『アスラクライン』第12話「世界が枯れるまで」の復習ノート

1. 第12話ダイジェスト

 2年生は修学旅行に向かった。行き先は予定通りハワイ。
 智春らは1年生なのでもちろん帯同していない。放課後は科學部部室で実態なさそうな部活動らしきものを行っていた。
 その時、前回パーティで受け取った商品が落下し、中から機巧魔神のプラグインが。
 これは一体?と考えていたら、プラグインが奏の胸元へ、過剰反応した奏によって部室内に小火が起こってしまう。
 


OP



 サブタイトル「世界が枯れるまで」
 小火を鎮火し、責任の所在について考える智春たち。
 普通は部長がとるものだろうという考えに至ったが、智春たちは部長が誰だか知らなかった。
 朱浬は部長代理だから、部長は別にいるはずである。
 一方、ニアは謎のプラグインについて調べていた。
 そこに、第三生徒会からの呼び出しがかかるのだった。
 第三生徒会室に行くと、生徒会長である橘高冬琉から小火騒ぎについてお叱りの言葉をいただく羽目に。
 帰り間際、冬琉は智春の射影体の名前が操緒であることを言う。
 安定装置のプラグインを黒鐵が手にいれたことで、操緒は周囲にも見えるようになったはず。
 しかし、冬琉の言葉からすると今まで全く見えていないかのような発言。
 もしかして見えないのかと智春は尋ねるも、はぐらかされてしまう。



 加賀篝は志津間家を訪れていた。
 写真立てに入れられた集合写真、その中で智春が手にしている景品に目が止まった。
 加賀篝は景品の実体が何であるかを分かっているかのように、じっとその写真を見ていた。



 朱浬は玲士郎を呼び出し、写真撮影を行う。
 智春に渡されたポラロイドカメラ、智春が言うに、幽霊が写りやすいから、射影体が写る可能性もあるのではということだった。
 そして、撮った写真は、思惑通り玲士郎と哀音の姿がクッキリと写しだされていた。
 その写真を見ながら、日本に戻ったら霧絵に渡しに行こうと、玲士郎と哀音は約束した。



 夜、鳴桜邸では、ニアがプラグインの解析のために部屋へ戻っていった。
 同じの夜、加賀篝は夏目直貴に電話を掛けていた。
 要件は、スプリッタの失敗とイグナイターの発見、そしてそのイグナイターを智春が持っているということ。
 電話を済ませた後、加賀篝は自らの念願成就のための決意を今一度固めるのだった。



 翌早朝、朱浬から智春へ電話が掛かってきた。
 智春が機巧魔神のプラグインを発見したことを伝えると、アスラクライン、つまり加賀篝が狙ってくる可能性があるから、冬琉に預けたらいい。真面目な人だから安心だと言う。
 そして、朱浬は、明日のノースイースト993便で帰ることを通告し、一方的に電話を切った。
 ベランダに出て涼んでいると、奏がやってきた。
 加賀篝がプラグインを狙っている可能性があることを伝えると、奏は真剣な眼差しで智春を見ながら言う。
 

「二度と戦わないって、機巧魔神の力を使わないって、約束してください」

と。
 智春は呆気にとられていた。



 とりあえず、智春はプラグインを冬琉に渡すことに決め、手にして登校した。
 ニアはまだ解析が終わってないのに渡すことに不満を言うが、智春は聞かない。
 そこに加賀篝が現れる。プラグインを狙ってきたのだ。


Aパート終了。
Bパートへ。





 加賀篝はイグナイターを渡せと言う。智春は当然断る。
 すると、強引に加賀篝が奪いに来た。
 しかし、六夏の助け(てか取引)、奏の魔力、冬琉の剣術によって、なんとか撃退に成功した。
 その中で、智春も黒鐵を呼び出し、戦おうとするが一度は奏に止められる。静止を振り切って呼び出すと、戦闘終了後に奏から約束を違えたと責められるのだった。



 撃退後はもちろん、第三生徒会室で冬琉から怒られる。
 加賀篝が現れた理由を尋ねられ、ニアはイグナイターを差し出す。
 イグナイターについて訊かれると、ニアはこのプラグインは現行の機巧魔神とはどれとも適合しないと言う。
 六夏が欲しがるも、結局、イグナイターは冬琉の元へ預けられた。



 夕刻になり、加賀篝は次なる作戦を展開するため、海原へと向かっていった。
 夜、潮泉の家で、入浴する奏に対し律都は言う。

律都「奏(かな)ちゃん、分かってるわよね。このまま契約者もいないのに魔力を使い続けたら……」
奏「はい、分かってます」

 奏の体は既に非在化が始まっていた。



 鳴桜邸では、智春がズコーンと落ち込んでいた。
 ニアに奏が泣いた理由をどう考えているのかと問われ、表面的な回答に終始する智春。
 だから駄目だとニアに言われ、智春は逆に理由が分かるのかと訊くも、ニアは「奏は理由を説明したくともできなかった。今の智春がそれを知ったら、自分の身を守ることができなくなってしまう」と答えるのみ。
 智春には事情がうまく飲み込めない。
 とにかく、奏が落ち着いたら、一気に解決すれば良いと言う操緒の楽天的な発言と態度に元気を貰っておくことにするのだった。



 そこに、いきなり哀音が姿を見せ、助けを要請してきた。
 同時にTVのニュースで、朱浬や玲士郎ら二年生が乗った飛行機が消息を絶ったことがニュースで流される。
 六夏がこの前智春を助けたときの代金を請求しに来た真日和も、智春らの様子に戸惑う。
 更にそこへ、加賀篝からの電話。
 加賀篝は取引を持ちかけてきた。
 イグナイターと洛芦和高校2年生全員の命の取引。要件のみを告げて加賀篝は電話を切る。
 智春は選択を迫られることになった。



 加賀篝は航空機の真上にいた。
 薔薇輝の能力、時間停止を用いて、機全体の時間を止めていたのだ。

潮泉老人「人はまた同じことを繰り返すのか。世界の真実を知ったとき、君はそれをどう受け止めるか」

ED


 次回「呪われた罪人の烙印」


2. 第12話までのまとめ
(1)登場人物

  • 夏目智春-

第1話
 主人公。現在は高校1年生。
 中学時代には陸上とバイトに励む普通の生徒だった。
 両親の再婚により家を追い出され、洋館に住み着くことになった。
 中学時代に飛行機事故で大怪我をし、その時操緒に取り憑かれた。
 兄である直貴にコンプレックスがありそうだ。
第2話
 アスラ・マキーナの演操者となった。
第3話
 機巧魔神の演操者。自らの影からいつでも黒鐵を召喚できる。
 科學部に入部した。
第5話
 体調が悪いと黒鐵を呼び出せないようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、飛行機の部位の下敷きになったような描写が見られる。

第1話
 同い年の少女。3年前の飛行機事故から智春に取り憑く幽霊。
 見える人間が限られているらしい。何らかの要素を持つ人間のみが視認できる?
 どのようにして着替えているのかは謎。
第2話
 生霊のような存在でありながら、アスラ・マキーナによる物理的攻撃には対処できる模様。
第3話
 黒鐵の副葬処女として、「生きている」状態。
第5話
 智春とリンクしている可能性がある。
第6話
 安定装置を黒鐵が取り込むことにより、周囲誰しもが視認出来る様に。
 洛高に編入した。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、中学校の制服を着ている。外に更に上着を羽織っている。

  • 嵩月奏

第1話
 クラスメイト。
 巫女っぽい服を着ているときがある。
 炎の能力を使えるらしい。
第2話
 悪魔である。悪魔や演操者、機巧魔神に対する知識を持っている。
 嵩月組社長の一人娘である。そのため、あまり友人はいないようだ。
 智春を護るために戦う存在。
第3話
 科學部に入部。
第5話
 保険委員である。
第7話
 智春との関係に関わる話になると妄想モードに入るときがある。
第12話
 黒鐵を使った戦いから智春を遠ざけようとしている。
 非在化が始まっている。

  • 黒崎朱浬

第1話
 高校2年生。科學部部長代理
 直貴の知り合い。イクストラクタとそれに纏わるトラブルを運んできた。
 何か知っているようだ。
 体から銃器やら刃物やらをバンバン出してくる危険な人。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティとの繋がりが深い。
第3話
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)との関わりが深い。
第4話
 第二生徒会の六夏とは仲が悪い。
第5話
 双子の妹に紫浬がいる。
 瑶と知り合い。
 3年前の飛行機事故と関係している。
第6話
 昔は結構乙女チックな学生だったようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故に妹紫浬と共に巻き込まれた
 最初自分のことを紫浬だと認識していた。恐らく今でも変わっていないようだ。
 ただ、対外的には朱浬として振舞っている。
 自身を朱浬と認識する瑶に対して、反発している。

  • アニア・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第8話
 愛称はニアという。
 災厄の王であるフォルチュナ辺境伯の末娘であり、運食らいであるクラウゼンブルヒの家系に生まれた。
 いわゆる天才であるが、運動能力は低い。
 ラック・イーターと呼ばれる能力を持つ。相手の運気を吸い取り、または分け与えることによって幸不幸を調整することができる。
 日本にやってきた目的は2つ。
 1つが、安定装置をつけた黒鐵とその副葬処女である操緒についての調査
 もう1つが、行方不明になった姉の捜索。
第10話
 科學部(鳴桜邸など)を自分の居場所と認識した模様。

  • 佐伯玲士郎

第1話
 変な白い服を着た集団の長。
 実力行使を厭わないタイプらしい。
第2話
 イクストラクタを回収しようとするが失敗。智春を演操者にさせてしまう。
 玲子の兄。
 第一生徒会会長にして神聖防衛隊隊長。
 「演操者と悪魔の交わりによる禍」を防ぐため、智春か奏のどちらかを排除しようとする。
第3話
 翡翠の演操者、哀音を副葬処女とする。
 「禍」を二度と引き起こさないことが行動原理。そのためには智春と奏を抹殺することも厭わない。
第8話
 GDの指揮下で活動に参加することがある。

  • 志津間哀音

第3話
 翡翠の副葬処女。
 感情に乏しい
第11話
 昔は、大雑把で悪戯好きで負けず嫌いな少女だったらしい。

  • 佐伯玲子

第1話
 クラスメイト。中学でのミスコン優勝者。
 美人で、気が強い。
第2話
 玲士郎の妹。
 「怪物」の誕生を防ぐため、智春と奏の交わりを絶とうとする。
第3話
 なるべく穏便に禍を除こうと考える。
 哀音に対して負い目を持っている。
第4話
 哀音を視認することが出来ない。

  • 樋口琢磨

第1話
 クラスメイト。
 女たらし。そのため女性関係の情報には詳しい。
第4話
 科學部に入部していた。

  • 大原杏

第1話
 クラスメイト
 中学時代は陸上をやっていた。高校でも続けるらしい。
 大原酒店の娘。智春と一緒に仕事をしている。
第2話
 陸上部に入ったようだ。

  • 夏目直貴

第1話
 智春の兄。
 学生でありながら世界を飛び回る。
 いくつもの特許を持ち、大企業とのつながりも深い。
 鳴桜邸の家賃を支払ってくれているぐらい金も持っている。
 陰で暗躍しまくっている。
 顔は出てこない。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティから奨学金を貰っていた。
 嵩月組にも名声は届いている模様。
第3話
 鳴桜邸を科學部のたまり場としていた。
第7話
 飛行機事故の現場に女と共に姿を見せた?
 紫浬に対して、代理人の女を通して取引を持ちかけた。何の取引かの詳細は不明
第8話
 ドイツでニアと会っていた。
 ニアに鳴桜邸で居住する権利を与えた
第12話
 加賀篝と知り合いであることが判明。

  • 潮泉老人(大家)

第2話
 屋敷の奥深くに引きこもっている変人。
 螺旋大好き。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。

  • 潮泉律都

第2話
 奏の知り合い。
 自動車免許を持っている。
第6話
 武器や薬を作ることが出来る。
 そういや、回想シーンに出てくる女性に似ている。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。

  • 橘高冬琉

第2話
 朱浬と知り合い。
第3話
 過去にGD(学生連盟)のヘリに乗り、玲士郎のいる船へと向かったようだ
 第三生徒会会長。悪魔を保護する権限を持っている。
第12話
 性格は真面目。
 剣術使い。
 操緒を見ることができない。

  • 倉澤六夏

第4話
 第二生徒会会長。
 第二生徒会の人間らしく、経済観念が発達している。
 太ももに二挺拳銃を装備。美人だが人相が悪い。
 普段は三つ編みと眼鏡で凶悪さをなるべく隠そうと試みているがあまり効果は無いようだ。

  • 姫笹

第4話
 「翠晶」の副葬処女。

  • 真日和秀

第4話
 使い魔を捨てた男。
 しかし、周囲からの攻撃や説得に押され、使い魔を受け入れた。
第5話
 第二生徒会に所属していた。
 恩義よりもお金を優先するタイプ。第二生徒会の人間らしい性格である。

  • 雪原瑶

第5話
 機巧魔神「白銀」を使う演操者。
 男に見えるが女である。
 朱浬と対立している。
第7話
 父親に白銀のイクストラクタを託される。
 3年前の飛行機事故に遭遇。その際、黒崎紫浬を副葬処女として捧げ、白銀と契約を行なう。
 その後第一生徒会に所属、さらにGDへと移る。
第8話
 移籍などの知識は豊富。
 里見との仲はあまり良くないようだ。

  • 里見恭武

第6話
 GDの一員。
第8話
 「蒼鉛」を操る演操者。
 選民意識のようなものが見られる。

  • 千代原はる奈

第6話
 GDの一員。京都弁を使う。
第10話
 機巧魔神「亜鉛華」を操る。

  • 黒崎紫浬

第7話
 朱浬の妹。
 役者としての才能があったらしい。
 3年前の飛行機事故の際、瑶によって白銀の副葬処女に捧げられる。
 が、紫浬自身は直貴らとの取引により生きているような描写も見られる。
 ただ、詳しくはよく分からない。

  • 加賀篝隆也

第9話
 演操者であり、クリスティナと契約することで魔神相剋者となった男。
 機巧魔神「薔薇輝」と使い魔イングリットを操り、悪魔のエネルギーを収集している。
第10話
 分離機を用いて、琴里を薔薇輝から分離しようとした。
第12話
 点火装置を狙っている。
 夏目直貴と知り合いである。

  • クルスティナ・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第9話
 アニアの姉。加賀篝の契約悪魔。
 2年前に交換留学生としてやってきたが、ある時期に行方不明になった。
 学園生活は取り立てて問題なく、平穏に過ごしていたようだ。
第10話
 分離機の作成により、魔力を消費しすぎ、非在化が始まっている。
 加賀篝には自らの意思で付き添っている。

  • 新屋敷琴里

第10話
 薔薇輝の副葬処女。
 加賀篝を止めるような行動を智春らに見せるため、どうやら加賀篝の行動を望んではいないようだ。

  • 志津間霧絵

第11話
 哀音の母親。玲士郎、玲子の伯母。


(2)第12話までの用語集

  • 病院から出て行った謎の男

 謎。
 ただ、第7話での描写を見るに夏目直貴である可能性。

  • 鳴桜邸

 幽霊が出そう。
 あとセキュリティに問題がありそうだ。
 ぶっ壊されまくっている。
 科學部のたまり場。直貴が決めた。

  • 第1話回想シーンでの会話

 詳しくは不明。とりあえず重要そうだ。

 「それが君の選択なの」「辛い思いをすることになるわよ、智春」
 操緒らしき少女を見て、智春は答える。
 「それで、あいつが救えるのなら」

  • 3年前の飛行機事故

 事故に巻き込まれたのは、智春、操緒、朱浬、紫浬、瑶。
 現場に直貴が姿を見せた可能性がある。

  • 機巧魔神(アスラ・マキーナ)

 何か凄い力を持つロボット。機体によって能力が異なる。
 射影体がいる人間が呼び出せるようだ。
 現状出てきたのは8種類。
 1つ目 奏の家の倉庫にあった、白(銀)っぽい
 2つ目 玲士郎が呼び出した、翡翠(ひすい)、氷を生み出す、対象を凍らせる能力を持つ
 3つ目 智春が呼び出した、黒鐵(くろがね)。特異点効果ってブラックホール生成能力とか? あとパンチ。
 4つ目 六夏が操る、翠晶(すいしょう)。
 5つ目 瑶が操る、白銀(しろがね)、武器は剣、空間を切り裂く能力を持つ。
 6つ目 里見が操る、蒼鉛(びすます)、武器は槍、回転する。
 7つ目 加賀篝が操る、薔薇輝(ろーどないと)、武器は鎖と時間停止
 8つ目 はる奈が操る、亜鉛華(あえんか)、武器は爆発する糸

  • 演操者(ハンドラー)

 機巧魔神を使える人間。

 機巧魔神など様々なものが入れられるトランク。
 二階から投げても壊れない丈夫さ。
 機巧魔神が入っていた場合、女性を副葬処女として捧げることにより、機巧魔神との契約がなされる。

  • 射影体

 操緒のような幽霊を指すらしい。
 機巧魔神に捧げられた人柱の霊。人柱は生きているらしいので生霊。
 中で生存しているとされている。
 黒鐵の操緒、翡翠の哀音、翠晶の姫笹、白銀の紫浬?の三人が判明。
 演操者の体調にも左右されるようだ。

  • 副葬処女(ベリアル・ドール)

 機巧魔神に捧げられた少女。
 機巧魔神の胸の中にあるカプセルの中で膝を抱え、目を閉じた状態で存在する。

  • 悪魔

 奏のような能力者の事を指す。
 演操者と契約することによって、魔神相剋者が生まれる。
 魔力を使いすぎることによって、非在化が進行し、最終的に死に至る。

  • 使い魔(ドウター)

 契約者と悪魔の間に生まれる子。
 契約者に対する悪魔の想いの結晶。
 成体になると落ち着く。

 武器を持ったり、武器を生み出したりして攻撃することが出来る人形

  • 機巧護衛機(カスタス・マキーナ)

 一巡目の世界の遺産にまつわる遺跡の守護者。
 多足類な形状をしている。

  • 分離機(スプリッタ)

 機巧魔神の制御システムを欺瞞し、副葬処女を分離する高次元のカラクリ。
 起動するためにも起動後の処理にも多大な魔力を必要とする。町中の悪魔を喰らい尽くすほどである。
 ただ、それでも成功確率が低いため、確率制御能力をもつランク・イーターであるクルスティナやアニアを必要とする。

  • 広域指定悪魔結社嵩月組

 暴力団じゃなくて悪魔結社。
 暴力行為も厭わない人たちである。
 若頭は炎使いと、炎を扱う人たちが多いようだ。
 奏は組の活動を嫌っている模様。

  • 科學部

 直貴が智春のために作った部。
 理科教室棟の化学準備室が部室。
 現在の部長代理は朱浬。
 智春、奏、操緒、樋口が現在確認されている部員である。
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)の傘下にある。

  • 第一生徒会(神聖防衛隊)

 会長は玲士郎。悪魔を排除し、世界の均衡を保つために存在する。
 隊員は銃で武装しており、実力を行使することも多い。

  • 第二生徒会(巡礼者商連合)

 会長は六夏。
 カルヴァニズムを信奉しており、経済意識が強い。
 金稼ぎこそ神の思し召しと考える集団。
 真日和もここに所属

 朱浬の知り合いである女性が会長と考えられる。
 直貴とのつながりも相当深いと思われる。

  • GD(学生連盟)

 第三生徒会と繋がりがあるようだが、詳しくは不明。
 瑶、はる奈、里見の所属が確認されている。

 生徒会間の戦いのこと。

  • 安定装置(スタビライザ)

 機巧魔神のプラグイン
 射影体を特定の能力者以外の人間にも見えるようにする。

  • 点火装置(イグナイター)

 現行の機巧魔神どれとも適合しない謎のプラグイン
 だが、夏目直貴や加賀篝はその用途について知っているようだ。

  • 一巡目の世界の遺産

 二巡目の世界へ伝えられた物。
 機巧魔神やそれにまつわるものが保管されていることが多いようだ

 演操者と悪魔の契約によって成立する。
 本来は拮抗するはずの二つの能力を得た『存在するはずのない禁忌の存在』である。
 通常は消費されるだけの魔力を、アスラクラインは使い魔と機巧魔神の間で循環させることで、限りなく増大させることができる。
 結果、他を圧倒する強大な力を持つことが出来る。