『アスラクライン』第10話「刻の鎖につながれて」の復習ノート

1. 第10話ダイジェスト
 アバンは前回のまとめ。
 特に新規は無し。


OP




 サブタイトル「刻の鎖につながれて」
 ニアを連れ去られてしまい、護衛の任務に失敗した智春。
 朱浬に報告すると、同時に朱浬から合流するかどうか訊かれる。
 どうやらアスラクラインとつながりのある人物を見つけた模様だ。
 智春は朱浬とともに行動することにし、合流しに向かった。
 と、その時、操緒にどこからともなく「彼を止めて」と声が聞こえた。
 操緒はハッとするも、智春たちに聞こえた様子はなかった。




 別の場所、加賀篝の根城にニアは連れて来られた。
 目にした光景にニアは驚きの色を隠せない。
 そこには完成された「スプリッタ(分離機)」が置かれていた。
 以下会話抜粋A

ニア「スプリッタ……理論に過ぎないと思っていたのに、完成させていたのか」
加賀篝「クルスティナが居なければ、俺には絶望しかなかっただろう。正に救いの女神だよ」
ニア「姉様は私に言った。スプリッタの研究はやめると。なぜなら、それは悪魔の犠牲の上にしか成立し得ない恐ろしいシステムだったからだ」

 抜粋終了
 姉の居場所を追及するニア、加賀篝はクルスティナの居所へと連れて行く。
 ニアの前に座るクルスティナ。彼女は「非在化」が始まっていた。
 以下会話抜粋B(多少省略部分あり)

加賀篝「もう長くはないだろう。スプリッタを作るために力を使いすぎた」
ニア「貴様が強いたのだろう」
加賀篝「ああ、しかし、俺を責めたところでクルスティナは助からない。だが、君ならクルスティナの苦しみを和らげてあげられるんじゃないかな」
ニア「そういうことか……」
加賀篝「スプリッタを動かすには君たちラック・イーターの確率制御能力が必要だ。だが、君の姉様がそれに耐えられる保証はなくてね」
ニア「姉さまの代わりをしろということか」
加賀篝「断るならそれでもいい。その場合、非在化の進んだクルスティナの体に文字通り地獄の苦しみが襲い掛かるという話さ」
ニア「卑怯者め!」
加賀篝「機巧魔神の呪いを解き放つためなら、俺は何だってする」

 抜粋終了。
 加賀篝は、クルスティナとニアを残し、部屋を出て行った。



 智春たちが到着すると、朱浬は彼らに写真たてを手渡す。
 智春らが写真たての写真を見ると、加賀篝、クルスティナ、そして女性がもう一人写っていた。
 その女性の名は新屋敷琴里。二年前、ちょうどクルスティナが留学していた時期に洛高へ教育実習生で来ていた。そして、今いる場所こそ琴里の住居であった。
 その時再び、操緒の中で声が響く。操緒が問いかけると、その声の主はある方向を示した。
 そこに入っていた地図を見て朱浬は驚愕する。
 悪魔狩りとはスケールの違う大きさを持つ儀式魔法。加賀篝はその儀式魔法を行うために悪魔狩りを行っていたのだ。
 朱浬や智春たちは急いで加賀篝の根城である旧ホライゾンシアターへ向かうことにした。



 クルスティナはニアに出て行くよう促すも、ニアは聞き入れない。
 だが、ニアの説得に対しても、クルスティナは受け入れようとはしなかった。
 以下会話抜粋C

クルスティナ「これから私は、多くの仲間を生贄にする。今までに集めた魔力はスプリッタを始動させるためだけのもの。機巧魔神の呪いを解き放つには町中の悪魔の血が必要なの」
ニア「それだけではすまない。向こうの世界に侵入することは、時空に干渉するということ。制御に失敗すればこの世界に何が起こるか誰にも分からない」
クルスティナ「それでもやらなければならない」
ニア「なぜそこまで。奴は姉様を裏切り、捨てたのだろう。そんな人間のために、どうしてだ!」
クルスティナ「愛を失えば……消えるだけよ」
ニア「いい加減にしてくれ! このまま消えるなど、絶対に許さん」

 抜粋終了。
 怒りながら、悲しみながらニアはクルスティナの膝元で泣くのであった。


Aパート終了
Bパートへ



 GD所有の一室に控える瑶と里見の元に、はる奈から電話が来た。
 当初よりマークしていた朱浬の後を追うことで、加賀篝の居所を突き止めたのだった。
 朱浬たちがシアター内に入っていくのを見つつ、瑶に来るように頼む。
 そして、彼女自身もシアター内に侵入していくのだった。






 ニアは姉を失わず、同時に全てを終わらせるため、クルスティナの部屋を後にした。
 加賀篝の元へ赴き、スプリッタへと歩み寄る。スプリッタを破壊するため。
 機巧魔神の制御システムを欺瞞し、副葬処女を分離する高次元のカラクリであるスプリッタ。スプリッタ本体のトラブル発生確率を確率制御能力で高めることにより、破壊し、姉を救おうとするニア。
 しかし、スプリッタの表面に擬態したイングリットがニアの思惑を阻んだ。
 加賀篝が保険として、準備していたのだ。
 為す術なく捕らわれるニア。そこにようやく智春たちが姿を見せる。
 スプリッタの破壊を促すニアに対し、朱浬がすかさず反応する。
 爆撃に対応するため、イングリットが変形する間隙を縫い、ニアがスプリッタを破壊しにかかった。が、そこにクルスティナが現れ、ニアの魔力を吸い取ってしまう。ニアは力を失い、クルスティナにもたれかかる。
 智春も黒鐵を呼び出すも、加賀篝の機巧魔神が持つ時間停止能力によって阻まれ、とうとうクルスティナとニアをスプリッタの中へと入れることを許してしまった。
 クルスティナはスプリッタを起動させる。すると、町中の悪魔から魔力が吸い取られていくのだった。





 智春は時間の止まった中で考えていた。だが、まったく動くことはできない。
 そこにいつもの操緒の声がする。「大丈夫、智春(トモ)には操緒がついてるよ」と。
 すると、黒鐵が自立的に動き、特異点効果で時間停止を中和し、加賀篝の機巧魔神に攻撃を加えた。
 鎖が破壊されると、加賀篝による時間停止から解き放たれ、智春らは動けるようになった。智春はスプリッタを破壊しにかかる。
 しかし、加賀篝の持つ魔神相剋者としての力が、智春たち三人と黒鐵を足止めし、またもや動くこともできなくなった。
 更にそこへはる奈が現れ、機巧魔神「亜鉛華」を呼び出す。はる奈は亜鉛華の持つ能力、爆発する糸を用いて、イングリットへと攻撃を加える。
 魔神相剋者の力の源である機巧魔神と使い魔の力の循環を切断することにより、加賀篝の機巧魔神が一瞬怯んだ。
 そこにすかさず智春は一撃を打ち込む。
 そして、もう一撃打ち込もうとしたが、智春は寸前で黒鐵を止めることになった。
 クルスティナがスプリッタから出て、加賀篝の機巧魔神「薔薇輝」の盾になったのだ。




 加賀篝は力を使いすぎたクルスティナを抱きすくめる。
 ニアはその姉の様子をじっと見ていた。
 加賀篝はクルスティナを支えながら、智春に問いかける。
 以下会話抜粋D

加賀篝「ひとつ聞かせてくれ、少年。君は俺に匹敵する力、魔神相剋者の能力を手に入れることができたはずだ。なぜあの悪魔の少女と契約しなかった」
智春「嵩月は……、道具じゃない」
加賀篝「若いな……。覚えておくといい少年。それでは誰も救えない」

 抜粋終了
 そう言って不敵に笑いながら、加賀篝は去っていった。
 スプリッタも破壊されて吹き飛び、そこには瓦礫の山が残るだけとなった。
 こうして、悪魔狩り事件は終わった。



 翌日、科學部部室。
 智春、操緒、奏、朱浬、ニアが机を囲む。
 以下会話抜粋E

朱浬「あれは副葬処女を分離する装置……、でしょ、ニアちゃん」
ニア「知っていたのか。さすがだな」
智春「それじゃ、加賀篝の目的は……」
ニア「そういうことだ。奴は薔薇輝から生贄の少女を分離するために姉様にあれを作らせたのだ」
朱浬「でも、当の本人はそれを望んでいない感じよね」
智春「誰かを犠牲にするやり方は……嫌ですよ」
奏「……」
朱浬「分からないことが多いわ。あれだけ強力な存在がどうして今まで知られずにいたのか。薔薇輝なんていう機巧魔神もいったいどこで手に入れたのか」
ニア「はっきりしたのは、姉様が自らの意思で協力したということだけだ」
智春「あ、お姉さんなんだけど……あの体は?」
ニア「何だ。知らんのか。あれは非在化だ。魔力が尽きかけるとああなる」
中略
智春「時間は残されていない。加賀篝はそう言ってた。また現れる。そんな気がする」

 抜粋終了。
 次に、加賀篝は何をやってくるのか。智春は不安に思うのだった。


ED


 次回「隣にいてくれる日常と非日常」


 

2. 第10話までのまとめ
(1)登場人物

  • 夏目智春-

第1話
 主人公。現在は高校1年生。
 中学時代には陸上とバイトに励む普通の生徒だった。
 両親の再婚により家を追い出され、洋館に住み着くことになった。
 中学時代に飛行機事故で大怪我をし、その時操緒に取り憑かれた。
 兄である直貴にコンプレックスがありそうだ。
第2話
 アスラ・マキーナの演操者となった。
第3話
 機巧魔神の演操者。自らの影からいつでも黒鐵を召喚できる。
 科學部に入部した。
第5話
 体調が悪いと黒鐵を呼び出せないようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、飛行機の部位の下敷きになったような描写が見られる。

第1話
 同い年の少女。3年前の飛行機事故から智春に取り憑く幽霊。
 見える人間が限られているらしい。何らかの要素を持つ人間のみが視認できる?
 どのようにして着替えているのかは謎。
第2話
 生霊のような存在でありながら、アスラ・マキーナによる物理的攻撃には対処できる模様。
第3話
 黒鐵の副葬処女として、「生きている」状態。
第5話
 智春とリンクしている可能性がある。
第6話
 安定装置を黒鐵が取り込むことにより、周囲誰しもが視認出来る様に。
 洛高に編入した。
第7話
 3年前の飛行機事故の際、中学校の制服を着ている。外に更に上着を羽織っている。

  • 嵩月奏

第1話
 クラスメイト。
 巫女っぽい服を着ているときがある。
 炎の能力を使えるらしい。
第2話
 悪魔である。悪魔や演操者、機巧魔神に対する知識を持っている。
 嵩月組社長の一人娘である。そのため、あまり友人はいないようだ。
 智春を護るために戦う存在。
第3話
 科學部に入部。
第5話
 保険委員である。
第7話
 智春との関係に関わる話になると妄想モードに入るときがある。

  • 黒崎朱浬

第1話
 高校2年生。科學部部長代理
 直貴の知り合い。イクストラクタとそれに纏わるトラブルを運んできた。
 何か知っているようだ。
 体から銃器やら刃物やらをバンバン出してくる危険な人。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティとの繋がりが深い。
第3話
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)との関わりが深い。
第4話
 第二生徒会の六夏とは仲が悪い。
第5話
 双子の妹に紫浬がいる。
 瑶と知り合い。
 3年前の飛行機事故と関係している。
第6話
 昔は結構乙女チックな学生だったようだ。
第7話
 3年前の飛行機事故に妹紫浬と共に巻き込まれた
 最初自分のことを紫浬だと認識していた。恐らく今でも変わっていないようだ。
 ただ、対外的には朱浬として振舞っている。
 自身を朱浬と認識する瑶に対して、反発している。

  • アニア・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第8話
 愛称はニアという。
 災厄の王であるフォルチュナ辺境伯の末娘であり、運食らいであるクラウゼンブルヒの家系に生まれた。
 いわゆる天才であるが、運動能力は低い。
 ラック・イーターと呼ばれる能力を持つ。相手の運気を吸い取り、または分け与えることによって幸不幸を調整することができる。
 日本にやってきた目的は2つ。
 1つが、安定装置をつけた黒鐵とその副葬処女である操緒についての調査
 もう1つが、行方不明になった姉の捜索。
第10話
 科學部(鳴桜邸など)を自分の居場所と認識した模様。

  • 佐伯玲士郎

第1話
 変な白い服を着た集団の長。
 実力行使を厭わないタイプらしい。
第2話
 イクストラクタを回収しようとするが失敗。智春を演操者にさせてしまう。
 玲子の兄。
 第一生徒会会長にして神聖防衛隊隊長。
 「演操者と悪魔の交わりによる禍」を防ぐため、智春か奏のどちらかを排除しようとする。
第3話
 翡翠の演操者、哀音を副葬処女とする。
 「禍」を二度と引き起こさないことが行動原理。そのためには智春と奏を抹殺することも厭わない。
第8話
 GDの指揮下で活動に参加することがある。

  • 佐伯玲子

第1話
 クラスメイト。中学でのミスコン優勝者。
 美人で、気が強い。
第2話
 玲士郎の妹。
 「怪物」の誕生を防ぐため、智春と奏の交わりを絶とうとする。
第3話
 なるべく穏便に禍を除こうと考える。
 哀音に対して負い目を持っている。
第4話
 哀音を視認することが出来ない。

  • 樋口琢磨

第1話
 クラスメイト。
 女たらし。そのため女性関係の情報には詳しい。
第4話
 科學部に入部していた。

  • 大原杏

第1話
 クラスメイト
 中学時代は陸上をやっていた。高校でも続けるらしい。
 大原酒店の娘。智春と一緒に仕事をしている。
第2話
 陸上部に入ったようだ。

  • 夏目直貴

第1話
 智春の兄。
 学生でありながら世界を飛び回る。
 いくつもの特許を持ち、大企業とのつながりも深い。
 鳴桜邸の家賃を支払ってくれているぐらい金も持っている。
 陰で暗躍しまくっている。
 顔は出てこない。
第2話
 ロイヤル・ダーク・ソサエティから奨学金を貰っていた。
 嵩月組にも名声は届いている模様。
第3話
 鳴桜邸を科學部のたまり場としていた。
第7話
 飛行機事故の現場に女と共に姿を見せた?
 紫浬に対して、代理人の女を通して取引を持ちかけた。何の取引かの詳細は不明
第8話
 ドイツでニアと会っていた。
 ニアに鳴桜邸で居住する権利を与えた

  • 潮泉老人(大家)

第2話
 屋敷の奥深くに引きこもっている変人。
 螺旋大好き。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。

  • 潮泉律都

第2話
 奏の知り合い。
 自動車免許を持っている。
第6話
 武器や薬を作ることが出来る。
 そういや、回想シーンに出てくる女性に似ている。
第7話
 朱浬の修理を行なっていた。

  • 第三生徒会会長

第2話
 朱浬と知り合い。
第3話
 過去にGD(学生連盟)のヘリに乗り、玲士郎のいる船へと向かったようだ
 第三生徒会会長。悪魔を保護する権限を持っている。

  • 倉澤六夏

第4話
 第二生徒会会長。
 第二生徒会の人間らしく、経済観念が発達している。
 太ももに二挺拳銃を装備。美人だが人相が悪い。
 普段は三つ編みと眼鏡で凶悪さをなるべく隠そうと試みているがあまり効果は無いようだ。

  • 姫笹

第4話
 「翠晶」の副葬処女。

  • 真日和秀

第4話
 使い魔を捨てた男。
 しかし、周囲からの攻撃や説得に押され、使い魔を受け入れた。
第5話
 第二生徒会に所属していた。
 恩義よりもお金を優先するタイプ。第二生徒会の人間らしい性格である。

  • 雪原瑶

第5話
 機巧魔神「白銀」を使う演操者。
 男に見えるが女である。
 朱浬と対立している。
第7話
 父親に白銀のイクストラクタを託される。
 3年前の飛行機事故に遭遇。その際、黒崎紫浬を副葬処女として捧げ、白銀と契約を行なう。
 その後第一生徒会に所属、さらにGDへと移る。
第8話
 移籍などの知識は豊富。
 里見との仲はあまり良くないようだ。

  • 里見恭武

第6話
 GDの一員。
第8話
 「蒼鉛」を操る演操者。
 選民意識のようなものが見られる。

  • 千代原はる奈

第6話
 GDの一員。京都弁を使う。
第10話
 機巧魔神「亜鉛華」を操る。

  • 黒崎紫浬

第7話
 朱浬の妹。
 役者としての才能があったらしい。
 3年前の飛行機事故の際、瑶によって白銀の副葬処女に捧げられる。
 が、紫浬自身は直貴らとの取引により生きているような描写も見られる。
 ただ、詳しくはよく分からない。

  • 加賀篝隆也

第9話
 演操者であり、クリスティナと契約することで魔神相剋者となった男。
 機巧魔神「薔薇輝」と使い魔イングリットを操り、悪魔のエネルギーを収集している。
第10話
 分離機を用いて、琴里を薔薇輝から分離しようとした。

  • クルスティナ・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クラウゼンブルヒ

第9話
 アニアの姉。加賀篝の契約悪魔。
 2年前に交換留学生としてやってきたが、ある時期に行方不明になった。
 学園生活は取り立てて問題なく、平穏に過ごしていたようだ。
第10話
 分離機の作成により、魔力を消費しすぎ、非在化が始まっている。
 加賀篝には自らの意思で付き添っている。

  • 新屋敷琴里

第10話
 薔薇輝の副葬処女。
 加賀篝を止めるような行動を智春らに見せるため、どうやら加賀篝の行動を望んではいないようだ。


(2)第10話までの用語集

  • 病院から出て行った謎の男

 謎。
 ただ、第7話での描写を見るに夏目直貴である可能性。

  • 鳴桜邸

 幽霊が出そう。
 あとセキュリティに問題がありそうだ。
 ぶっ壊されまくっている。
 科學部のたまり場。直貴が決めた。

  • 第1話回想シーンでの会話

 詳しくは不明。とりあえず重要そうだ。

 「それが君の選択なの」「辛い思いをすることになるわよ、智春」
 操緒らしき少女を見て、智春は答える。
 「それで、あいつが救えるのなら」

  • 3年前の飛行機事故

 事故に巻き込まれたのは、智春、操緒、朱浬、紫浬、瑶。
 現場に直貴が姿を見せた可能性がある。

  • 機巧魔神(アスラ・マキーナ)

 何か凄い力を持つロボット。機体によって能力が異なる。
 射影体がいる人間が呼び出せるようだ。
 現状出てきたのは8種類。
 1つ目 奏の家の倉庫にあった、白(銀)っぽい
 2つ目 玲士郎が呼び出した、翡翠(ひすい)。
 3つ目 智春が呼び出した、黒鐵(くろがね)。
 4つ目 六夏が操る、翠晶(すいしょう)。
 5つ目 瑶が操る、白銀(しろがね)。
 6つ目 里見が操る、蒼鉛(びすます)。
 7つ目 加賀篝が操る、薔薇輝(ろーどないと)
 8つ目 はる奈が操る、亜鉛華(あえんか)

  • 演操者(ハンドラー)

 機巧魔神を使える人間。
 現状、智春と玲士郎、六夏、瑶、里見の5人が使用可能と判明。
 悪魔と結びつくことによってアスラクラインとなり、とてつもない禍が生まれるらしい。

 機巧魔神など様々なものが入れられるトランク。
 二階から投げても壊れない丈夫さ。
 機巧魔神が入っていた場合、女性を副葬処女として捧げることにより、機巧魔神との契約がなされる。

  • 射影体

 操緒のような幽霊を指すらしい。
 機巧魔神に捧げられた人柱の霊。人柱は生きているらしいので生霊。
 中で生存しているとされている。
 黒鐵の操緒、翡翠の哀音、翠晶の姫笹、白銀の紫浬?の三人が判明。
 演操者の体調にも左右されるようだ。

  • 副葬処女(ベリアル・ドール)

 機巧魔神に捧げられた少女。
 機巧魔神の胸の中にあるカプセルの中で体を抱え、目を閉じた状態で存在する。

  • 悪魔

 奏のような能力者の事を指す。
 演操者と結びつくことによって、魔神相剋者が生まれる。

  • 使い魔(ドウター)

 契約者と悪魔の間に生まれる子。
 契約者に対する悪魔の想いの結晶。
 成体になると落ち着く。

 武器を持ったり、武器を生み出したりして攻撃することが出来る人形

  • 機巧護衛機(カスタス・マキーナ)

 一巡目の世界の遺産にまつわる遺跡の守護者。
 多足類な形状をしている。

  • 分離機(スプリッタ)

 機巧魔神の制御システムを欺瞞し、副葬処女を分離する高次元のカラクリ。
 起動するためにも起動後の処理にも多大な魔力を必要とする。町中の悪魔を喰らい尽くすほどである。
 ただ、それでも成功確率が低いため、確率制御能力をもつランク・イーターであるクルスティナやアニアを必要とする。

  • 広域指定悪魔結社嵩月組

 暴力団じゃなくて悪魔結社。
 暴力行為も厭わない人たちである。
 若頭は炎使いと、炎を扱う人たちが多いようだ。
 奏は組の活動を嫌っている模様。

  • 科學部

 直貴が智春のために作った部。
 理科教室棟の化学準備室が部室。
 現在の部長代理は朱浬。
 智春、奏、操緒、樋口が現在確認されている部員である。
 第三生徒会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)の傘下にある。

  • 第一生徒会(神聖防衛隊)

 会長は玲士郎。悪魔を排除し、世界の均衡を保つために存在する。
 隊員は銃で武装しており、実力を行使することも多い。

  • 第二生徒会(巡礼者商連合)

 会長は六夏。
 カルヴァニズムを信奉しており、経済意識が強い。
 金稼ぎこそ神の思し召しと考える集団。
 真日和もここに所属

 朱浬の知り合いである女性が会長と考えられる。
 直貴とのつながりも相当深いと思われる。

  • GD(学生連盟)

 第三生徒会と繋がりがあるようだが、詳しくは不明。
 瑶、はる奈、里見の所属が確認されている。

 生徒会間の戦いのこと。

  • 安定装置(スタビライザ)

 機巧魔神のプラグイン
 射影体を特定の能力者以外の人間にも見えるようにする。

  • 一巡目の世界の遺産

 二巡目の世界へ伝えられた物。
 機巧魔神やそれにまつわるものが保管されていることが多いようだ

 演操者と悪魔の契約によって成立する。
 本来は拮抗するはずの二つの能力を得た『存在するはずのない禁忌の存在』である。
 通常は消費されるだけの魔力を、アスラクラインは使い魔と機巧魔神の間で循環させることで、限りなく増大させることができる。
 結果、他を圧倒する強大な力を持つことが出来る。


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