『おにいさまへ…』第24話「アンコール」〜宮様来襲

サン・ジュスト様の部屋に居たら、いきなり宮様が襲いかかってきた。
このシーン、宮様が来襲して奈々子さんが気づくまでの積み上げ方が素晴らしかった


まず、その導入。

サン・ジュスト様の部屋に訪れた奈々子。
水音への反応や落ちた人形やCDの拾い上げ等、奈々子の自然な動作と、クライマックスへの布石で導入シーンは更生される。




次にCDを再生する。この時の表情とブラインド越しの鳥。
ここでこれから迎えるであろう何かがある「内」と何も変わらず平穏な「外」の匂いがハッキリ感じられる。
人形を戻しながらプレイヤーから流れる音を聞いて、奈々子はあのときの音楽と気づく。




3枚目。
音楽を聞く奈々子。
そこに入ってくるもう一人の人間。
鏡に映り込む奈々子。
近づく侵入者。
再度奈々子。そして、侵入者の存在に気づく。
ここはもう奈々子と鏡を介した奈々子と奈々子で画面が入り込んでいて凄い混乱して緊張する。
いったい部屋がどうなっているのか奈々子がどこに位置しているのかが分からなくなってくる。
そして次



4枚目。鏡に映り込んだ奈々子と宮様。
上の画面はTBした終点に近い。
鏡とその脇にある人形の姿がこのシーンのインパクトを高めている。
人形がサン・ジュストとしてCDがバイオリンとしたなら争点が見えてくるかもしれない。
とにかく、このシーンは凄い盛り上がった。




宮様発狂してコードを引っこ抜き、奈々子にもうここに来るなと言う。
戸惑う奈々子。
宮様のハーモニー。彼女の凝り固まった心が感じられる。

『戦え!!イクサー1』第3話がエラくカッコ良かった

他にも色々かっこ良すぎたんですけど、その1つで。


イクサー1が立ち上がって敵の顔面にアイアンクローするシーン。
2回画面を切り替えて表情に寄っていく。
目のアップにまでなったところで、一度瞳がキラリと光る。ヤバイ。
大興奮です。
それにこの左手の動きもかっこ良さ重視で凄い良い。
惚れる。






続くシーン。
光の入れ方良いです。
どのあたりがいいのか説明できないぐらいのセンス。


第3話以外はどうも距離がしっくりこなかったんですけど、
この話だけは全くそんなこと無くて、もう見れば見るほどガッツリ決まってる。
ポーズも表情も肉付きもカッコ良すぎて濡れる。

『おにいさまへ…』第21話「学園祭」

いやあこのシーン素晴らしかったです。


学園祭で奈々子が辺見と話すシーン。
辺見に話しかけられて、振り向く奈々子。
この時すでに風が吹き始めていて



でここからが素晴らしくて、
風車が左上から右下に向かって回り始める。
一つまた一つの回り始める風車がその風の強さを表していて、
奈々子から辺見に向かって、奈々子の心が辺見に強く、より強く向かっていくのが表れていて、
最後にはすべての風車が回る。
思いがガッツリ乗っててここはほんと素晴らしかった。


で、とうとう奈々子のPOV。待ちに待った一人称視点で辺見を見つめる。
切り返してその奈々子の表情。眼の力が素晴らしい。
そして風車に画面が切り替わってその心持ちをしっかりと描く。
で辺見の姿を描いたあと、今度は彼らの足元をとって、奈々子へとPAN。
と同時に風がより強く、木の葉を舞い上げるほど強く。
揺れる奈々子のスカートが、また彼女の心とマッチしていて、まだ高まる。
二人を撮り、更に画面を切り替えてその二人のアップを撮る。
最後にピン送りして、シーン終了
このピン送りのおかげでアップという印象強い画面で突如終わることになってなくて、それよりも柔らかくなっていて、余韻が凄い良い。


いや素晴らしいシーンでした。
はい。

『ちとせげっちゅ!!』第23話「はつもうで」〜止め絵の時間


最近、サイコパス見てて酷く背景モブの停止が気になるんだけど
こういう図だと大して気にならないんですね。


大体15秒ぐらい右が停止してるんだけど全く気にならない。
中心で登場人物が動いているからそっちに目が向く?
モブの配置、背景キャラの配置で視界に確実に入ってしまう場合は相当気になるんだけど、
端っこのほうで固定されてれば大して気にならないのだろうか。
開いた構図にすることで影絵みたいな扱いにすることが出来るのか。



良かったです。

『ゴールドライタン』第18話「ガリベンダー大作戦」

過去回想って一枚絵でグルーと回したりするだけである程度なんとかなるんですかね
この回全体的にいい出来です


いやこの回ホント良かったですよ。
話以上にこの映像のテンポがホントたまらん。
距離と時間と動きが全部噛み合ってるんで……。

例えばこのシーンだけでも。

  1. たかし(眼鏡かけてる方)に追いついたヒロが回りこんで
  2. たかしが突っかかり
  3. ヒロがそれに対して手を振り払ってたかしの腕を握る
  4. それで引き寄せて
  5. ここで画面を切り替えてたかしのアップですよ。このタイミングでアップに撮る
  6. それでたかしが笑って、笑ったところでTBで引く
  7. 引くと、ヒロがナメの構図になって
  8. 切り返してヒロの表情。ちょいアオリ気味で怒った感じがよく出てる


この一連の流れがホントスムーズこの上なくて頭にぴったり入ってくる。素晴らしいです。


ここも良かったです。


第18話 ガリベンダー大作戦
脚本 四十物光男
演出 草遊馬 澤井幸次
作画監督 木村圭市郎
動画作監 森山雄治 和田卓也
美術設定 中村光毅
美術担当 山元健生

『タクティカルロア』第8話「落日(テラ)の祭り」

珍しく良い感じのヘタレ絵が出てたので……。



この後ろの女の子の挙動が凄い良い感じでした。
1コマ目で胸倉掴まれて
2コマ目で目をピクピクさせ髪揺らしながら右にずれてく
3コマ目で首をプリプリ振って
4コマ目でグダグダ


いやこれは通してみると凄い良い感じの動きしてました。