『BLASSREITER - ブラスレイター』第18話 第四の黙示

 行くぜ18話!!
 ……と思ったけど、どうもモヤモヤした回に。悪くはなかった、そう悪くはなかったんだけどね。もうちょっとこれが……とか、ここはこの位に……とかがあって。
 前回の終わりで、アクセル全開ですっとばしていきそうなエンドだっただけに、今回のを見るといきなり交通整理が始まった気分。
 
 
 ジョセフはついにバーサーカーソウルによって、力が解放されました。
 ガルム改に乗って、さあ隊長のところへひとっ飛び、到着。
 こっから暴れまわる。今まで抑えつけてきた力を解き放て。さあ黙示録の始まりだ。
 で、暴れていたんですけど……、困ったことに意外とショボイ。魅せる映像という点では良かったんです。ブラスレイターらしい普通とは違う格好いい戦闘シーンが見られました。今回も高品質だなあと思っていたわけなんです。
 でも、ジョセフの戦果が微妙なんだよなあ。雑魚デモニアックは圧倒してたんだけど、隊長には弾き飛ばされるし、ヘルマンにはある程度優勢だったけど押し切れるほどではなかった。アポカリプスナイツに対しても斬りかかったんだが、ボウライダーに与えたダメージは雑魚デモニアック群に与えたのとそんなに変わらないように見えた。最終的には気違いみたいに皆に放って置かれた状態で今回の役割は終わり。
 微妙だったんだよなあ。せめて、剣の一撃で雑魚デモニアック10体ぐらいの胴を切断するとか、一撃でボウライダーの足を切断、止めようとするサーシャに対してさらに攻撃を加えてボウライダーの四肢を切断とか、もう少し強いところを見せて欲しかった。正直、この状態でザーギンに敵うと思えない。
 こっから先、暴走状態を克服したその先に、ジョセフの新しい強さが見えてくるのかな。
 
 
 話も世界的になってきました。国連が登場。ドイツに対して多国籍軍の派遣と主権の移譲を要求。いよいよ大変なことになってきた。
 国連総会?(たぶん安保理じゃないはず)で出てきたキャラクターに吹いた。オバマとかPutinとか、世界大統領とか、ちょっとやりすぎ。ドイツに戻ってもメルケル出てるしさ。
 でもちょっと考えるとあんまり良くないのかなとも思った。今とは少し違う近未来のドイツの設定をしてあるのに、現実の人間をオマージュしたようなのを登場させると変な感じがする。どうしても現実の人間を元にアニメを見てしまうから。
 国連、世界の存在を示す必要はあったんだろうけど、一場面を作り出してまでの描写が必要だったのかなとも。あの場面を削って、首相執務室?で世界がドイツに向けて多国籍軍を派遣することになった、主権移譲しなければいけない、と報告させるだけでも十分だったようにも。それでもう少しジョセフなど主要登場人物たちの出番を増やして。
 
 
 あの美少女は誰ですか。いや知ってますよ。ということでスノウさんが今更参戦。
 役割としては、ジョセフを正気に戻らせて、最後の戦いへと進ませる、って辺りなんでしょうか。
 アマンダのことを知っていたみたいですね。どうやって知ったのか、融合体同士の共鳴とかがあるんだろうか。それとも地味に手紙とか出していたのか。スノウの特殊能力で何かその場所の痕跡から存在を読み取るとかあるのか。
 分からないけどまあ良し。たぶん次回分かるはず。
 
 
 ザーギンは治癒魔法が使えるんですね。医者であったことの名残なのでしょうか。ベアトリスと云々話していたけど、いつも通り登場時間短い。ザーギンといいジョセフといいエレアといい、活躍少ないなあ。キャラものじゃないという証にもなりますが、ミスるとキャラ立ちし切れなかったってことになるから心配。ベアトリスは相も変わらずザーギンの前でデレてました。


 ウォルフ隊長はスタコラサッサと遁走して、XAT本部にて休憩。やっぱ居心地いいんでしょうね。そんなところでボケーとしてたら、ベアトリスに振られてしまいました。部下のデモニアック群から見捨てられ、ベアトリスには切られ、ヘルマンとアマンダには狙われ、ツヴェルフにも狙われ、いよいよ友達がいなくなった隊長。最後の友アルに話しかけてまだ元気でしたが、果たしてアルは最後まで友でいてくれるのだろうか。私の予想だとまあ最後に裏切られるんでしょうね、でもアルは隊長とは本来敵対関係にあるんだから、裏切るという表現は適さないですね。見捨てられる、という辺りが正しいのかも。


 アポカリプスナイツは最終戦闘前、暫しの休憩。シドウが写真を見ていましたが、あれは姉でしょうか。どいつもこいつも姉ってやつは……と言ってましたし。サーシャは、決意がちょっとぶれかかった様な、でもこっから先はもうぶれないのかな。メイフォンには特に何も無いですね。


 大きな野望に小さな心、小物一直線のヴィクター管区長。アンチナノマシンの再開発に着手。今まで取り掛からなかったのは、対処法を持っていることが外部に知られることを恐れたからなのか、それとも単に融合体は操縦可能だと考えていたのか。理性を保ったまんまで操れない(ザーギン)のなら、暴走させれば操れる(ジョセフ)と考えた管区長。これで世界征服だぜ。とでも思っていたのか、とりあえずマジ小物。アンチナノマシンが、ウルトラマンゼットン戦に出てきた無重力弾みたいな扱いになったりしたら嫌だなあ。そういった扱いにならないことを祈ってます。
 
 
 18話は自分の当初の予想とは違って、溜め回だったのかもしれません。今回脚本を担当された太田さんは18話19話と任されているんですから、始めから2話で一つと考えたほうが良かったかな。19話の出来は恩田さんも推奨し気味でしたし、19話でかなり深いところまで行って、20話から24話まで直線一気に楽しむ、って具合になってたら嬉しいなあ。

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