『おにいさまへ…』第21話「学園祭」

いやあこのシーン素晴らしかったです。


学園祭で奈々子が辺見と話すシーン。
辺見に話しかけられて、振り向く奈々子。
この時すでに風が吹き始めていて



でここからが素晴らしくて、
風車が左上から右下に向かって回り始める。
一つまた一つの回り始める風車がその風の強さを表していて、
奈々子から辺見に向かって、奈々子の心が辺見に強く、より強く向かっていくのが表れていて、
最後にはすべての風車が回る。
思いがガッツリ乗っててここはほんと素晴らしかった。


で、とうとう奈々子のPOV。待ちに待った一人称視点で辺見を見つめる。
切り返してその奈々子の表情。眼の力が素晴らしい。
そして風車に画面が切り替わってその心持ちをしっかりと描く。
で辺見の姿を描いたあと、今度は彼らの足元をとって、奈々子へとPAN。
と同時に風がより強く、木の葉を舞い上げるほど強く。
揺れる奈々子のスカートが、また彼女の心とマッチしていて、まだ高まる。
二人を撮り、更に画面を切り替えてその二人のアップを撮る。
最後にピン送りして、シーン終了
このピン送りのおかげでアップという印象強い画面で突如終わることになってなくて、それよりも柔らかくなっていて、余韻が凄い良い。


いや素晴らしいシーンでした。
はい。