び出す。
最後の回想。
船上でドーター、演操者?、機巧魔神?に立ち向かう玲士郎。
「アスラ……クライン!!」と呟く。
そして、玲士郎は翡翠を呼び出した。哀音と共に。
再び今へ。彼は変わらず、翡翠を呼び出す。哀音と共に「禍の根を摘み取る」ため。
翡翠相手に朱浬は奮闘。しかし、いかんせん攻撃力不足は否めない。
部屋から出て、通路まで追ってくる翡翠と玲士郎。
智春たち3人は何とか逃走を試みるものの、寸前で追いつかれてしまう。
そして、智春と奏に向けられた翡翠の一撃。
寸前、操緒が登場。
智春は歯車に覆われた空間に包まれ、そこから機巧魔神が姿を現した。
空間を破り、翡翠の拳を受け止める機巧魔神。
智春の機巧魔神がその全貌を現した。
朱浬は言う「トランクも何も必要ない。黒鐵はもう君と一緒なのよ」と。(※文字化けするので「黒」は一般的なのを使います)
再び翡翠と共鳴し、姿を現した黒鐵。すかさず玲士郎は攻撃を仕掛け、黒鐵を凍らせる。
「闇より深き深淵より出でし 其は科学の光が落とす影」
黒鐵は翡翠の攻撃など物ともせず、動き出し攻撃を仕掛ける。
黒鐵は翡翠を殴り飛ばし、その胸元をこじ開ける。
内部の機器に浮かんでいたのは哀音。
どうやら、イクストラクタに入れられると、射影体の本体は、副葬処女(ベリアル・ドール)として機巧魔神の内部に封じられるようだ。
まさにその姿は人柱であった。
「止めてくれ。哀音が死んでしまう」と叫ぶ玲士郎。機巧魔神に封印されたとしても、彼女はまだ生きているのだった。
智春は奏との会話を思い出し、黒鐵を止めるよう操緒に命じる。
すんでのところで、黒鐵の手は止まり、再び影の中へ戻っていった。
そして操緒も戻り、普段と変わらぬ調子で智春と話す。
特段何も異常は無いようだった。
一方、朱浬は玲士郎に智春と奏の署名が入った入部届を玲士郎に突き出す。
以下、朱浬と玲士郎の会話。
朱浬
「科學部の管轄は、第三生徒会、ロイヤル・ダーク・ソサエティ。あなたたち神聖防衛隊が法王から校内の悪魔を滅ぼす権利を与えられてるように、ダーク・ソサエティは校内の悪魔を保護する権利を与えられてる。あたしたちの庇護者、国教会の首長たる女王陛下からね」
玲士郎
「何をしたのか分かっているのか!! 黒崎!!」
朱浬
「凄んでも駄目。手遅れよ。それとも……、戦争覚悟でウチの部員に手を出してみる?」
玲士郎
「いいだろう。貴様が二人を管理すると理解している。だが言っておく、彼らが一線を越えようとするなら、我が神聖防衛隊は全力で排除する。たとえ戦争になってもだ」
玲士郎は哀音と共にこの場を後にし、ようやく戦闘は終結した。
戦闘終了後、朱浬は奏に鍵を手渡す。智春の住む鳴桜邸の鍵だ。
鳴桜邸は科學部のたまり場となっているらしい。決めたのももちろん直貴であった。
奏は鍵を受け取る。
夜空を見上げる操緒。智春はそんな操緒の様子を見ながら考えていた。
あの時玲士郎が叫んだ言葉や操緒と黒鐵の関係について。そして心で呟く。
「彼女が今も生きているなら、きっとある。助け出す方法が」
ED
次回「行き場を無くした思い」
2. 第3話までのまとめ
(1)登場人物
- 夏目智春-
第1話
主人公。現在は高校1年生。
中学時代には陸上とバイトに励む普通の生徒だった。
両親の再婚により家を追い出され、洋館に住み着くことになった。
中学時代に飛行機事故で大怪我をし、その時操緒に取り憑かれた。
兄である直貴にコンプレックスがありそうだ。
第2話
アスラ・マキーナの演操者となった。
第3話
機巧魔神の演操者。自らの影からいつでも黒鐵を召喚できる。
科學部に入部した。
- 水無神操緒
第1話
同い年の少女。3年前の飛行機事故から智春に取り憑く幽霊。
見える人間が限られているらしい。何らかの要素を持つ人間のみが視認できる?
どのようにして着替えているのかは謎。
第2話
生霊のような存在でありながら、アスラ・マキーナによる物理的攻撃には対処できる模様。
第3話
黒鐵の副葬処女として、「生きている」状態。
- 嵩月奏
第1話
クラスメイト。
巫女っぽい服を着ているときがある。
炎の能力を使えるらしい。
第2話
悪魔である。
嵩月組社長の一人娘である。そのため、あまり友人はいないようだ。
智春を護るために戦う存在。
第3話
科學部に入部。
- 黒崎朱浬
第1話
高校2年生。科學部部長代理
直貴の知り合い。イクストラクタとそれに纏わるトラブルを運んできた。
何か知っているようだ。
体から銃器やら刃物やらをバンバン出してくる危険な人。
第2話
ロイヤル・ダーク・ソサエティとの繋がりが深い。
第3話
第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)との関わりが深い。
- 佐伯玲士郎
第1話
変な白い服を着た集団の長。
実力行使を厭わないタイプらしい。
第2話
イクストラクタを回収しようとするが失敗。智春を演操者にさせてしまう。
玲子の兄。
第一生徒会会長にして神聖防衛隊隊長。
「演操者と悪魔の交わりによる禍」を防ぐため、智春か奏のどちらかを排除しようとする。
第3話
翡翠の演操者、哀音を副葬処女とする。
「禍」を二度と引き起こさないことが行動原理。そのためには智春と奏を抹殺することも厭わない。
- 佐伯玲子
第1話
クラスメイト。中学でのミスコン優勝者。
美人で、気が強い。
第2話
玲士郎の妹。
「怪物」の誕生を防ぐため、智春と奏の交わりを絶とうとする。
第3話
なるべく穏便に禍を除こうと考える。
哀音に対して負い目を持っている。
- 樋口琢磨
第1話
クラスメイト。
女たらし。そのため女性関係の情報には詳しい。
- 大原杏
第1話
クラスメイト
中学時代は陸上をやっていた。高校でも続けるらしい。
大原酒店の娘。智春と一緒に仕事をしている。
第2話
陸上部に入ったようだ。
- 夏目直貴
第1話
智春の兄。
学生でありながら世界を飛び回る。
いくつもの特許を持ち、大企業とのつながりも深い。
鳴桜邸の家賃を支払ってくれているぐらい金も持っている。
陰で暗躍しまくっている。
顔は出てこない。
第2話
ロイヤル・ダーク・ソサエティから奨学金を貰っていた。
嵩月組にも名声は届いている模様。
第3話
鳴桜邸を科學部のたまり場としていた。
- 潮泉翁(大家)
第2話
屋敷の奥深くに引きこもっている変人。
螺旋大好き。
- 大家の孫娘
第2話
奏の知り合い。
自動車免許を持っている。
- 第三生徒会会長
第2話
朱浬と会話している。ダーク・ソサエティとの関わりも。
第3話
過去にGD(学生連盟)のヘリに乗り、玲士郎のいる船へと向かったようだ
第三生徒会会長。悪魔を保護する権限を持っている。
(2)第3話までの用語集
- 病院から出て行った謎の男
謎。
- 鳴桜邸
幽霊が出そう。
あとセキュリティに問題がありそうだ。
ぶっ壊されまくっている。
科學部のたまり場。直貴が決めた。
- 第1話回想シーンでの会話
詳しくは不明。とりあえず重要そうだ。
「それが君の選択なの」「辛い思いをすることになるわよ、智春」
操緒らしき少女を見て、智春は答える。
「それで、あいつが救えるのなら」
- 機巧魔神(アスラ・マキーナ)
何か凄い力を持つロボット。
射影体がいる人間が呼び出せるようだ。
現状出てきたのは3種類。
1つ目 奏の家の倉庫にあった、白(銀)っぽい
2つ目 玲士郎が呼び出した、翡翠
3つ目 智春が呼び出した、黒鐵。
- 演操者(ハンドラー)
機巧魔神を使える人間。
現状、智春と玲士郎の二人が使用可能と判明。
悪魔と結びつくことによってアスラクラインとなり、とてつもない禍が生まれるらしい。
- イクストラクタ
機巧魔神が入っていたトランク。
二階から投げても壊れない丈夫さ。
女性を副葬処女として捧げることにより、機巧魔神との契約がなされる。
- 射影体
操緒のような幽霊を指すらしい。
機巧魔神に捧げられた人柱の霊。人柱は生きているらしいので生霊。
中で生存しているとされている。
黒鐵の操緒、翡翠の哀音の二人が判明。
- 副葬処女(ベリアル・ドール)
機巧魔神に捧げられた少女。
機巧魔神の胸の中にあるカプセルの中で体を抱え、目を閉じた状態で存在する。
- 悪魔
奏のような能力者の事を指すようだ。
演操者と結びつくことによって、禍(アスラクライン)が生じるとか。
- 広域指定悪魔結社嵩月組
暴力団じゃなくて悪魔結社。
暴力行為も厭わない人たちである。
若頭は炎使いと、炎を扱う人たちが多いようだ。
奏は組の活動を嫌っている模様。
- 科學部
直貴が智春のために作った部。
理科教室棟の化学準備室が部室。
現在の部長代理は朱浬。
智春は勧誘されている。
第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)の傘下にある。
- 第一生徒会(神聖防衛隊)
会長は玲士郎。悪魔を排除し、世界の均衡を保つために存在する。
隊員は銃で武装しており、実力を行使することも多い。
- 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)
朱浬の知り合いである女性が会長と考えられる。
直貴とのつながりも相当深いと思われる。
生徒会間の戦いのこと。
演操者と悪魔の交わりから生まれる禍。
強大な力を持つ。
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