『アスラクライン2』第17話(第4話)「生け贄の名を喚ぶ代償」の復習ノート

1. 第17話ダイジェスト


 智春は、重力球の爆発による爆風で吹き飛ばされ、気を失いかけていた。
 智春の先には一体の機巧魔神。
 その機巧魔神の足元より、智春に歩み寄る男が一人。
 男を視界に収め、智春は呟く。「兄貴……」
 智春はそのまま気を失う。
 直貴と呼ばれた男は、智春に近づき言った。

直貴「また死なれちゃ困るんだ」

 粉塵が収まり、里見が目にしたのは一体の機巧魔神。
 機巧魔神は智春と奏を手にし、そのまま姿を消した。
 里見は加賀篝のしわざと考えたが、果たして……?


OP



 サブタイトル「生け贄の名を喚ぶ代償」
 智春が目覚めると、操緒と奏、コアラ。そして、加賀篝とクルスティナがいた。
 加賀篝が助けたのかと驚く智春。加賀篝は落ちていたから拾っただけだと否定する。
 しかし、状況から考えると、加賀篝が助けたというのが妥当。
 智春は、あの時見た兄貴は見間違いだったのかと思う。
 朱浬のことを尋ねると、奏は頭を振る。消息不明であった。




 食事のことは置いといて、智春はクルスティナに話す。
 ニアが里見にさらわれた件についてだった。
 助けるために協力して欲しいと智春たちは頼むも、加賀篝はもちろん、クルスティナも拒否する。
 理由は残された時間も力も少ない。力を無駄に使うわけにはいかない。
 クルスティナはそう言って、右手を差し出す。右手は非在化が進行し、今にも崩れ落ちそうな状態であった。
 加賀篝も智春に告げる。機巧魔神の力を使うことによる代償のことは分かっているだろうと。
 智春は思わず操緒を見てしまった。目を逸らしたものの、操緒は智春の隠していることが、「代償」と結びついていることを勘づき、智春に問い質す。
 それでも、智春は答えようとしない。
 その時、琴里が智春の目の前に現れて言う。

琴里「大丈夫よ……。大切なことはちゃんと伝えて」

 操緒は琴里の顔を見た後、智春に体を寄せ、静かに話し始めた。

操緒「代償って……、機巧魔神のせいで操緒の魂が擦り減っていくこと?」
智春「操緒……知ってたのか」
操緒「そんなの最初から分かってたよ。だって自分のことだもん。ねぇ智春(とも)。操緒は嫌だよ。あたしの代わりに誰かが傷ついたり、智春が他の誰かを傷つけるのは嫌。そんなの見たくないよ」

 操緒は最初から全て分かっていて、智春が一人で悩んでいただけだった。



 その光景を見て、加賀篝は思わず溜息をつく。

加賀篝「副葬処女って奴はどいつも、おせっかいでお人好しで……もどかしい」
智春「あなたの……、あなた達の過去に何があったんですか」
加賀篝「俺たちは約束したんだ」
智春「約束……?」
クルスティナ「琴里は私を助けるために、自ら副葬処女になったの」
智春「自分から犠牲に!?」
クルスティナ「犠牲ではないわ。彼女は信じていたもの。近い未来、私たちが必ず自分を助け出す方法を見つけてくれると」
智春「この遺跡に、その方法があるってことですか!?」

 智春の質問を聞いて、睨み返す加賀篝。だが、琴里にたしなめられ、仕方なく智春たちを連れていき、同時にGDと戦うことも決めた。

加賀篝「付いて来い。君の知りたがってたことを教えてやる」

 そう言って、加賀篝はクルスティナとともに、一足早く部屋を出た。
 琴里は少し残り、智春たちに言う。
琴里「私はもう隆也が好きか分からないわ。好きも嫌いも愛してるも憎いも。ただ、隆也が辛いのは嫌。私がいなくなると隆也が悲しむから、だから側にいる」
 智春は何も言うことが出来なかった。




 加賀篝は施設の説明をする。
 この施設はかつて超弦重力炉があり、機巧魔神の実験場であった。だから、副葬処女を機巧魔神から解放し、救い出す方法もあるだろうということである。
 そして、この部屋にあるものこそ、加賀篝が探し求めていたモノが在るのだった。
 まず、イングリットに攻撃させるも、障壁が強く、打ち破れない。
 加賀篝は、魔神相剋者の力を使うことを強いられる。
 力を使い、打ち破った先には一つのトランク。
 加賀篝がトランクを手にした時、上から機巧護衛機βの軍勢が降ってくる。
 加賀篝は更に戦うことを余儀無くされる。




 しかし、魔神相剋者の力を使うことは悪魔の非在化を進めることだ。
 非在化が極度に進行していたクルスティナは立つことすらままならず、奏の腕に抱かれることに。

智春「どうしてです。何でこんなになってまで加賀篝に協力を」
クルスティナ「君は優しいのね。アニアが心を許した理由が分かる気がするわ。だから知っておいて欲しい。悪魔と契約した者の運命を」
智春「運命……」
クルスティナ「この炎使いの少女は多分、隠しておきたかったのでしょうけど……。非在化とは、世界が異物である私たち悪魔を排除しようとする働きの反動なの。だから私たちは契約者を求める。機巧魔神が副葬処女の魂を削って魔力に変えるように、悪魔は魔力を行使するたび、少しずつ契約者の……愛を喰らう」
智春「愛を……喰らう。じゃあ、今の加賀篝は……」
クルスティナ「隆也から愛を奪ったのは私。私は隆也を失いたくはないがために、魔力を使い続け、隆也から愛の記憶を削った……。あなたは私と同じ過ちを繰り返さないで」
奏「……」
クルスティナ「そして出来れば、私の言葉を妹に伝えて。私は愚かだったけど、幸せだったと」

 その言葉は直接ニアに伝えないと意味が無いと考える操緒。智春に黒鐵を使って、ニアを助けようと言う。
 しかし、智春は決断出来ない。黒鐵を、操緒を使役する決断が出来ない。

クルスティナ「私は君の選択を許すわ……。だから君も隆也を責めないで……」

 選択出来ないという選択、智春は何も出来なかった。
 その時、力を使い減らし、疲労の色が出始めた加賀篝の前に、ニアを連れた里見たちが姿を現した。


Aパート終了
Bパートへ




 里見は、魔神相剋者が魔力を放出した隙を狙うことで、加賀篝と薔薇輝にダメージを与えた。
 加賀篝が持つトランクに関心を示し、加賀篝の抹殺とトランクの奪取を行うため、一斉攻撃を仕掛ける。
 加賀篝も魔神相剋者の力を振り絞り対抗。薔薇輝の時間停止能力を用いて、里見を孤立させようと考えた。
 しかし、里見は奥の手として、人質のニアを突き出す。やむなく加賀篝は時間停止を解いた。
 機巧護衛機による一斉射撃を身に浴び、薔薇輝は破損。影の世界へ戻っていく。
 身を守る手段を一つ失った加賀篝。イングリットによって、射撃を身に受けることは回避するものの、イングリットも徐々に削られ、このままでは直撃を受ける可能性があった。




 そんな中、クルスティナが突貫。ニアを捕らえる機巧護衛機に両手を添わせ、悪魔の力を発動させる。
 クルスティナはとうとう非在化によって、死間近の動けない状態になってしまった。
 里見が機巧護衛機を用いて、止めを刺そうとするも、確率制御により、故障が発生。発射出来ない。
 その間に、智春と奏によって、ニアが人質から解放される。里見は後退した。
 ニアはクルスティナへ駆け寄り、抱きかかえる。
 智春に助けを求めるニア、だが、智春は何もできない。
 加賀篝とイングリットが歩み寄る。
 その時、イングリットに蒼鉛の槍が突き刺さる。想いの結晶たる使い魔の消滅は、非在化を最後の一歩押し進め、ついに、クルスティナは跡形もなく消え去ってしまった。



 里見は、加賀篝が魔神相剋者の力を失い、ただの演操者へと戻ったことを確認し、仕上げの攻撃を試みる。
 琴里が加賀篝に別れの言葉は告げる。加賀篝は止めようとするも、琴里は自らの意志で薔薇輝を召喚させ、里見へと立ち向かう。
 しかし、消滅しかかっていた琴里には蒼鉛に敵う力は残されていなかった。
 難なく腕をもぎ取られ、里見による最後の一撃が繰り出されようとしていた。



 加賀篝は過去に言った。「少年……、それでは誰も救えない」
 瑶は言った。「何も特別なことじゃない。それが演操者の運命だ。その時まで何をして何を残せるかが大事なんだ」
 玲士郎と哀音は、犠牲を受け入れることで、大勢の命を救った。
 琴里は、クルスティナを助けるため、自ら副葬処女になった。
 加賀篝とクルスティナは、加賀篝は愛を、クルスティナは自らの存在を削って、琴里を助けようとした。
 奏は、自らの存在を削って、智春を守ろうとする。
 そして、操緒も同じであった。
 智春は手遅れになりながらも、ようやく一つの選択をする。

智春「覚悟したよ……。僕は、自分の意志で痛みを背負う」

 決心した智春の手を握り、いつものように操緒は言った。

操緒「大丈夫。智春には操緒がついてるよ」

 智春は黒鐵を呼び出した。




 蒼鉛の槍を黒鐵の手で受け止める。
 高速回転する槍は、魔力を消滅させ、黒鐵に損傷を与える。
 勝ち誇る里見、しかしその顔は即座に歪む。
 黒鐵は槍の回転を止め、そのまま握りつぶす。重力制御能力を用いて、蒼鉛の右腕をもぎ取った。
 そして、蒼鉛に重力球を打ち込み、胴体部の装甲を吹き飛ばす。
 智春が戦闘終了を告げるも、里見は聞かない。副葬処女を何人犠牲にしても、大したことではないと考える里見は、蒼鉛を更に使役しようとする。




 その時、蒼鉛の胸を剣のようなものが突き刺す。
 次いで、その剣は一刀のもとに蒼鉛を両断した。
 後ろから現れたのは鳳島氷羽子。使い魔として氷のフェニックスも引き連れている。
 氷羽子はトランクを手にし、早々にこの場を飛び去っていった。
 全てが終わった。
 智春が薔薇輝を見ると、内部にいたはずの琴里は消滅していた。
 クルスティナも琴里も失った加賀篝は、為すべきことを無くした青年に戻っていた。



 遺跡のある島から元の島へと戻る途中、朱浬と合流する。
 何とか、自力で脱出したようだった。
 ニアは加賀篝から一枚のディスクを受け取った。クルスティナの研究データが詰まったディスクだった。
 姉の想いを受け継ごうと決意するニアに、奏はクルスティナの最後の言葉を伝える。
 泣き出すニアに、智春たちは言う。

智春「ニア、その……、えっと……大丈夫だ。僕たちがついてるよ」

 泣きながら、同時に笑うニア。
 あたりはもう朝になっていた。


ED


次回「愛と魔力のせつない関係」


2. 第17話までのまとめ
(1)登場人物

  • 夏目智春-

第1話
 主人公。現在は高校1年生。
 中学時代には陸上とバイトに励む普通の生徒だった。
 両親の再婚により家を追い出され、洋館に住み着くことになった。
 中学時代に飛行機事故で大怪我をし、その時操緒に取り憑かれた。
 兄である直貴にコンプレックスがありそうだ。
第2話
 アスラ・マキーナの演操者となった。
第3話
 機巧魔神の演操者。自らの影からいつでも黒鐵を召喚できる。
 科學部に入部した。
第5話
 体調が悪いと黒鐵を呼び出せないようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、飛行機の部位の下敷きになったような描写が見られる。
第13話
 機巧魔神を使う代償を理解する。
第14話
 洛芦和の遺跡に在った研究所の施設で、一巡目の世界の存在を明確に認識する。
第15話
 直貴に会わなければいけないと強く考えるようになる。
第16話
 操緒の体を気遣うあまり、機巧魔神を使えない。
第17話
 黒鐵を使う決断を下す。

第1話
 同い年の少女。3年前の飛行機事故から智春に取り憑く幽霊。
 見える人間が限られているらしい。何らかの要素を持つ人間のみが視認できる?
 どのようにして着替えているのかは謎。
第2話
 生霊のような存在でありながら、アスラ・マキーナによる物理的攻撃には対処できる模様。
第3話
 黒鐵の副葬処女として、「生きている」状態。
第5話
 智春とリンクしている可能性がある。
第6話
 安定装置を黒鐵が取り込むことにより、周囲誰しもが視認出来る様に。
 洛高に編入した。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、中学校の制服を着ている。外に更に上着を羽織っている。
第14話
 一巡目の世界の記憶を一部引きずっている。
第16話
 智春が隠し事していることを、奏と扱いが異なると考え、寂しく思っている。
第17話
 自らの魂が削られていることを知っていた。

  • 嵩月奏

第1話
 クラスメイト。
 巫女っぽい服を着ているときがある。
 炎の能力を使えるらしい。
第2話
 悪魔である。悪魔や演操者、機巧魔神に対する知識を持っている。
 嵩月組社長の一人娘である。そのため、あまり友人はいないようだ。
 智春を護るために戦う存在。
第3話
 科學部に入部。
第5話
 保険委員である。
第7話
 智春との関係に関わる話になると妄想モードに入るときがある。
第12話
 黒鐵を使った戦いから智春を遠ざけようとしている。
 非在化が始まっている。
 智春と同じく、一巡目の世界の映像を見る。
第16話
 ほぼ明確に智春のことを好いている。

  • 黒崎朱浬

第1話
 高校2年生。科學部部長代理
 直貴の知り合い。イクストラクタとそれに纏わるトラブルを運んできた。
 何か知っているようだ。
 体から銃器やら刃物やらをバンバン出してくる危険な人。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティとの繋がりが深い。
第3話
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)との関わりが深い。
第4話
 第二生徒会の六夏とは仲が悪い。
第5話
 双子の妹に紫浬がいる。
 瑶と知り合い。
 3年前の飛行機事故と関係している。
第6話
 昔は結構乙女チックな学生だったようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故に妹紫浬と共に巻き込まれた
 最初自分のことを紫浬だと認識していた。恐らく今でも変わっていないようだ。
 ただ、対外的には朱浬として振舞っている。
 自身を朱浬と認識する瑶に対して、反発している。

  • アニア・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第8話
 愛称はニアという。
 災厄の王であるフォルチュナ辺境伯の末娘であり、運食らいであるクラウゼンブルヒの家系に生まれた。
 いわゆる天才であるが、運動能力は低い。
 ラック・イーターと呼ばれる能力を持つ。相手の運気を吸い取り、または分け与えることによって幸不幸を調整することができる。
 日本にやってきた目的は2つ。
 1つが、安定装置をつけた黒鐵とその副葬処女である操緒についての調査
 もう1つが、行方不明になった姉の捜索。
第10話
 科學部(鳴桜邸など)を自分の居場所と認識した模様。
第17話
 クルスティナの想いを継いで、智春たちと共に進む。

  • 佐伯玲士郎

第1話
 変な白い服を着た集団の長。
 実力行使を厭わないタイプらしい。
第2話
 イクストラクタを回収しようとするが失敗。智春を演操者にさせてしまう。
 玲子の兄。
 第一生徒会会長にして神聖防衛隊隊長。
 「演操者と悪魔の交わりによる禍」を防ぐため、智春か奏のどちらかを排除しようとする。
第3話
 翡翠の演操者、哀音を副葬処女とする。
 「禍」を二度と引き起こさないことが行動原理。そのためには智春と奏を抹殺することも厭わない。
第8話
 GDの指揮下で活動に参加することがある。
第13話
 哀音と引換に、生徒たちの生命を守る。
 翡翠と哀音を失い、元演操者となった。
第14話
 GDへ翡翠の祭壇であるイクストラクタを返却した。

  • 志津間哀音

第3話
 翡翠の副葬処女。
 感情に乏しい
第11話
 昔は、大雑把で悪戯好きで負けず嫌いな少女だったらしい。
第13話
 限度を超える魔力を用い、魂を失って、死去。

  • 佐伯玲子

第1話
 クラスメイト。中学でのミスコン優勝者。
 美人で、気が強い。
第2話
 玲士郎の妹。
 「怪物」の誕生を防ぐため、智春と奏の交わりを絶とうとする。
第3話
 なるべく穏便に禍を除こうと考える。
 哀音に対して負い目を持っている。
第4話
 哀音を視認することが出来ない。

  • 樋口琢磨

第1話
 クラスメイト。
 女たらし。そのため女性関係の情報には詳しい。
第4話
 科學部に入部していた。

  • 大原杏

第1話
 クラスメイト
 中学時代は陸上をやっていた。高校でも続けるらしい。
 大原酒店の娘。智春と一緒に仕事をしている。
第2話
 陸上部に入ったようだ。

  • 夏目直貴

第1話
 智春の兄。
 学生でありながら世界を飛び回る。
 いくつもの特許を持ち、大企業とのつながりも深い。
 鳴桜邸の家賃を支払ってくれているぐらい金も持っている。
 陰で暗躍しまくっている。
 顔は出てこない。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティから奨学金を貰っていた。
 嵩月組にも名声は届いている模様。
第3話
 鳴桜邸を科學部のたまり場としていた。
第7話
 飛行機事故の現場に女と共に姿を見せた?
 紫浬に対して、代理人の女を通して取引を持ちかけた。何の取引かの詳細は不明
第8話
 ドイツでニアと会っていた。
 ニアに鳴桜邸で居住する権利を与えた
第12話
 加賀篝と知り合いであることが判明。
第13話
 加賀篝曰く「智春がいたため失敗した」
第14話
 智春たちがつくまで、洛芦和の遺跡へ唯一たどり着き帰ってきた人物。
第15話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティでも連絡を取ることが出来なかった。
第16話
 暮見崎の遺跡に姿を見せた?

  • 潮泉老人(大家)

第2話
 屋敷の奥深くに引きこもっている変人。
 螺旋大好き。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。

  • 潮泉律都

第2話
 奏の知り合い。
 自動車免許を持っている。
第6話
 武器や薬を作ることが出来る。
 そういや、回想シーンに出てくる女性に似ている。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。
第13話
 螺旋階段を降り、謎の場所にいる。(ただこれは二巡目の律都でない可能性高い)

  • 橘高冬琉

第2話
 朱浬と知り合い。
第3話
 過去にGD(学生連盟)のヘリに乗り、玲士郎のいる船へと向かったようだ
 第三生徒会会長。悪魔を保護する権限を持っている。
第12話
 性格は真面目。
 剣術使い。
 操緒を見ることができない。
第13話
 元演操者であるため、能力無効化能力を持つ。
 元演操者ということは、元々は演操者であったのだろう。
第15話
 塔貴也のことになるとキャラが変わる。
 外に見せる強さは作られた物で、内側はそれほど強くないようだ。
 昔、黒鐵の演操者だった。

  • 荽塔貴也

第14話
 擬似感覚入出力デバイスであるコアラのぬいぐるみで、智春たちを洛芦和の遺跡へと案内した。
 夏目直貴について、よく知っていそうな人物。
第15話
 科學部部長。
・五感をぬいぐるみと共有させることのできる擬似感覚入出力デバイスの作成。
・真日和のヴィジェット
・朱浬の武装
・副葬処女システムへの知識(擬似感覚入出力デバイスの話を聞いたニア曰く)
のように、かなりの知識、知恵を持ち合わせた人間。
 秋希が存命中はGDの最高司令官をしていた。
第16話
 朱浬たちとともに、遺跡の調査、探索を行っている

  • 橘高秋希

第15話
 黒鐵の前の副葬処女。
 過去の戦闘で消滅した。
 生前は塔貴也と仲が良かった。

  • 鳳島氷羽子

第15話
 朱浬や直貴に対する知識がある。
 使い魔として氷のフェニックスを駆る。
第17話
 蒼鉛を一刀のもとに破壊。戦闘能力は高い。
 機巧魔神に関わるトランクを持ち去っていった。

  • 倉澤六夏

第4話
 第二生徒会会長。
 第二生徒会の人間らしく、経済観念が発達している。
 太ももに二挺拳銃を装備。美人だが人相が悪い。
 普段は三つ編みと眼鏡で凶悪さをなるべく隠そうと試みているがあまり効果は無いようだ。

  • 姫笹

第4話
 「翠晶」の副葬処女。

  • 真日和秀

第4話
 使い魔を捨てた男。
 しかし、周囲からの攻撃や説得に押され、使い魔を受け入れた。
第5話
 第二生徒会に所属していた。
 恩義よりもお金を優先するタイプ。第二生徒会の人間らしい性格である。

  • ヴィヴィアン

第5話
 真日和の使い魔。

  • 雪原瑶

第5話
 機巧魔神「白銀」を使う演操者。
 男に見えるが女である。
 朱浬と対立している。
第7話
 父親に白銀のイクストラクタを託される。
 3年前の飛行機事故に遭遇。その際、黒崎紫浬を副葬処女として捧げ、白銀と契約を行なう。
 その後第一生徒会に所属、さらにGDへと移る。
第8話
 移籍などの知識は豊富。
 里見との仲はあまり良くないようだ。
第15話
 冬琉に剣術?を習っている。稽古をつけてもらっているらしい。

  • 里見恭武

第6話
 GDの一員。
第8話
 「蒼鉛」を操る演操者。
 選民意識のようなものが見られる。
第16話
 将来的に、学生連盟のトップの座を狙っている。
 プライドが高く、以前敗れた加賀篝を恨んでいる。
 目的のためなら、殺めることも厭わない性格。
第17話
 加賀篝への復讐を為すも、智春に敗れ、氷羽子に副葬処女を消滅させられた。
 元演操者となった。

  • 千代原はる奈

第6話
 GDの一員。京都弁を使う。
第10話
 機巧魔神「亜鉛華」を操る。

  • 黒崎紫浬

第7話
 朱浬の妹。
 役者としての才能があったらしい。
 3年前の飛行機事故の際、瑶によって白銀の副葬処女に捧げられる。
 が、紫浬自身は直貴らとの取引により生きているような描写も見られる。
 ただ、詳しくはよく分からない。

  • 加賀篝隆也

第9話
 演操者であり、クリスティナと契約することで魔神相剋者となった男。
 機巧魔神「薔薇輝」と使い魔イングリットを操り、悪魔のエネルギーを収集している。
第10話
 分離機を用いて、琴里を薔薇輝から分離しようとした。
第12話
 点火装置を狙っている。
 夏目直貴と知り合いである。
第16話
 暮見崎の遺跡に侵入。副葬処女の解放装置を狙っている。
第17話
 琴里とクルスティナを失い、目的を無くした。
 元演操者となった。

  • クルスティナ・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第9話
 アニアの姉。加賀篝の契約悪魔。
 2年前に交換留学生としてやってきたが、ある時期に行方不明になった。
 学園生活は取り立てて問題なく、平穏に過ごしていたようだ。
第10話
 分離機の作成により、魔力を消費しすぎ、非在化が始まっている。
 加賀篝には自らの意思で付き添っている。
第17話
 非在化の進行により、消滅した。

  • 新屋敷琴里

第10話
 薔薇輝の副葬処女。
 加賀篝を止めるような行動を智春らに見せるため、どうやら加賀篝の行動を望んではいないようだ。
第17話
 魂を擦り減らし、消滅した。

  • 志津間霧絵

第11話
 哀音の母親。玲士郎、玲子の伯母。


(2)第17話までの用語集

  • 病院から出て行った謎の男

 謎。
 ただ、第7話での描写を見るに夏目直貴である可能性。

  • 鳴桜邸

 幽霊が出そう。
 あとセキュリティに問題がありそうだ。
 ぶっ壊されまくっている。
 科學部のたまり場。直貴が決めた。

  • 第1話回想シーンでの会話

 詳しくは不明。とりあえず重要そうだ。

 「それが君の選択なの」「辛い思いをすることになるわよ、智春」
 操緒らしき少女を見て、智春は答える。
 「それで、あいつが救えるのなら」

  • 3年前の飛行機事故

 事故に巻き込まれたのは、智春、操緒、朱浬、紫浬、瑶。
 現場に直貴が姿を見せた可能性がある。

  • 機巧魔神(アスラ・マキーナ)

 何か凄い力を持つロボット。機体によって能力が異なる。
 射影体がいる人間が呼び出せるようだ。
 現状出てきたのは8種類。
 1つ目 奏の家の倉庫にあった、白(銀)っぽい
 2つ目 玲士郎が呼び出した、翡翠(ひすい)、氷を生み出す、対象を凍らせる能力を持つ
 3つ目 智春が呼び出した、黒鐵(くろがね)。能力は重力制御。特異点効果によるブラックホール生成などもできる。
 4つ目 六夏が操る、翠晶(すいしょう)。
 5つ目 瑶が操る、白銀(しろがね)、武器は剣、空間を切り裂く能力を持つ。
 6つ目 里見が操る、蒼鉛(びすます)、武器は槍、回転する。
 7つ目 加賀篝が操る、薔薇輝(ろーどないと)、武器は鎖と時間停止
 8つ目 はる奈が操る、亜鉛華(あえんか)、武器は爆発する糸

  • 演操者(ハンドラー)

 機巧魔神を使える人間。
 魔神相剋者の場合、対象の悪魔が力を行使することで、愛を奪われる。

  • 元演操者(エクス・ハンドラー)

 副葬処女を一度失い、演操者でなくなった存在。
 玲士郎、冬琉、加賀篝、里見などがいる。
 魔力無効化能力を持つ反面、射影体(安定装置有りでも)を見ることができない。

 機巧魔神など様々なものが入れられるトランク。
 二階から投げても壊れない丈夫さ。
 機巧魔神が入っていた場合、女性を副葬処女として捧げることにより、機巧魔神との契約がなされる。

  • 射影体

 操緒のような幽霊を指す。
 機巧魔神に捧げられた人柱の霊。人柱は生きているらしいので生霊。
 機巧魔神の中で副葬処女として生存している。
 射影体の能力は演操者の体調にも左右されるようだ。
 本体の副葬処女が消滅すると同時に消滅する。

  • 副葬処女(ベリアル・ドール)

 機巧魔神に捧げられた少女。
 機巧魔神の胸の中にあるカプセルの中で膝を抱え、目を閉じた状態で存在する。
 魂の質量を削って、演操者の願いを叶える存在。
 代償として感情を擦り減らす。そして全ての感情を無くすと、消滅、つまり死亡する。

  • 悪魔

 奏のような能力者の事を指す。
 演操者と契約することによって、魔神相剋者が生まれる。
 魔力を使いすぎることによって、非在化が進行し、最終的に死に至る。
 演操者が魔神相剋者の場合、力を行使することで、演操者の愛を削る。

  • 使い魔(ドウター)

 契約者と悪魔の間に生まれる子。
 契約者に対する悪魔の想いの結晶。
 成体になると落ち着く。

 武器を持ったり、武器を生み出したりして攻撃することが出来る人形

  • 機巧護衛機(カスタス・マキーナ)

 一巡目の世界の遺産にまつわる遺跡の守護者。
 多足類な形状をしている。

  • 分離機(スプリッタ)

 機巧魔神の制御システムを欺瞞し、副葬処女を分離する高次元のカラクリ。
 起動するためにも起動後の処理にも多大な魔力を必要とする。町中の悪魔を喰らい尽くすほどである。
 ただ、それでも成功確率が低いため、確率制御能力をもつランク・イーターであるクルスティナやアニアを必要とする。

  • 広域指定悪魔結社嵩月組

 暴力団じゃなくて悪魔結社。
 暴力行為も厭わない人たちである。
 若頭は炎使いと、炎を扱う人たちが多いようだ。
 奏は組の活動を嫌っている模様。

  • 科學部

 直貴が智春のために作った部。
 理科教室棟の化学準備室が部室。
 現在の部長代理は朱浬。
 智春、奏、操緒、樋口が現在確認されている部員である。
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)の傘下にある。

  • 第一生徒会(神聖防衛隊)

 会長は玲士郎。悪魔を排除し、世界の均衡を保つために存在する。
 隊員は銃で武装しており、実力を行使することも多い。

  • 第二生徒会(巡礼者商連合)

 会長は六夏。
 カルヴァニズムを信奉しており、経済意識が強い。
 金稼ぎこそ神の思し召しと考える集団。
 真日和もここに所属

 会長は冬琉。
 直貴とのつながりも相当深いと思われる。

  • 武装生徒指導員(GD・ガーディアン・ドラグーン)・学生連盟

 校内で演操者が問題を起こした場合、すぐに駆けつけ、解決することなどが仕事。
 第三生徒会と繋がりがあるようだが、詳しくは不明。
 瑶、はる奈、里見の所属が確認されている。

 生徒会間の戦いのこと。

  • 安定装置(スタビライザ)

 機巧魔神のプラグイン
 射影体を特定の能力者以外の人間にも見えるようにする。

  • 点火装置(イグナイター)

 現行の機巧魔神どれとも適合しない謎のプラグイン
 だが、夏目直貴や加賀篝はその用途について知っているようだ。
 加賀篝曰く、プラグインではなく、歪んだこの世界を正すための鍵とのこと。
 現在、GDが捜索中。

  • 謎のトランク

 暮見崎の遺跡に隠されたトランク。
 副葬処女の解放に関わると加賀篝は言っていたが……。
 氷羽子が持ち去った。

  • 一巡目の世界

 二巡目の世界を始めた人間たちがいる世界。
 機巧魔神や悪魔などの存在原因もこの世界にあると言う。
 ブラックホール実験の失敗により、世界全体が非在化し始め、危機に瀕している。

  • 一巡目の世界の遺産

 二巡目の世界へ伝えられた物。
 機巧魔神やそれにまつわるものが保管されていることが多い。

  • 洛芦和の遺跡

 一巡目の世界の遺跡の中でも最重要文化財の一つ。
 研究所が存在し、智春の記憶を呼び起こす原因となった

  • 二巡目の世界

 智春たちがいる世界。
 加賀篝曰く、(第13話時点で)あと631日後に滅亡する世界。

 演操者と悪魔の契約によって成立する。
 本来は拮抗するはずの二つの能力を得た『存在するはずのない禁忌の存在』である。
 通常は消費されるだけの魔力を、アスラクラインは使い魔と機巧魔神の間で循環させることで、限りなく増大させることができる。
 結果、他を圧倒する強大な力を持つことが出来る。
 演操者、悪魔が力を行使することで、演操者の愛の記憶が奪われたり、悪魔の非在化したりする。




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