『センゴク天正記』第6巻 宮下英樹(著)
長篠が終わり、信長の次なる狙いは本願寺。
一方、本願寺側は上杉、毛利、そして雑賀と同盟を結び、再び信長包囲網の形成を図った。
織田と反織田、戦いはますます苛烈なものに。
という巻です。
今巻では上杉陣営がとても目立ちます。謙信、どう見てもプーチンですね。
脇に控える家臣陣もロシア関係の人大杉で面白いです。
越後は異国顔の人材が豊富すぎる。
特に「兵を鍛えよ」の絵、サンボの達人なんでしょうか。
この漫画のプーチンさんはやたらと勝手気ままなお方ですが、現実のプーチンさんはもうちょっと計算高い人でしょうね。
てかロシアの方は基本プラグマティックな人が多いみたいです。土地柄?
主人公に眼を移すと、センゴクも結婚して娘まで出来ました。
まあそれは置いておいて、嫁が中々良いキャラクターしているんですねぇ。
宮下漫画は女性っぽさを残しながら、豪傑型の性格というか、強い女キャラが出てくるのがいいですねぇ。ただ、あんまり見た目が充実してな、いこともないと。
昔(ヤマトの時)はかなり駄目駄目でしたが、最近は大分上手になってきました。
センゴク自身が目立つことがなくなってきて、いまいち出番がないのが寂しい。
この漫画がずっと続けば、いつかは島津戦でセンゴクェ……ってすることもあるんでしょうけど。いつの話になるやら。
ちょくちょくですが、秀吉の器量が大きくなってくる描写が増えています。
なんとなく池面にもなってきたか。
一方で、信長はちょっとずつ老いが見えてきています。今巻でも雑賀に腿撃たれて動けないようになったり、金柑に弱音はいちゃったり、知らない間に親父の年齢越えてたわ。
この巻で1577年まで進んで、1582年死亡ですからあと5年間。いよいよ信長の話もクライマックスに近づいているといった印象。
信長包囲網が再度形成された中、秀吉やゴンベエは雑賀攻めに向かうことに。
いよいよ妙算を投入した理由が判る話になるのでは?
というところで次巻です。
色々調べるのが大変だろうに、結構なスピードで掲載されているのが驚き。次巻も楽しみです。
- 作者: 宮下英樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/06
- メディア: コミック
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