『ひぐらしのなく頃に』第19話 目明し編 其の四「仕返し」

終始一貫した作りで中々面白い今作の1シーン。


園崎魅音に化けた園崎詩音(女)が公由(男)を問い詰めるシーン。

まず、バストショットで表情全体を撮って出だし。
続いて公由、この時点は全く気づかない。
俯瞰で全体を撮って雰囲気の変化を表現。
園崎詩音と公由の表情を個別で収めて、いよいよ園崎詩音の核心へと迫る。



公由ナメの園崎詩音(1枚目の6と同じ画像)から捻り込むように園崎詩音へと迫っていく。
迫っていく過程で公由がフレームから外れ、公由のPOVと被さる。
迫るスピードの遅さ、捻り込みによる回転の中心点への感覚が見ている側も園崎詩音へと視点が集中していき、公由の視点と被さっていく。
そして、画面を切り替えて園崎詩音の目のアップ。
ここで撮った目の角度。これは完全に公由の視点へと移行する。
完全に引き付けられたところで切り返して園崎詩音ナメで公由。
公由に迫り、園崎詩音がフレームアウトしたところを一点として、公由の目のアップ。
個別ではなく関係を描き、一点を超えた後に画面を切り替えることできちんと繋がれている。



そして、ここが今回一番良かったところ。
再び公由ナメの園崎詩音。先程よりもより公由の視点に寄った画面。
そこから右にPANしていく。
右にPANして、園崎詩音がフレームアウトしたところで加速。
公由の頭部の先には園崎詩音の超クロースアップ。
この加速と先にあるアップが意外性に溢れていてとても素晴らしかった。
通常有り得ないところにある表情がもたらす驚き。




スタンガンで気絶させて、シーン終了。
この第19話のラストシーンだった。




速度の使い方が良い回でした