『アスラクライン』第2話「未来に滅びるということ」の復習ノート

アスラクライン第2話
※以下、物凄くネタバレになります。

1. 第2話ダイジェスト

 翌朝、夜の喧騒が嘘のように静まり返った家。
 朝っぱらから母親のメール。
 「母で〜す。忘れずに大家さんの所へ挨拶に行くように」
 ボケ〜と操緒の胸元を見る智春。そこに女の声が
 驚いて見てみると、朱浬が隣にて寝ていた。ソファーだと寝づらかったらしい。


 でOP



 サブタイトル「未来に滅びるということ」
 穏やかな朝。でもやっぱり家の中はボロボロ。
 朱浬「私は生身の人間よ。まあ、多少は便利になってるけど。ダーク・ソサエティのおかげで」
 どうやら改造手術らしきものを受けたようだ。
 機会が埋め込まれているものも、体の構造自体はほぼ人間とも言える。
 事実、体の一部分は普通に柔らかいとのことだった。



 耳元に口を寄せ一言「この世界は一度滅びたの」
 気を取られる智春、するとそこに都合悪く杏が。勝手に入っていいのだろうか。
 玄関まで追いかける。特に気にしてはいないようだ。
 陸上部の朝練の見学に誘われる。杏はもう入部したようだった。



 再び家の中へ。
 操緒と顔を合わせ、言う
 「ロイヤル・ダーク・ソサエティ、兄貴確かそこから奨学金を貰ってた」
 しかしどういう組織かは知らない。果たして?
 場所は変わり、佐伯家。玲士郎と玲子の姿。

 玲士郎「夏目智春が演操者(ハンドラー)になった以上野放しは出来ない」
 玲子「あたしが、監視を続けます」
 玲士郎「嵩月奏を近づけさせるな。悪魔が絶世の美しさを持って存在する理由はきわめて明白だ」

 ここから以下の3つが分かる。

  1. アスラ・マキーナを持つと演操者(ハンドラー)となる
  2. 嵩月奏は悪魔である
  3. 奏は凄く可愛い女の子扱いである



 靴箱の近くで智春は奏と会う。奏が普通に笑える女の子だと理解する。
 一昨日の夜に会った奏らしき人物とは似ても似つかない奏に智春は当惑した。
 場所は変わり、朱浬がある女性と話している光景。
 その女性曰く「ダーク・ソサエティはまだ介入できない。忘れないで」
 彼女たちはダーク・ソサエティとなんらかの協力関係を持っているのだろうか。



 放課後、杏から陸上部の見学に再度誘われるも、辞退して大家への挨拶に向かう智春。
 とてつもなく広い家に驚く。大家の姓は「潮泉」というらしい。
 通りかかった大家の孫である女性の車に乗せられ、屋敷敷地内の奥深くへ。
 直貴にそっくりだと言う。どうやら知り合いのようだ。
 大家とご対面。いきなり螺旋談義を始める大家。
 重要部位を抜粋。

 「しかし空間そのものが螺旋によって発生したものならば、それは当然の帰結だろう」
 「そして空間が螺旋的存在であるのならば、時間もまた同様の存在であるはずだ」
 大家の爺さんはレコードプレイヤーを一叩きし、レコードの針を戻す。
 「さて、これは新しい演奏か。それとも過去に戻ったのか」
 「君はまもなく一つの選択を迫られることになるだろう。君が君にとって正しい選択を為すことを祈っているよ」

 ポカーンとする智春、何を言っているのか分からない様子である。
 ついでに、あの洋館の名前は「鳴桜邸」らしい。



 帰る途中、奏と遭遇する。
 逃げる奏を追いかける智春。
 途中でずっこけて痛い目に。
 結果的に治療してもらうことになった。



 座布団を出そうとする奏、障子を開くとそこには、一昨日の夜に着ているのを見たあの服が。
 駄目駄目な言い訳をした奏、そして智春の元に近づく車。
 それは昨日来た嵩月組の連中だった。
 ここでAパートは終わり。



 Bパートへ
 鳴桜邸に侵入した理由を奏に尋ねる。
 「カチコミは良くないから」と奏。
 どうやら、組で押しかけるよりも先に奪取することで、カチコミを防ごうとしたらしい。
 彼女には操緒の姿も見える。ただし、擬態を解いたときのみらしい。
 要するにオッドアイになったらなのだろうか?
 組の車は段々と迫ってくる。
 以下設定会話

 智春「射影体って」
 奏「生霊みたいなものだと……。アスラ・マキーナに封じられている生贄の……。人柱」
 智春「アスラ・マキーナって」
 奏「禍……」
 智春「嵩月は何でいろいろ知ってるの?」
 奏「悪魔……ですから」

 そんな会話の中、とうとう組の車が到着。すかさず奏も反応を見せる。



 隠れる暇もなく現れた組の連中。組長らしき男に胸倉摑まれる智春。
 その男に平手打ち一閃。そして奏は言う。「帰って、お父様」
 どうやら父親だった模様。
 父親には大きく敵意を見せる奏。
 すごすごと引き下がる父親であった。組長ではなく社長だった。悪魔結社だからあくまで社長なのか。



 場面が変わって、若頭と机を挟んでご対面。
 奏について話される。

  1. 月組は市内全域を取り仕切る悪魔結社
  2. 奏は家業を嫌悪し、潮泉翁の家に住んでいる
  3. 嵩月の人間だと周囲に知れた場合、疎外される

 夜空を一人で見上げる奏。
 それを鳥居の陰から見る大家の孫。



 明くる日、下駄箱の前で智春は奏に一つの包みを渡す。
 結局、父親はプレゼントを渡しに来ただけだったのだ。
 嵩月組の根城へと場面は移る。
 若頭「演奏者ではあるが、あの夏目直貴の弟でもあります」
 ここでも、直貴の名前が。一体何者だ、兄貴は。
 再び学校。放課後になって陸上部の見学に行こうと思った矢先。
 智春は第一生徒会によって呼び出されるのだった。
 奏も気にするものの、玲子によって呼び止められていた。



 第一生徒会室。そこには佐伯玲士郎の姿が、第一生徒会会長らしい。
 智春を第一生徒会に迎えようと言う。
 第一生徒会は別名、神聖防衛隊、神の僕である。役目は「世界の均衡」を保つこと。
 再び生徒会室。玲士郎もまた操緒が見える人間であった。
 そして、彼は自らの射影体を紹介する。彼女は哀音と言う。
 屋上には奏と玲子。
 なるべく遠くに引き離そうという意図だろうか。
 「世界の均衡」が破れるとどうなるかは誰にも分からない。
 そのためには、奏が智春の前からいなくなることが必要。奏がいると「怪物」が出てきてしまうらしい。



 一発の銃声、奏は屋上から飛び降り、智春の元へ。
 一方、智春は殺されかかっていた。
 玲士郎は言う「演操者と悪魔の交わりからは禍しか生まれない」
 どうやら、智春と奏が交流を深めていくと禍が生み出されるようだ。玲子の言う「怪物」と同義だろうか。
 智春を救いに奏が現れる。彼女は玲士郎の放った銃弾を受け止め、液状化させる。
 そして、奏の目の色は片方、変わっていた。



 奏は火を操り、一撃の下に全員を倒す。
 追い詰められた玲士郎はすかさず翡翠を呼び出すのだった。
 「闇より静けき氷海に眠る・・・其は、科学の音に凍てつく影!」
 翡翠の一撃により、奏はダメージを受ける。
 この場を乗り切るにはトランク、つまりアスラ・マキーナが必要だと言う操緒。
 時間稼ぎのため突貫するも、あえなく弾けてしまう。



 操緒へのダメージは少なからず智春にも影響を与えるようだ。
 何らかのリンクがされているのだろうか。
 智春を逃がすために全力を出す奏。
 そして、智春は思い返す。昨日の朝のことを。
 朱浬の言葉には続きがあった。
 「この世界は一度滅びたの……。今から二年後、719日後の未来」
 生徒会長の卓に飾られた一枚の写真。これは一体なんだろうか。
 生徒会室が爆発に包まれ、次回へと続く


ED


次回「科学の光が落とす影」


2. 第2話までのまとめ
(1)登場人物

  • 夏目智春-

第1話
 主人公。現在は高校1年生。
 中学時代には陸上とバイトに励む普通の生徒だった。
 両親の再婚により家を追い出され、洋館に住み着くことになった。
 中学時代に飛行機事故で大怪我をし、その時操緒に取り憑かれた。
 兄である直貴にコンプレックスがありそうだ。
第2話
 アスラ・マキーナの演操者となった。

第1話
 同い年の少女。3年前の飛行機事故から智春に取り憑く幽霊。
 見える人間が限られているらしい。何らかの要素を持つ人間のみが視認できる?
 どのようにして着替えているのかは謎。
第2話
 生霊のような存在でありながら、アスラ・マキーナによる物理的攻撃には対処できる模様。

  • 嵩月奏

第1話
 クラスメイト。
 巫女っぽい服を着ているときがある。
 炎の能力を使えるらしい。
第2話
 悪魔である。
 嵩月組社長の一人娘である。そのため、あまり友人はいないようだ。
 智春を護るために戦う存在。

  • 黒崎朱浬

第1話
 高校2年生。科學部部長代理
 直貴の知り合い。イクストラクタとそれに纏わるトラブルを運んできた。
 何か知っているようだ。
 体から銃器やら刃物やらをバンバン出してくる危険な人。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティとの繋がりが深い。

  • 佐伯玲士郎

第1話
 変な白い服を着た集団の長。
 実力行使を厭わないタイプらしい。
第2話
 イクストラクタを回収しようとするが失敗。智春を演操者にさせてしまう。
 玲子の兄。
 第一生徒会会長にして神聖防衛隊隊長。
 「演操者と悪魔の交わりによる禍」を防ぐため、智春か奏のどちらかを排除しようとする。

  • 佐伯玲子

第1話
 クラスメイト。中学でのミスコン優勝者。
 美人で、気が強い。
第2話
 玲士郎の妹。
 「怪物」の誕生を防ぐため、智春と奏の交わりを絶とうとする。

  • 樋口琢磨

第1話
 クラスメイト。
 女たらし。そのため女性関係の情報には詳しい。

  • 大原杏

第1話
 クラスメイト
 中学時代は陸上をやっていた。高校でも続けるらしい。
 大原酒店の娘。智春と一緒に仕事をしている。
第2話
 陸上部に入ったようだ。

  • 夏目直貴

第1話
 智春の兄。
 学生でありながら世界を飛び回る。
 いくつもの特許を持ち、大企業とのつながりも深い。
 鳴桜邸の家賃を支払ってくれているぐらい金も持っている。
 陰で暗躍しまくっている。
 顔は出てこない。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティから奨学金を貰っていた。
 嵩月組にも名声は届いている模様。

  • 潮泉翁(大家)

第2話
 屋敷の奥深くに引きこもっている変人。
 螺旋大好き。

  • 大家の孫娘

第2話
 奏の知り合い。
 自動車免許を持っている。


(2)第2話までの用語集

  • 病院から出て行った謎の男

 謎。

  • 鳴桜邸

 幽霊が出そう。
 あとセキュリティに問題がありそうだ。
 ぶっ壊されまくっている。

  • 第1話回想シーンでの会話

 詳しくは不明。とりあえず重要そうだ。
 「それが君の選択なの」「辛い思いをすることになるわよ、智春」
 操緒らしき少女を見て、智春は答える。
 「それで、あいつが救えるのなら」

  • 機巧魔神(アスラ・マキーナ)

 何か凄い力を持つロボット。
 射影体がいる人間が呼び出せるようだ。
 現状出てきたのは3種類。
 1つ目 奏の家の倉庫にあった、白(銀)っぽい
 2つ目 玲士郎が呼び出した、翡翠
 3つ目 智春が呼び出した、黒。

  • 演操者(ハンドラー)

 アスラ・マキーナを使える人間。
 現状、智春と玲士郎の二人が使用可能。
 悪魔と結びつくことによって禍が生まれるらしい。

 アスラ・マキーナが入っていたトランク。
 二階から投げても壊れない丈夫さ。

  • 射影体

 操緒のような幽霊を指すらしい。
 アスラ・マキーナに捧げられた人柱の霊。人柱は生きているらしいので生霊。

  • 悪魔

 奏のような能力者の事を指すようだ。
 演操者と結びつくことによって、禍が生じるとか。

  • 広域指定悪魔結社嵩月組

 暴力団じゃなくて悪魔結社。
 暴力行為も厭わない人たちである。
 若頭は炎使いと、炎を扱う人たちが多いようだ。
 奏は組の活動を嫌っている模様。

  • 科學部

 直貴が智春のために作った部。
 理科教室棟の化学準備室が部室。
 現在の部長代理は朱浬。
 智春は勧誘されている。

 詳しくは不明。
 朱浬や朱浬の知り合いである女性は何らかの繋がりを持っている模様。
 直貴はここから奨学金を貰っていたらしい。

 神聖防衛隊との闘争のことだろうか?

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