『うさぎのーと』第1巻

 師走冬子は本当に筆が早い。本屋に行くと、4コマ漫画家なのにいつも新刊が出ている印象。
 Wikipediaを見たら、2003年に初めての単行本が出てから、5年と少しで25冊近く出ている。1年に直すと平均5冊。そら見かけるわけだね。
 その代わり、ネタは直球なのが多いし、絵柄もガッツリきれいに書くほうじゃない。でも最初に比べれば……。らしいネタと絵だ、と思えるようになってきたので、芸風として十分なものになったということですね。
 今回発売された『うさぎのーと』、強烈なキャラ設定をして、彼らの資質とある程度のネタで突き進んでいくいつもの師走漫画。取り立てて大笑いといきませんけど、ああいつものだなあ〜〜と和んでしまう。
 ポケ〜と読んでいて気づいたのですが、以前連載していたキャラクターが成長して登場しているのね。ついにこの域にまで達したのか。そりゃああれだけ連載していれば一つの連載から引き継いで描けることだって十分可能なんだな。一つの世界を作り上げてしまったんだねえ。
 フルスロットルでの活躍を続けていって欲しいものです。

うさぎのーと 1 (まんがタイムコミックス)

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